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2024年2月の読書メーターまとめ

hitotak
読んだ本
8
読んだページ
2194ページ
感想・レビュー
8
ナイス
96ナイス

2024年2月に読んだ本
8

2024年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

hitotak
NHK専属俳優オーディションを受けて飛び込んだ創生期のテレビ界での様々な体験や失敗談、恩師や仲間たちとの交流など、若かりし著者とテレビの青春記が書かれている。まだ全てが生放送で撮影されたドラマでの思わず笑ってしまうようなトラブルの数々など、今やオワコンとも言われるテレビのはじまりの頃の逸話には時代を感じる。黒柳さんの存在はもはやテレビ史そのものとも言えるが、そんな彼女がテレビ界の常識など知らない頃の多くの失敗談や面白エピソードの中に、挫折の痛みや素直さ、物事へのひたむきさがあって、そこが素晴らしかった。
が「ナイス!」と言っています。

2024年2月の感想・レビュー一覧
8

hitotak
源氏物語は読んだことないけど『あさきゆめみし』のおかげでストーリーや登場人物を把握できている人は多いと思う。本文にはない創作の箇所やあえての変更が多いことがわかるが、それによって更に印象深い場面になり、はっきりしていなかった登場人物たちの造形がよりわかりやすくなっていると思う。十二単、女性の長い髪や几帳や御簾などの室内の調度品が詳細に描かれているのも観ていて飽きない。美しいカラー画がたくさん収録されていて楽しめた。国宝の「源氏物語絵巻」のいくつかの構図がまんがに取り入れられていたのも今回知り、感心した。
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hitotak
地方のビジネスホテルを舞台に、身元不明のまま亡くなった老女メアリさんの残した古い本とお菓子のレシピで癒されていく人々を描いた連作集。素朴なお菓子と『ドリトル先生』、『秘密の花園』のような懐かしい欧米の児童文学、可愛いミニブタなど、優しさに溢れた物語世界は心地よい。ただ、登場人物の心情の変化や行動に至る理由が地の文で語られすぎていて、説明調だなーと感じる箇所が多かった。既に亡くなっているメアリさんと主人公の祖母の強い絆が全ての鍵となっているが、その二人の友情をじっくり書いた一章があればなお良かったと思う。
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hitotak
昭和26年に書かれた、皇室に仕えた下級役人の手記。役人といっても皇族方と会話することはなく、自身の仕事の内容や宮中での政治家や天皇をはじめ皇族の日常生活、漏れ聞こえるゴシップや事件などが書かれている。特に大正天皇の一癖ある行動や自由奔放さには驚いた。速足の大正天皇に持っている荷物を見咎められ、後を追われて必死に逃げるがとうとう追いつかれる(この間、両者共無言)著者のエピソードは想像すると相当シュールだ。大正天皇、皇后とも妾腹の生まれだが、腹は借り物という考え方で生母の扱いは軽く、日陰者扱いだったという。
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hitotak
100年前の登山家の文章や、江戸期の加賀藩が行っていた奥山廻の文献をもとにルートを再現し、当時の装束と装備で登山・縦走を実施した記録。現代の機能的な装備は人間のいわゆる野生の感覚を鈍らせ、山の脅威を感じられなくなるのではないか?という趣旨の問いが随所に書かれている。綿の上着や着ゴザ、鳥打帽で雨に当たってずぶ濡れになり、食事も米と佃煮だけなど厳しい環境だが、自然と対峙するリアリティは現代登山とは比べものにならないだろう。わらじが岩登りしやすく、アスファルトの舗装路が却って足に負担がかかるというのも意外。
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hitotak
NHK専属俳優オーディションを受けて飛び込んだ創生期のテレビ界での様々な体験や失敗談、恩師や仲間たちとの交流など、若かりし著者とテレビの青春記が書かれている。まだ全てが生放送で撮影されたドラマでの思わず笑ってしまうようなトラブルの数々など、今やオワコンとも言われるテレビのはじまりの頃の逸話には時代を感じる。黒柳さんの存在はもはやテレビ史そのものとも言えるが、そんな彼女がテレビ界の常識など知らない頃の多くの失敗談や面白エピソードの中に、挫折の痛みや素直さ、物事へのひたむきさがあって、そこが素晴らしかった。
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hitotak
踏切の名前は、つけられた当時から変わらず、そのため今は無くなった地名、ランドマークだった建物(学校、会社等)、旧軍事施設の名だけがひっそりと残っていたりする。この本を読んでからあらためて地元の踏切名を見ると、今は無い旧町名や公共施設名が付いていた。川のそばにあった洗濯場や4~50年前まで営業していたパーマ屋や靴屋など、踏切名が地域の歴史を物語っているが、いかにも適当につけられたようないい加減さを感じる名前もあって面白い。あまり顧みられることの少ない踏切だが、意外な奥深さがあることを感じさせる。
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hitotak
森田健作の付き人からお笑い芸人を経て、そのプロデューサー的気質を買われ芸能プロ・サンミュージックの幹部から社長になるまでが書かれる。明日はどっちだ的に人生が転がっていくサクセスストーリーとしても面白いが、非吉本である多くの東京芸人たちとの交流、無名だった芸人たちがちょっとしたきっかけを掴んでブレイクする過程など、読者を面白がらせつつも芸人論として非常にロジカルに書かれており、特に後半はビジネス本のような説得力がある。「天然」のケのある森田健作の付き人時代の、まるでコントのようなエピソードの数々も笑えた。
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hitotak
懐かしい柄物の包装紙、折り紙、プリント生地がまとめられている。持っていたものはもちろん、見たことがないものも全て懐かしく感じて楽しい。特に昭和30~40年代のデパートやお菓子やさんの包み紙はどれもおしゃれで凝ったデザインだが、紙袋が主流になり使用頻度が減ってしまったそう。クリスマスや出産祝いなど催事の季節柄は特別感もある。地元のスーパーや個人商店もオリジナルデザイン使用の店はけっこうあったと思う。今更だけど取っておけばよかったな~。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/01/27(2618日経過)
記録初日
2017/01/20(2625日経過)
読んだ本
790冊(1日平均0.30冊)
読んだページ
204519ページ(1日平均77ページ)
感想・レビュー
790件(投稿率100.0%)
本棚
0棚
性別
現住所
宮城県
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