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2024年3月の読書メーターまとめ

そーいち
読んだ本
11
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感想・レビュー
11
ナイス
295ナイス

2024年3月に読んだ本
11

2024年3月のお気に入られ登録
1

  • 碓氷優佳💓

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

そーいち
有り体の言葉で書いてしまうが言葉の力強さをまざまざと見せつけられた。前作に引き続き成瀬の魅力も十分なのだが、本作では成瀬に魅了されていく人たちが視点となっている。彼ら彼女らのちょっとした不安を見事にぶっ壊していく様は痛快でありながら胸にジンとくる。素晴らしいのがその成瀬自身も等身大であるという点。前作のラストで彼女視点の物語があり、本作の最初の話でも彼女が弱さを垣間見せる。そうだ、この小説は友情物語だったんだ、と再確認出来る。
そーいち
2024/03/06 12:08

そしてユーモアのセンス。基本、成瀬はボケなので視点人物がツッコミ役となる。「やめたいクレーマー」の彼女とのやり取りは絶品。センスあるわ、この人。

が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
11

そーいち
土方歳三の生涯も後半戦。物語の早い段階で鳥羽伏見の戦いが始まり新選組という形が無くなっていく様が描かれる。その後に沖田や近藤との別れ、他の仲間もいなくなるのだが、土方だけは戦いに魅せられていくように北へと向かっていく。鬼とまで恐れられた土方が人間味を出し、人を思いやっていくようになる場面なぞは上巻との違いもあり驚いた。また新選組後期で人気のある市村鉄之助とのエピソードはこれまたグッとくる。最後の死地を求めて彷徨いながらも漢であろうとした土方に現代人は何かしら学ぶことがあるだろうか。
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そーいち
どんでん返しの帝王、ジェフリー・ディーヴァーの新しいシリーズ。コルター・ショウを主人公にしたミステリー。彼らしい、ニックネームのついた不気味な犯人をショウが追いかけていくという物語。題材はゲームで犯人の名も“ゲーマー”だから面白い。最初の引用に任天堂の宮本茂さんが出されているように日本とも相容れる世界観。ショウは「懸賞金ハンター」という変わった職業でリンカーン・ライムと違って動き回る捜査が新鮮である。ラストのどんでん返しは思ったほどではないがシリーズ1作目としてはまずまずの出来ではなかろうか。
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そーいち
恐らく司馬遼太郎作品でもトップクラスに有名な本。訳あって再読。まずは上巻。バラガキのとし、と呼ばれた荒くれ男が泣く子も黙る新選組、鬼の副長になるまでを描く。喧嘩っぱやいイメージがある土方歳三だが、以外にもリベラルの持ち主で尊王攘夷とか倒幕とかより強い組織を作ることに邁進する姿、そして計画立案にも長けていた点が面白い。そしてやはり総長である山南敬助の場面にはグッとくる。山南さんに関しては誰も悪くは書けない点が彼の人柄を象徴している気がする。続いて下巻へ。
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そーいち
今野敏さんのシリーズ作品でも人気のあるキャラ、樋口顕。シリーズ第2弾。本作では樋口の妻が誘拐?されてしまい樋口が右往左往する様が描かれる。事件を公にする前に解決を試みるようにしたい樋口は1作目でバディを組んだ氏家に協力を仰ぎながら立ち向かっていく。このシリーズは樋口の警察官らしからぬ心の機微が読んでいて面白くもあり歯がゆくもある。悩みながら立ち向かっていくので爽快感はないが仕事をする人間からするとその揺らぎが共感を生む。事件の犯人自体はまあすぐ分かるのでミステリ的には面白味は少ないのが難点か。
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そーいち
黒川作品初期の大阪を舞台にした本格警察小説。複雑に絡み合った謎を2人のやり取りを通しながら解き解いていく。実は本格ミステリに通ずる「トライ&エラー」をしているのだが、くだらない会話も多いのでそれが見え隠れしているのが大変に可笑しい。本作は初期のレギュラー、クロさんマメちゃんの「クロマメ」コンビが活躍する作品で関西の遺跡発掘に対する闇を十分に描き出している。これも同じだが発生する事件は陰惨で犯人もかなり残虐なのだが、テンポがよくてサクサク読める。ラストのクロさんが犯人にかけるコメントがしびれる。
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そーいち
日本一不運なサラリーマン、坂田を描くシリーズ第1段。まあ不運というか向かう方向が違う気がしてならないのだが、そこはお愛嬌ということで。初の大阪出張で新商品のプレゼンを任されたのだが、そのかばんを間違えて持って行かれてしまう。その相手がヤクザだったので、さあ大変だ!というあんばいの物語。ストーリーはあり得ない箇所もある気がするがキャラが魅力的。特に中盤で仲間になるケンさんが良い。纏っている空気感が絶品である。で、次の不運は北海道でマフィアですって。
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そーいち
前半部分で見え隠れしていた全容が徐々に明らかになってくる。そのミステリ的な側面と戦争小説のシビアな側面が同時に進行され前半部分は結構しんどい。後半以降は一気にスピード感を増していき、息もつかせぬ展開になる。そうなるとエンタメの最前線のような面白さが出てくる。このタイムリミットサスペンスは高野さんお得意の手法。ご都合主義のようなところも多々あるのだがストーリーを魅惑的に且つ大胆に読ませる傑作である。
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そーいち
陰謀論とエイリアンと遺伝子SFをごちゃ混ぜにした印象で読みにくいかと思いきや、かなり読みやすい。イエーガー目線の王道冒険小説の道筋と日本側の古賀研人がどう絡むのか(どういうテーマで絡むかは分かる)見えていない所が多いまま上巻終了。かなり面白いぞ。
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そーいち
薬丸さんの作品を読むのは初めてだが厳しい話を書かれるのは知っていたので心して臨んだ。自分の子供が事件に巻き込まれたのをきっかけに刑事へ転職した夏目を主人公にした短編集。予想通りヘビーな内容が多かった。その中でミステリー的な技巧としてある種の驚きを持ってくる辺りはすごいと感じる。特に推協賞の候補にもなった「オムライス」は別格。ラストに明かされる真相に驚かされるとともに胸が苦しくなる。ここまで迫ってくるかと。
が「ナイス!」と言っています。
そーいち
有り体の言葉で書いてしまうが言葉の力強さをまざまざと見せつけられた。前作に引き続き成瀬の魅力も十分なのだが、本作では成瀬に魅了されていく人たちが視点となっている。彼ら彼女らのちょっとした不安を見事にぶっ壊していく様は痛快でありながら胸にジンとくる。素晴らしいのがその成瀬自身も等身大であるという点。前作のラストで彼女視点の物語があり、本作の最初の話でも彼女が弱さを垣間見せる。そうだ、この小説は友情物語だったんだ、と再確認出来る。
そーいち
2024/03/06 12:08

そしてユーモアのセンス。基本、成瀬はボケなので視点人物がツッコミ役となる。「やめたいクレーマー」の彼女とのやり取りは絶品。センスあるわ、この人。

が「ナイス!」と言っています。
そーいち
冒険小説の古典的名作。かつての工作員で現在はフリーランスで活動するルイス・ケインとアルコール依存症のガンマン、ハーヴェイ・ロヴェルがコンビを組んで無実ながら怪しい実業家を護送するというストレートな物語。警察と殺し屋集団の双方から追われ、任務開始からずっと緊迫感が続いている。不気味な影がつきまとい行く先々で殺し屋たちが待ち構えているので誰かが裏切っていると考えられる物語運びは定番ながら綿密で先が気になる。こういう作品らしいラストの余韻もいい。流石の面白さ。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/08/29(2797日経過)
記録初日
2020/06/30(1396日経過)
読んだ本
482冊(1日平均0.35冊)
読んだページ
171064ページ(1日平均122ページ)
感想・レビュー
470件(投稿率97.5%)
本棚
2棚
性別
血液型
O型
職業
専門職
現住所
兵庫県
外部サイト
自己紹介

家庭が落ち着いたことにより読書熱が復活し、読書メーターにも戻ってきました。好きなジャンルはミステリー、刑事もの。SFとドラマものも好き。ホラーは苦手。最近は歴史小説もはまりつつあります。

好きな作家は有栖川有栖さん、加納朋子さん、伊坂幸太郎さん、岡嶋二人さん、東野圭吾さん、今野敏さん、大沢在昌さん、などなど。

色々なジャンルにも挑戦していきたいです。おすすめがあれば教えて欲しいです。無言フォロー、失礼致します。お返しもご自由に致します。

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