物価と賃金の話が以前より分かった。 この手の話って難しくなりがちだけど、著者の説明は一般国民にもわかりやすくなっていて良かった。 これからの日本は他国のように物価も賃金も相関的に上がっていくのだろうか。

まだ序文と第１章しか読んでないが、近年読んだ本の中でもトップクラスで面白くてびっくりしてる。 経済学について学びたいと思っている人の入口としては、これ以上なさそうな予感。 アダムスミス に対する解像度も学生時代と比べて段違いに高くなった。あの頃は、ただ神の見えざる手というキーワードしか覚えていなかった。重要なのは、利他人ではなく、利己心に働きかけてインセンティブによって人を動かしていくということ。これは、私がこれまで読んだ『人を動かす』や『人間とは何か』で核心として書かれていたことと一致するんだよな。

少し古い本だが、今読むとタイトルにある未来が現実になっている部分があり、次の未来を予測できれば株式投資においても成果を挙げられるという気持ちになった。 私は社会保障制度に関心があるのだが、まさか株式の話とつながってくるとは本著を読むまでは思いもしなかった。資産価値下落のリスクがあるけれど、途上国の労働力で危機の到来は免れるといった内容があったように思うが、まさに外国人労働者が増えている今日の日本をあらわしているのではないかと感じた。

物価と賃金の話が以前より分かった。 この手の話って難しくなりがちだけど、著者の説明は一般国民にもわかりやすくなっていて良かった。 これからの日本は他国のように物価も賃金も相関的に上がっていくのだろうか。