スポーツ界のドーピングにまつわるサスペンス。光文社から、「カッコウの卵は誰のもの」に続くスポーツ選手を題材とした作品だが、心揺さぶる場面は少ない物語。

オリンピックに群がる悪者たち。単純なストーリーで一気読み。花形や篠村など個性的な名脇役の活躍をもっと見たかった。

スポーツ界のドーピングにまつわるサスペンス。光文社から、「カッコウの卵は誰のもの」に続くスポーツ選手を題材とした作品だが、心揺さぶる場面は少ない物語。

これまでの、「土漠の花」「欺す衆生」とは違ったテイストの作品。教育事業の闇にメスを入れる小説を期待したが、企業の派閥問題に終始したのが意外。しかし今後も月村作品は読み続ける。