「姫」は万葉がなでは「比売」と記される。 古代女性の聖性は子を産む性として母系社会を形成した。 その後儒教、仏教の父系的な思想により女性を軽視するようになり今もその空気が残る。 私は男であるが、男性の優越的な態度は出産できないコンプレックスの裏返しなのではないかと思う。相互にリスペクトすればよいだけの話である。 毎日戦場で真っ先に死にゆく男たち。イザナギが鬼神と化したイザナミに「一日千五百人の人を産ませてみせる」と豪語したが、その言葉が人口減少に歯止めがかからない日本男児の胸に突き刺さる。
写真は立花隆氏の猫ビル。何万冊もの蔵書は彼の遺言により全て古書店に売却されたとのこと。記念館を作ることは本意ではなかったのでしょうか。生涯褒章とは無縁だったのもジャーナリストとしての矜持故かもしれません。松本清張氏を思わせます。
司馬遼太郎氏こそ日本を哲学する最高の知性であると思い、氏の「街道をゆく」に肖(あやか)り日本たるものの源流を探求しています。
氏は「名こそ惜しけれ」「外来文化への憧れと好奇心」などを日本人の特質としています。
読み漁っている分野は司馬遼太郎作品を原点としていますが、歴史、宗教、哲学等々芋づる式に繋がり、辿っていくと東洋、西洋、古代と際限なく拡がっていきます。
世界中の人たちがいつかは訪れたいと望んでいた日本という国をよく知り、そしてあるべきかたちにしていくにほ、祖国の精神的、文化的な理解を深めることであると考えます。
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