読書メーターあなたの読書量を記録・管理

2月の読書メーターまとめ

とみぃ
読んだ本
5
読んだページ
2192ページ
感想・レビュー
5
ナイス
149ナイス

2月に読んだ本
5

2月のお気に入り登録
9

  • ヤジマ
  • 福森
  • Shige.ne.jp
  • momonga
  • IK
  • 熊尾はなつ
  • ピロ子
  • 枝豆
  • aika

2月のお気に入られ登録
1

  • ヤジマ

2月のトップ感想・レビュー!

とみぃ
「魍魎の匣」というタイトルにふさわしく無慮一千頁の匣のような文庫本。そしてこの匣の中にはチャイニーズ・ボックスのようにいろんな匣が詰められていて、それぞれに魍魎が宿っている。怖いもの見たさという、怖いと見たいのアンビヴァレントに引きずられ、さんざんおあずけをくらって、いまや人間の業の深淵を覗かんとするとき・・・・・・「君なんかが覗くには百年早い!」とは、あまりにご無体な。というわけで、よだれを流して久保竣公の入った匣の蓋があくのを待っていた私は、あやうく彼岸に連れ去られるところであった。憑き物、侮れず。
が「ナイス!」と言っています。

2月の感想・レビュー一覧
5

とみぃ
小林康夫さんの本は、言いしれぬオーラを伴いながらも、その文はちんぷんかんぷん、しかしある瞬間に目を見開かされる文章や引用文に出会う、そんな経験を与えてくれる。本書では、フーコーについての思索の中で出てくる「作品の不在」をめぐる引用、「世界の歴史の大いなる作品は、ひとつの〈作品の不在〉に消しがたくつき従われている」という言葉に引きつけられた。そうした熾熱と特異性によって裏打ちされているだろう本であるにもかかわらず、OCRの識別ミスと思われる誤字があちこちに見られたのは、ちょっと笑っちゃったけどやっぱ残念。
が「ナイス!」と言っています。
とみぃ
「科学的な抽象と日常生活の事実とのへだたりは「人間にとっての意味」で埋められねばならない」、これが本書のモットー。生きる、見る、手、足から、道、地平、空まで、科学的・客体的なそれではなく、人間にとって、人生にとって意味を持つものとしてそれらが追求される。いきおい、その行文は文学や哲学、語源や比喩がふんだんに織り込まれる。もう一つ、「人間の、肩をそびやかした「勇姿」は強調され、行動は「予測」され、「進歩」は礼讃されても、人間存在の限界への謙虚な反省はなされなくなった」という限界へのまなざしも本書を貫く姿勢。
が「ナイス!」と言っています。
とみぃ
解説の佐々木さん曰く、この本に収録されている作品の主題は、伊藤整流の「組織と人間」論ではなくて、そうした認識を前提とした上での、「組織と人間の物理的運動に内臓された恐るべきエネルギー」とのこと。それはさておき、バフチン『フランソワ・ラブレーの作品と中世・ルネッサンスの民衆文化』の翻訳が1974年ということらしいので、開高的「哄笑」の出所はどこなのだろうと思った。「裸の王様」だってグロテスク・リアリズムのおなじみテーマだろうし、なんか不思議。「組織と人間」のテーマを推し進めていった先の、ある種の常数なのか。
が「ナイス!」と言っています。
とみぃ
祭りの異世界的な昂揚と作品全体にたちこめる芳香、それらが効果的にあわさることでエロスの妖艶なうずきがたちまち引きずり出されてしまった。作品は次第に、現実生活のマンネリのなかでうち捨てられた性の営みと、その回復に軸足が置かれていくように思った。解説の森林さんが言うように、いつでもエロスは「道を踏み外してみませんか」と誘ってくる。あちら側にはきっと素敵な快楽が、干からびた身体を潤す汗と愛液のあふれる泉が湧いているはずだという焦燥にも似た想像を、私たちの胸にかきたてる。それは見果てぬ夢か、はた行き着くべき現か。
が「ナイス!」と言っています。
とみぃ
「魍魎の匣」というタイトルにふさわしく無慮一千頁の匣のような文庫本。そしてこの匣の中にはチャイニーズ・ボックスのようにいろんな匣が詰められていて、それぞれに魍魎が宿っている。怖いもの見たさという、怖いと見たいのアンビヴァレントに引きずられ、さんざんおあずけをくらって、いまや人間の業の深淵を覗かんとするとき・・・・・・「君なんかが覗くには百年早い!」とは、あまりにご無体な。というわけで、よだれを流して久保竣公の入った匣の蓋があくのを待っていた私は、あやうく彼岸に連れ去られるところであった。憑き物、侮れず。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/01/31(1859日経過)
記録初日
2016/01/31(1859日経過)
読んだ本
152冊(1日平均0.08冊)
読んだページ
45124ページ(1日平均24ページ)
感想・レビュー
152件(投稿率100.0%)
本棚
0棚
血液型
A型
自己紹介

とぼとぼと読む。言葉の彩りに魅せられつつ。言葉の気紛れを追いまわしつつ。

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう