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2024年7月の読書メーターまとめ

ちくわん
読んだ本
34
読んだページ
1099ページ
感想・レビュー
34
ナイス
534ナイス

2024年7月に読んだ本
34

2024年7月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ちくわん
ネタバレ1921年1月の時事新報(応募作品、そのときのタイトルは「踊見」)。十九歳になる息子、父、母の三人で都踊りを見物に出掛ける、なんとも言えない雰囲気、気まずさ。最後の文、「急に父が恐ろしくなって来た」のは、なぜでしょう。わかりやすく説明しなさい。という出題をされたならば、私は両手を挙げて降参する。
が「ナイス!」と言っています。

2024年7月にナイスが最も多かったつぶやき

ちくわん

2024年6月の読書メーター 読んだ本の数:22冊 読んだページ数:2116ページ ナイス数:349ナイス 暑くなってきたが、7月も張り切ってよもう。おくの細道に感化されて旅に出ようかと思ったが、昨夜の大雨は辛そう。 ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/690249/summary/monthly/2024/6

が「ナイス!」と言っています。

2024年7月の感想・レビュー一覧
34

ちくわん
ネタバレ初出不明。死んだ人の夢を見るか、見ないか。横光氏の作品で何度かめにしたテーマ。全17作品を、瞬き間に。なぜか世界のジョーク集を思い出す。「笑わせた子」は横光氏の夢から生まれた作品とか。
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ちくわん
ネタバレ1940年頃か?初出不明。中国・上海の外人墓地の英語の碑文を紹介。当時の様子も。「上海」が楽しみだ。
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ちくわん
ネタバレ初出不明。評論である。なかなか難しい。「不幸とは予想である」。確かにifで考え続けると必ず悪い結果で止まっていた。読めば、ふっと何かを考えさせる。これが横光利一の魅力か。
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ちくわん
ネタバレ関東大震災後の住宅難。最後の方の英文はGoogle翻訳に助けてもらう。なかなかシャレたことをおっしゃる。
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ちくわん
ネタバレ1933年6月の中央公論。四部構成。一、亀戸まで。偶然?街で話しかけられた男についての妄想。二、エレベーター。必ず乗る人とそうでない人に二分し、そこからの思考実験。三、げじげじとしらみ。私の経験した「グロテスク教育」は…昭和の時代を思い起こす。四、宇宙線。物理の話。氏の文章が無性に読みたくなることがある。体が欲する、体に優しい文章なのだろう。
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ちくわん
ネタバレ1930年頃。有閑階級の愛憎劇。こんなのも書くのか、と思いつつ。「真珠夫人」とかも、こんなこんな感じなのだろうか?木山夫人は、実は辰子、三島も、着物と地名で登場。山下かん子は見付けられず、本屋の奥さんは…。
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ちくわん
ネタバレ1920年未発表、35年後の1955年の文藝。このブランクのためか、途中「四〇〇字詰原稿用紙一枚分欠」とある。この部分を埋めなさい、という出題があったならば、どう答えようか、しばし悩む。さて、コケティッシュな妻辰子。出会った女性は皆自分に好意を寄せていると思ってしまう夫の木山。友人三島を下宿させたことで全員が不幸になる。木山と三島、木山と幼馴染みの山下かん子の手紙のやり取りが、うまいこと、心の距離感を描写している。現在ならばグループLINEで即決、退会で決着するのだろうか?
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ちくわん
ネタバレ1948年2月の新潮。ランプの思い出は三番目の伯母の家。伊賀柘植で町の娘二三十人が出入りする裁縫や華道の師匠。ここから母方四人の伯母叔母のこと。他の作品を読む上で重要な情報かもしれない。本作品で絶筆。
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ちくわん
ネタバレ1923年5月の新小説。不弥(うみ)の国の王子の妻となった卑弥呼。彼女を奪って不弥の国を滅ぼした奴国の王子長羅(ながら)。邪馬台の国に逃げた卑弥呼は、王の兄を倒し王となった反絵に奴国を攻めさせ、最後は共倒れ。ここに統一。会話が笑えるくらい奇妙、しかし途中で慣れた自分が怖い。「爾(なんじ)」の連発、337回のようだ。
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ちくわん
ネタバレ日常が一転する瞬間を「蝿」の視点でとらえる。偶然、馬車に乗り合わせた農婦、母子、若い男女、金満家、そして将棋好きの馭者。細かな章立てが映像を観ているようだ。
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ちくわん
ネタバレ初出不明。姉おりかの娘幸子を溺愛する末雄。「生き続けて大きくなってゆくということは、よほどむずかしいことのように思われて気が重苦しくなってしまった」、このセリフにしんみりした。
が「ナイス!」と言っています。
ちくわん
ネタバレ1921年1月の時事新報(応募作品、そのときのタイトルは「踊見」)。十九歳になる息子、父、母の三人で都踊りを見物に出掛ける、なんとも言えない雰囲気、気まずさ。最後の文、「急に父が恐ろしくなって来た」のは、なぜでしょう。わかりやすく説明しなさい。という出題をされたならば、私は両手を挙げて降参する。
が「ナイス!」と言っています。
ちくわん
ネタバレ全作品を読み、改めて「序」に戻る。ストックストンの「幽霊の移転」はユーモア系。三遊亭円朝もエドガー・アラン・ポーも最近は読んでいない。これを機に読みに戻るか。
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ちくわん
ネタバレこれを翻案したのが三遊亭円朝。最近、すっかり他の本ばかり読んでいるので呼び戻そうという師匠の…か!?
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ちくわん
ネタバレ老人ジョン・ヒンクマンの姪マデライン嬢に恋する主人公。そこへヒンクマンの幽霊になるはずの幽霊(一体なんのこっちゃ?)が現れ、主人公に絡む。そういうルールだったのか!?幽霊の概念が根底から覆された。怪談というよりコントに近い。
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ちくわん
ネタバレプラハの大学生コスモ・フォン・ウェルスタール。怪しげな古道具屋で買った鏡の中にお姫様がいた。怪談というよりファンタジー。
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ちくわん
ネタバレ1931年1月の作品(という雑誌に掲載)。第一話、深夜の街、物干し台から眺める。夜回り(夜警)と二匹の白猫。第二話、河鹿(かじか)。こちらは純粋に自然観察。第三話、水族館のスッポンという噂だが、こちらは未完?「肺病は陰忍な戦い」というフレーズに作者の背景を感じる。
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ちくわん
ネタバレ1927年の青空(同人誌)。主人公堯(たかし)は弟、妹を結核で失い、自身も…。その中での学生生活を描く。wikiで読んだが、なかなか興味が湧く人物。描写に透明さを感じる。放蕩な父、大阪、東京、三重、京都、伊豆…と転々とし、結核という病。さらにバターは小岩井農場にこだわるという価値観。読んでみましょう、是非読ませてください。
冬の日
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ちくわん
ネタバレ1931年4月の中央公論。座長が逃げる。支払いができず宿に拘束された男八人、女四人の劇団員。金の工面ができず、嵐の中、病人を連れて逃げ出す。空腹、疲労、睡魔、暴力。あらゆる人間の苦しみを凝縮したような一晩。ラストまで演劇のようだ。【特記】登場人物が多い作品でたまに見かけるが、本作でも十二人以外の名前が登場した。語り手の私が木村なのか?誤入力か?
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ちくわん
ネタバレ1922年2月の人間(←掲載された雑誌)。勘次と秋三、お霜とお留、姉と妹、南と北、株内と母屋、反対であるが、実のところは大差がないもの同士は反発し合う。人間の場合、それは憎しみとなって現れる。「牛の雑炊」ということばが「笑われた子」にも登場する。山形特有のものか?気にはなる。
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ちくわん
ネタバレ1919年8月の文章世界(デビュー前)。家を出た父。…な母。姉は看護の勉強のため家を出て、何となく気まずい雰囲気の中で成長する少年。ある日、二階の寝床に持ち込んだ提灯から…。タイトルは「業」を暗示しているのか。
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ちくわん
ネタバレ1924年12月の改造。最初の奥さんと出会った頃の作品か。秋は死を予感させる。wikiに初出が載っている、嬉しい。
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ちくわん
ネタバレ5年逢わなかった友達の別荘へ行って書類を取ってくるよう頼まれた。行った先の別荘風の建物は最近二十年ぐらいは空家。ん?もう、この時点で怪談だ。
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ちくわん
ネタバレパッとしない次男の将来をあれこれ考える家族。何気なく作った面をきっかけに下駄職人にさせられた。25年後、笑っている面にイラっとして割ってしまうが、仕事には満足していた。人生のきっかけは、こんなものかもしれない。
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ちくわん
ネタバレ三日間墓にいたラザルス、肌の色は紫で、無口で陰気な性格になる。高名な彫刻家やローマ皇帝までも、彼の眼を見たことで彼のようになる。ゾンビ伝説。
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ちくわん
ネタバレ1937年1月の改造。フランスを始めヨーロッパの見聞録。シュールリアリスト詩人ツァラアやスウェーデンのマッチ王クロイゲルの娘が登場。経済、思想、文化、国家を語る。そして帰国後、次男が…。この辺りは「夜の靴」に繋がる。
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ちくわん
ネタバレ大西洋を航海するカムチャッカ号の百五号室、寝台の上段(上床)には、乗客を海に引きずり込む怪物が…。こういうのを読むと夜の海は想像しただけでも怖い、もうすぐ還暦なのに。
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ちくわん
ネタバレ19世紀末のインド。英国人テオパルド・ジャック・パンセイは、ケイス・ウェッシントン夫人と数年間、不倫関係を結ぶ。しかし、キッティ・マンネリング嬢に乗り換えたことで、亡くなったウェッシントン夫人は、雇っていた四人の人力車引きと共にパンセイの前に現れ続ける。医師ヘザーレッグの治療も効を奏さず…。白昼堂々と現れるので映画のワンシーンのような、これは怪談。
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ちくわん
ネタバレ一年のうち夜の一時間だけ所属している教会で愛する人と会うことができる死者の聖餐祭(せいさんさい)に出くわした老婆カトリーヌ・フォンテーヌの話。きっと広義の怪談なのであろう。
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ちくわん
ネタバレ1930年9月の改造。ネームプレート製作所の社長は腕は良いが金を持つと必ず紛失する妙な癖がある。他の登場人物は社長の細君と暴力的な軽部、産業スパイの屋敷、そして語り手の私。私は工場で使う様々な薬品の副作用で幻覚を見る…。途中から文章が恐ろしく単調になり睡魔に襲わるる。まさに奇怪?機械?
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ちくわん
ネタバレX市の並木通りにある廃宅(空き家?)に謎の人影。持ち主のZ伯爵の所縁の者が老執事と黒犬の監視の中、生活していた。鏡や赤い老婆や精神科医など、いろんなことが登場し過ぎて、よくわからなかった。
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ちくわん
ネタバレ1926年10月の文藝春秋。亡くなった妻が蛾になってどこにでも現れる、と思う。よくあること。
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ちくわん
ネタバレ初出不明。これも石原氏の本で扱われた。肺病の妻が亡くなるまでの夫婦のやり取り。切ない。
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ちくわん
ネタバレ初出不明。石原氏の「大学受験のための小説講義」に取り上げられていた一冊。ポツダム宣言から十一月まで、没落農家の一間を借りて疎開していた山形を赤裸々に描く。「金がなくなったら川端(康成)に電報を打ってやる」、凄いセリフ。日記調のためか「富士日記」を思い出す。行員による通帳の握り込みや送った荷物が途中で無くなることが当たり前だった、この頃。横光利一は初めて読んだが肌に合う。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/07/08(3067日経過)
記録初日
2016/07/07(3068日経過)
読んだ本
1894冊(1日平均0.62冊)
読んだページ
370212ページ(1日平均120ページ)
感想・レビュー
1894件(投稿率100.0%)
本棚
12棚
性別
血液型
B型
職業
その他
自己紹介

最初は数学の本を読む。次に、中古の新書を読み始める。その時購入した積読書を今も積んでいる。そして、嶋中文庫の銭形平次捕物帖から野村胡堂に出会う。捕物帖つながりで岡本綺堂へ。Kindleを使うようになり幅が拡がる。坂口安吾に共感する。佐々木味津三も捕物帖から。寺田寅彦に時々戻る。向田邦子も読む。最近は横光利一が多い。子供たちの教科書も使い終わると目を通す。二十代前半は推理小説中心だった。さてさて今後はどうなるやら。(2024年8月12日一部更新)

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