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2023年11月の読書メーターまとめ

明石
読んだ本
27
読んだページ
5143ページ
感想・レビュー
16
ナイス
104ナイス

2023年11月に読んだ本
27

2023年11月のお気に入り登録
1

  • 菫子

2023年11月のお気に入られ登録
1

  • mbwsugLHxYIwwyo

2023年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

明石
大学生の頃にいちど読んだ覚えのある、日本ではとても有名なフランスの半寓話小説。岩波文庫版で再読。これが世紀の名訳というやつか、、リズムがたいへん美しゅうございました。
が「ナイス!」と言っています。

2023年11月の感想・レビュー一覧
16

明石
好きすぎて英訳版でも読んだ。好き。
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明石
冒頭のエッセイ『絶対と超越のエロティシズム』に痺れた、、
が「ナイス!」と言っています。
明石
エロスの歴史の抄訳版といった趣のバタイユの遺作。訳が過度に学術的(要は下手くそ。勉強はできるけど日本語はできない大学院生が書いたみたいな文章)で、読み進めるにつれだんだんと熱量が下がっていった。いつか読んだ何かの本で、三島由紀夫が「バタイユの訳にはお粗末なものが多い」と書いていたのを思い出す。でも絵がたくさんあって楽しかったです()。
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明石
な、長かった、、と思ったらもちろんまだ一巻笑。角川と岩波少年文庫の抄訳版でそれぞれ読んだことあったものの、このオリジナルは初挑戦。案外楽しんで読めた。長さがまったく気にならないほど、という感じではないけど笑。ジャン·バルジャンとコゼットの物語+周辺の人たちのかなり気合の入ったサイドストーリー+ユーゴーの思想書といった感じ。面白いけど、相当時間に余裕ある人か、相当な速読力の持ち主でない限り、この完全版は敬遠しちゃうだろうなと思う。私はどちらでもないけど、普通に楽しめたので、亀のようにゆっくり読んでいきます。
が「ナイス!」と言っています。
明石
本心とは違ったことを口にする自分を許せない青年が、一生涯、嘘やお追従を言わないと誓い、それによりもたらされる悲劇。17世紀のフランスの喜劇作家モリエールの代表的な作品。『星の王子さま』の内藤アロウ氏の翻訳とのことで、文章のリズムはやはり美しく、語彙も、とても100年前の訳出とは思えないほど現代的なもの。ただし物語大詰めの、ヒロインから届く手紙が候文になっていて、意味不明でした。外国語の古い言葉遣いを、日本語の古文に訳すのは、どんな時も間違ってると思った。当時は普通だったんだろうけど。だって理解できぬもの。
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明石
最晩年のサルトルが、死の直前に、弟子のように可愛がっていた毛沢東主義者を相手におこなった尋問のような対談の一部始終。実存主義哲学者の断定的な口調から出る言葉には発見が多く、これが20世紀最大の知の巨人の言葉か、ははあと心の中で平身低頭しながら読んだ。ただし、解説が「Ⅲ」まである。ⅠとⅡは、本対談がどのような経緯でおこなわれたのかを知る上で助けになるものでしたが、40頁以上あるⅢは完全なる蛇足でした。他人の思想(それも古典となった思想)を、翻訳者が、現代社会との安易なアナロジーで語るべきではないなと思った。
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明石
『悲しみよこんにちは』に続くサガンのデビュー2作目。物語の主題(男を待つ女)しかり、簡潔にして要を得た文体しかり、なんとなくアニーエルノーの告白小説みたいだなと思った。というか、エルノーがサガンに似ているのか。もちろん、芸術家の作品が「誰かの何かに似ている」というのは基本的には失礼にあたると自覚した上で、それでも私なりの賛辞としてそのように感じた次第です。尊敬する二人の作家の作風が似ているというのは、喜ばしいこと。
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明石
ジャンコクトー、激ハマりしそう、、
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明石
長らく絶版になってる三島由紀夫のフランス文学論。半年前に探したときは、3万円のプレミア価格がついていて、それでも買おうか迷っていたのが、半年ぶりにチェックしたら、天変地異が起きたらしく、800円で売られてた。しかも一冊だけ。しかと買い、読ませていただいた。三島由紀夫の評論は常にそうだと思うけど、あまりに的確で、おまけにあまりに内容が濃いので、200ページと少しの文庫本なのに、読み終えるのに1週間もかかってしまった。その分、充実した時を過ごせました。ほんと怪物だよこの人は、、
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明石
大学生の頃にいちど読んだ覚えのある、日本ではとても有名なフランスの半寓話小説。岩波文庫版で再読。これが世紀の名訳というやつか、、リズムがたいへん美しゅうございました。
が「ナイス!」と言っています。
明石
大学時代に出会い、面白すぎて深夜にベッドの中で失神した本。数年ぶりに読み返し、やはり面白いすぎて失神した。文庫本にペタペタと貼り付けた付箋の量が尋常じゃない。この本を読了した後、カミュの本は全部読むことになるやろなあ、と確信したあと、『シシューポスの深夜』が難しくて早々に断念した学生時代の苦い記憶を振り切って、二作目、三作目と読み進めていきたい。再度そう思わせられた。サルトルも読むぞ〜!ワクワク。
異邦人
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明石
う〜む、解セズ。堀口大學氏の加齢臭を通り越して死臭漂う訳が私には合わなかった。ほかの訳者で再読してみよう。
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明石
フランス文学愛好家の間では『ボヴァリー夫人』よりも名作とされている(らしい)フローベールの短編集。Trois Conte”三つのコント”というタイトル通り、必ずしもリアリティに重きを置かない寓話風の物語が三つ連ねられている。リアリズムなしには小説や映画を楽しめない悲しき現実主義者の私でも、この小説の面白さはわかった。三作目の『ヘロディアス』をのぞいて、、笑。宗教というロックンロールな題材に、おそらくは彼女自身が超一流の研究者であると思われる翻訳者の丁寧な解説に痺れる。19世紀の作品にここまでハマれるとは。
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明石
自伝的小説が(というか自伝に限らず小説というものが)面白いのは、著者が生きたその時代がこれ以上ないほど生々しくリアルに描き出されているからなのだなと改めて言語化させられる作品でした。私の好みにどストライクでハマる一作。アニー·エルノーは、未翻訳作品も含めて全作読むだろうなあ、と確信している。
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明石
約10年ぶりに読んだ、、ら面白かった。比喩はちょっと直接的すぎて芸がない感じもするけど、この芸のない感じが高校生の一人称小説には相応しいのかなと思ったりする。
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明石
「私はセックスが好きだ、なぜなら、セックスは気持ちいいからだ」あえて痴呆っぽい書き方をしてるのが物凄く鼻につく。こういうの、一作二作なら、お偉方のウケはいいのかもしれないけど、一般には厳しいだろうなと思う。だって、この人の内側から自然に出てきた文章じゃないもん。少なくとも私はそのように感じた。あと、小説の読者って、いつもどこかしら作者への憧れがあって、それが複数の作品を手に取らせる。こういう書き方してる人には憧れどころか軽蔑しちゃうから、一作で終わりだよなと思う。とくに、これで話題になっちゃったからには。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/07/23(2690日経過)
記録初日
2015/08/01(3047日経過)
読んだ本
808冊(1日平均0.27冊)
読んだページ
225984ページ(1日平均74ページ)
感想・レビュー
357件(投稿率44.2%)
本棚
1棚
現住所
京都府
自己紹介

【好きな作家】
ポール・オースター、村上春樹、カート・ヴォネガット、レイモンド・チャンドラー、村上龍、森見登美彦、ウディアレン、ジェイ・マキナニー、フィリップ・ロス、リチャード・ブローティガン、高橋源一郎、T. カポーティ、太宰治。

幼い頃から本の虫……というわけではなく、18歳の時に出会ったモームの『月と六ペンス』と、サガンの『悲しみよ、こんにちは』に感銘を受け、海外文学の虜になりました。西洋史を中心に歴史も大好き。

害のないエンタメ小説も嫌いではないけど、基本的な好みは純文学寄り。最初の1冊が気に入るとその作家の本ばかり読んでしまうので、できれば(広く浅くより)狭く深く読んでいけたらと願ってます。

【2023年に読んだ本の私的ベスト10(暫定)】

❶さようなら、ギャングたち / 高橋源一郎
❷シンプルな情熱 / アニー・エルノー
❸69 / 村上龍
❹クラッシュ / J.G.バラード
❺血の収穫 / ダシール・ハメット
❻死をポケットに入れて / チャールズ・ブコウスキー
❼アムステルダム / イアン・マキューアン
❽ある女 / アニー·エルノー
❾ソルジェニーツィン短編集 / ソルジェニーツィン
➓プードル·スプリングス物語 / レイモンド·チャンドラー

【2022年に読んだ本の私的ベスト10】
❶ストーリー・オブ・マイライフ / ジェイ・マキナニー
❷これでおあいこ / ウディアレン
❸カンガルー日和 / 村上春樹(再読)
❹ブライト·ライツ、ビッグシティ/ ジェイ・マキナニー
❺ソビエト旅行記 / アンドレ・ジッド
❻ガラスの動物園 / テネシー・ウィリアムズ
❼モデル·ビヘイビア / ジェイ·マキナニー
❽痴人の愛 / 谷崎潤一郎
❾悪童日記 / アゴタ・クリストフ
➓収容所から来た遺書 / 辺見じゅん

【2021年に読んだ本の私的ベスト10】

❶母なる夜 / カート・ヴォネガット
❷芝生の復讐 / リチャード・ブローティガン
❸ロング・グッドバイ / レイモンド・チャンドラー
❹ミスター・ヴァーティゴ / ポール・オースター
❺父の遺産 / フィリップ・ロス
❻モンキーハウスへようこそ / カート・ヴォネガット
❼チャップリン自伝 若き日々 / チャーリー・チャップリン
❽闇の中の男 / ポール・オースター
❾ガラパゴスの箱舟 / カート・ヴォネガット
➓黒猫・アッシャー家の崩壊 / エドガー・アラン・ポー

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