シリーズ特別巻上。4話。惣次、佐助、竹、賢輔を主人公としたスピンオフ&続編。江戸へ来てからの惣次がどう過ごしてきたのか気になってたので、井筒屋父娘との短くとも温かな「家族」との年月が彼を癒し人に優しくなったのだと納得。他3話で奉公人がいかに不自由だったかよくわかる。主筋がハズレなら逃げ場がない。職住一緒だからもはや家族なのに立場の壁。婚姻、終活、転職…本当に五鈴屋(幸)で良かったよ。ともに商いの橋を架ける覚悟を固めたふたり。幸せになってほしいな。ドラマは尻切れトンボで残念。原作改変も時期的に厳しいし。

初読み作家さん。このミス大賞作。選評にあったように「リンカーン・ライム」のヴァリエーションだね。古典ミステリいろいろ出てくるのは興味深い。が、解決への定型までがまどろっこしい&ご都合な感じに思った。病態が複雑で理解し難い部分はあるにせよ。四季君は魅力的だったのに、登場人物たちが練られた『物語』のための駒でしかなく残念。

シリーズ特別巻上。4話。惣次、佐助、竹、賢輔を主人公としたスピンオフ&続編。江戸へ来てからの惣次がどう過ごしてきたのか気になってたので、井筒屋父娘との短くとも温かな「家族」との年月が彼を癒し人に優しくなったのだと納得。他3話で奉公人がいかに不自由だったかよくわかる。主筋がハズレなら逃げ場がない。職住一緒だからもはや家族なのに立場の壁。婚姻、終活、転職…本当に五鈴屋(幸)で良かったよ。ともに商いの橋を架ける覚悟を固めたふたり。幸せになってほしいな。ドラマは尻切れトンボで残念。原作改変も時期的に厳しいし。

最近良く耳にする「メメント・モリ」。ヨシタケさんのかわいい絵とわかりやすい言葉で「生きること」について描かれている。姉弟の様子が微笑ましい。『ゆきだるま』は切ない気持ちになったけど利他の心が己を支えることもあるってことかな。共感、情けは人の～もしかり。「つまり人は、［思ってたのとちがう！］ってびっくりするために生きてるのよ。」の文にびっくり。納得。気持ちが楽になる本。

大河ドラマ「光る君へ」にちなみ設けられた図書館の特集コーナーにて。「有職学」なるものを知る。四季折々の平安王朝行事や雅な装い、道具を通して古を感じ、楽しむ。京都御所の変遷も興味深い。フィクションであれ映像化することで物や作法など様々な伝統を継ぎ、廃れさせないことも大切だと思った。次世代が「知る」契機になれば幸い。令和の「大嘗宮」見学に行ったなぁ。