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10月の読書メーターまとめ

なおこっか
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感想・レビュー
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115ナイス

10月に読んだ本
10

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1

  • 踊る猫

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3

  • いのうえかずね
  • こころ
  • 踊る猫

10月のトップ感想・レビュー!

なおこっか
懐かしい人たちと、心を温める食事を。つる屋に通っていたなら誰しも贔屓の人物が居ただろう、その誰をも納得させるような、彼女らの未来の話。野江ちゃんの縁を遡った地点から、既に又さんが居たということに、涙腺やられ気味。大団円の後だから激しさはない、が、誰もが相変わらず誰かの為に料理を作り、野江ちゃんたちが生きていること、それを共に喜べるような再会。
が「ナイス!」と言っています。

10月の感想・レビュー一覧
10

なおこっか
デザインに関しては造り出す側ではなく、消費売買する立場なので気楽に読めばいいかと最初思ってたすっとこどっこいは私です。世界中の民族が文字という絵柄と字柄を手にしたときから始まった、「意味の制作」の歴史を覗くことになり、またしても脳挫傷がるんがるん。今までいかに怠惰に口を開けて、人様の制作の知を貪ってたかを思い知らされました…。だがあえて言おう。面白かったと。本書を読んでもどう考えても創るひとにはなれない私でも、特に知覚の話は面白かった。負け惜しみじゃないぞ。
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なおこっか
沢木耕太郎は観察と選択のひとである。迷いながら選択し再考しながら観察し、そうして移動しながら気付きを得る、ということを徹底継続している。その資質は“旅人”そのものである。視認範囲は見渡す範囲、語れる相手も会えるひとに絞られる、が、地に足着き 血が通ったその言葉が、読み手を動かすことにも変わりない。このひとの書いた文章が、己をユーラシアの西端まで行かせたことを思い返しながら、変わっていくようで変わらない部分を嬉しく眺める。
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なおこっか
懐かしい人たちと、心を温める食事を。つる屋に通っていたなら誰しも贔屓の人物が居ただろう、その誰をも納得させるような、彼女らの未来の話。野江ちゃんの縁を遡った地点から、既に又さんが居たということに、涙腺やられ気味。大団円の後だから激しさはない、が、誰もが相変わらず誰かの為に料理を作り、野江ちゃんたちが生きていること、それを共に喜べるような再会。
が「ナイス!」と言っています。
なおこっか
アントニオ・タブッキ氏と須賀敦子さんの対談を読んだら、どうしてもペソアまで遡りたくなった。そして今、リスボンのドウラドーレス通りにぽつんと取り残されたような気がしている。少し歩けば海のようなテージョ川だ。坂を昇れば見晴らしがよいサン・ジョルジェ城だ。街ははっきりと存在する気がするのに、ひとの存在は確信できなくなっている。
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なおこっか
心身共に、辛くなる最終巻だった。長い作品を読む間に、その友人達の様に、愛すべき音楽家としてショパンから離れ難くなっていった。存在、生死、そうした根元への思索がちりばめられた文章に感心しつつも、先に肉体が反応する辛さに打たれた。せめて心臓だけでもと希ったワルシャワの教会で、ショパンの魂はポーランドに帰れたかと考えたが、今は、帰れたのだと思いたい。
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なおこっか
前巻ラストのドラクロワによる天井画の描写を受けるように、冒頭に繰り広げられるショパン演奏会の記述が圧巻。演奏者としてのショパンが眼前に居るかの如く夢想が広がり、多彩な音が溢れだす。至福とも言える体験を共有したかのよう。一転、革命によりパリがバビロンの様相を呈してからは、それまで極個人的繋がりだけで語られたショパンたちが、社会のうねりに否応なく翻弄され疲弊してゆき、その結末を怖れる気持ちがいや増す。ドラクロワの天才性、自由の女神画の顛末が、挿話として印象的。
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なおこっか
第一部を読む間、脳内BGMはずっと練習曲作品25-11『木枯し』。登場人物は一つの家族に収斂され、重なる言葉は吹き付ける如く、“情”をぶつけ合う。軋む肉体と解離し尚続く“思考”、命すら糧にする“表現”を体現するドラクロワだけがここでは異質。印象的な『絵』の話二つ。一つはジョルジュ・サンドによるショパンのスケッチ、失われた小さな温かさの象徴ーこの絵はワルシャワで見た、実にいい絵。今一つは最後数頁で描き出されるドラクロワによるブルボン宮天井画。永遠の価値、読むだけで圧されるー世界遺産の日しか見られないなんて!
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なおこっか
以前マドレーヌ寺院で観た観光客向けの俗っぽいコンサートの記憶を、冒頭の場面に思い出しながら。過剰なまでに言葉を列ねた重層的心理描写は、そのままショパンとドラクロワの生き辛さを読み手に伝えてくる。個々人の奥へ奥へと潜ってゆくようなこの巻では、時代性が然程感じられない。ドラクロワによるリュクサンブール宮殿の“神曲”が、唯一の窓のような広がりをみせる。
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なおこっか
じくじくとした痛みに似た感覚。物も、言葉も、記憶も、命も、人間と呼べる何かも、あっけなく愚かしく失われてしまうのに、喪失に痛みが伴うのは何故だろう。じくじくと、まるで、今も世界のどこか(もしくはここ)で、閉じた世界の中で、失われる何かを忘れさせないように。時折知った世界の断片を見つけて思う。青いノート、スモーク、クィンのパスポート…そんな小さな切欠で、また、探すことができる気がする。
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なおこっか
対話であることで須賀さんの新たな一面が浮き彫りになり、とても新鮮だった。親しい相手(恐らく池澤氏やタブッキ)とは特に温かくも深い言葉が交わされ、“自分の中の世界が日本語だけでは足りない、イタリアに行くまで言葉を探し歩いていた”といった核心がふと溢れてきたりして胸をつかれる。何て険しく傷つきやすく、透徹な生き方だろう…。泣きたくなる程、惹かれる在り方。私のキリスト教への興味は須賀さんが窓口だが、中に“信仰に戻れば解決つくものではない”などという言葉があって、またはっとする。やはり他力ではない、自力のひと。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2010/08/26(3008日経過)
記録初日
2010/08/04(3030日経過)
読んだ本
662冊(1日平均0.22冊)
読んだページ
172509ページ(1日平均56ページ)
感想・レビュー
648件(投稿率97.9%)
本棚
27棚
性別
血液型
B型
職業
営業・企画系
URL/ブログ
http://chikyu-syouyou.at.webry.info/
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