わりとガチめに東浩紀を批判しているので興味深かった。要は東の時代認識は90年代後半で停止していてゼロ年代の想像力を把握できていないというのだが、宇野のその後の著書は2020年代の今をどう捉えているのかが気になった。

永遠の古典。究極のクール・ジャパンだが残念ながら日本語文化圏以外での理解には困難が伴うだろう。

アインシュタインの「神はサイコロを振らない」という言葉が有名すぎて分かったような気になっていた量子力学論争だが、そんなに単純なものじゃないのはこの本を読まなくても分かることで、逆に実はこの論争の根っこは単純なことなんじゃないかと思ったりした。つまり観測装置の問題。

書いてある内容はよいのだが同じことの繰り返しが多すぎる。

自叙伝ではなく自叙伝的評論集なので注意。

千葉雅也のＡＩをめぐる対談目当て。内容はまあまあ。

しっかりした評伝と著書紹介は興味深く読んだ。新エロイーズは文庫とかにならないのかな。

邦題がダサいのは意図的？ 内容はまあまあ。

面白く読めた。ぜひ現在（2020年代）のアーキテクチャーの分析も読みたいところ。

ファンクラブの会報に載っていたメンバーの近況報告のような記事が主なので、コアなファンにとっては既知の内容だろうし、ブランキーについて深く知りたいという人にとってはちょっと物足りないかも知れない。それでもメンバーの人となりは十分に伝わってくる。とにかく小さい字で600頁もあるので。よくこんな本出せたな。

ジュネーヴ草稿の収録が嬉しい。

千葉雅也の短編が読みたくて図書館で借りたが、芥川賞候補作の「海岸通り」が読めたのはお得だった。普通に面白い小説だった。

宇野常寛が物足りない。あれだけ東浩紀を批判しているのだから、もっと面と向かって闘いを挑むべきだった。

前半のルソーの生涯は簡潔にして読みやすい。後半も⭕️。

柄谷行人と東浩紀の名前が著者の中にあるが、両者が席を共にする座談はない。もう昔の小説ばかりなのでなんのアクチュアリティもないが、この程度の毒舌（？）が許されなかった状況だったのかと思う。もちろん今は小説も批評も、もっと貧困化している。

ブックオフで購入。アインシュタインの若い頃のエピソードから始まって、あの有名な方程式が原子爆弾の投下にまでつながる流れがまとめられている。当初アメリカがいかにボンクラだったか、ドイツの研究がかなり進んでいたこと、イギリスが重水工場を襲ったりして何とか妨害していたこと、最終的にはアメリカが物量の力で原爆の開発を強引に達成してしまったことなどが分かる。あの方程式以降、これほどエレガントな公式を人類は発見できていない。

わりとガチめに東浩紀を批判しているので興味深かった。要は東の時代認識は90年代後半で停止していてゼロ年代の想像力を把握できていないというのだが、宇野のその後の著書は2020年代の今をどう捉えているのかが気になった。

「戦争報原理」は短くて未完だが、全集ではぶつ切りの草稿が掲載されているとのことで、こういう形で読めてよかった。

字が小さいが訳文は趣があってよし。巻末に晩年のルソーの姿を伝える手記があるのがうれしい。

文字が大きくて読みやすかった。訳文もなかなかよい。解説も〇。

図書館のリサイクル本。リアル鬼ごっこが日本語がひどいと有名になったという知識しかなかったが、本書は思ったほど破綻した文章ではなかった。だから面白くはなかった。