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2024年3月の読書メーターまとめ

@nk
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感想・レビュー
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ナイス
285ナイス

2024年3月に読んだ本
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2024年3月のお気に入り登録
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  • 雨の音
  • こうすけ
  • いくえ

2024年3月のお気に入られ登録
1

  • 雨の音

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

@nk
ネタバレ優しさが時に暴力になりうるのは、事実と真実は違うから。真実というものは、事実を解釈した人の数だけ存在する。その真実に、名前のない関係性や感情が含まれている時、第三者が手を差し伸べるということが、暴力になりうるのだ。その有様を、恐ろしいほどに研ぎ澄まされた美しい筆致で、まざさまと見せ付けるだけに留まらないのが、本書の凄み。/本人にとっては、誰かに理解される見込みがないのならば、既存の分類に収まることが、時に表面的な解決策となるのだ。そんな解決策だということに、いったいどれだけの人が、全てが明らかになる前に⇒
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

@nk

併読本の読了が重なったこともあってか、予想外に先月は7冊だったらしい。星野道夫に関して3冊(YAMAP春山慶彦、池澤夏樹、養老孟司、中村桂子)、吉田修一の旅情エッセイ、辻村深月と山本幸久の小説を各1冊、笹生YA小説を1冊。こう書いてみても、やはり先月は星野道夫を改めて知るに至った諸々に尽きる。写真は長女の読書感想画表彰式。/2024年2月の読書まとめ 読んだ本:7冊 https://bookmeter.com/users/743009/summary/monthly/2024/2

併読本の読了が重なったこともあってか、予想外に先月は7冊だったらしい。星野道夫に関して3冊(YAMAP春山慶彦、池澤夏樹、養老孟司、中村桂子)、吉田修一の旅情エッセイ、辻村深月と山本幸久の小説を各1冊、笹生YA小説を1冊。こう書いてみても、やはり先月は星野道夫を改めて知るに至った諸々に尽きる。写真は長女の読書感想画表彰式。/2024年2月の読書まとめ 読んだ本:7冊
https://bookmeter.com/users/743009/summary/monthly/2024/2
いつでも母さん
2024/03/08 04:49

おはようございます。長女さん凄いですね!おめでとうございます👍

@nk
2024/03/08 16:13

いつでも母さん、ありがとうございます〜。任意の冬休みの宿題なので、応募数が分からず何とも…ですが、表彰されるのはきっと嬉しかったんだろうなも思います😉

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2024年3月の感想・レビュー一覧
4

@nk
ネタバレ優しさが時に暴力になりうるのは、事実と真実は違うから。真実というものは、事実を解釈した人の数だけ存在する。その真実に、名前のない関係性や感情が含まれている時、第三者が手を差し伸べるということが、暴力になりうるのだ。その有様を、恐ろしいほどに研ぎ澄まされた美しい筆致で、まざさまと見せ付けるだけに留まらないのが、本書の凄み。/本人にとっては、誰かに理解される見込みがないのならば、既存の分類に収まることが、時に表面的な解決策となるのだ。そんな解決策だということに、いったいどれだけの人が、全てが明らかになる前に⇒
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@nk
泣いている自分に気付いていない描写が、とても印象的だった。掛け替えのないものがある。解決しなければならないこともある。その2つの繋がりを無意識に忘れようとしていたからなんだろう。頭では気付いていなくとも、心は感じ取っているのだ。/少し早合点しがちな主人公は、地元へ戻り新卒で働き出したばかり。読んでいて心揺らされたのは、変わらない人たちと変わりゆく人たちに囲まれながら、ついに思い切る幾つかの場面。/静謐な筆致で後に本屋大賞1位を受賞する著者。その片鱗が垣間見られる色彩溢れる物語だった。
@nk
2024/03/22 15:43

ときおり挟み込まれるユーモラスにも、エッセイを読んでいる者にとれば「そうそう、この感じ」とニヤつくばかり。久しぶりに宮下奈都を読了。ぬくもりのある小説だった〜

が「ナイス!」と言っています。
@nk
高度経済成長期の日本の服飾業界が舞台。野心をみなぎらせ躍動する主人公 隆子の数年間が描かれていた。隆子の決断や立ち振舞に固唾をのむ。結末へと登り詰めるまでの緊張感。本書は平成26年刊行の再編集版だが、初版は昭和38年。読み進めるうちに古さを感じなくなるのは、したたかな大人たちと対峙する若き情熱という構図の普遍性だけでなく、和歌山を代表する著者の圧巻の筆致による部分も大いにあるだろう。/約1年半ぶり2作目の有吉小説。前回の『私は忘れない』に続き今回も面白かった。昭和44年の映画化、これはぜひ観てみたい。
が「ナイス!」と言っています。
@nk
ごく個人的な風景に添えられるのは、決して直接的な喜怒哀楽ではなく、誰それが居て何某と言い自分はこう思ったというような日常の逡巡。著者は「無用の物の中にこそ、言いしれぬ味わいがひそんでいるものだと思う(p.156)」と言う。その味わいの滲む、著者である関口さんの魂が存分に感じられる、とても素晴しい随筆集だった。/東京都大田区大森という場所で、まさに日本の高度経済成長期という時代とともにあった古本店 [山王書房] 。その店主であり本書の著者である関口さんは、川端康成や三島由紀夫、上林暁や長岡輝子などとも⇒
@nk
2024/03/06 23:42

親交があったらしく、当時の文壇の空気が漂うエピソードは非常に興味深く読み進めた。とにかく穏やかでユーモラスな筆致が心地良く、特に「某月某日」や「父の思い出」、そして本書のタイトルをもたらした野呂邦暢とのくだりが印象的だった。/還暦記念となるはずだった本書だが、完成を見届けることなく関口さんは他界。その翌年(昭和53年)に本書は発行されたものの絶版となり、平成22年の復刊を企てた人こそが “ひとり出版社” の草分け的存在である [夏葉社] の島田さん。/なにやら山王書房の跡地に、本書のあとがきを⇒

@nk
2024/03/06 23:42

書かれている著者の息子さんがカフェをされているらしく、是非とも足を運びたい。あと、近代文学館に今も関口さんの寄贈本があるのなら、そこへも必ずや。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/02/05(2637日経過)
記録初日
2016/10/01(2764日経過)
読んだ本
379冊(1日平均0.14冊)
読んだページ
105279ページ(1日平均38ページ)
感想・レビュー
370件(投稿率97.6%)
本棚
11棚
性別
年齢
43歳
職業
専門職
現住所
大阪府
外部サイト
自己紹介

記録のために読書メーターを始めて約7年。
たくさんの本と出会うことができました。
そんな出会いのひとつ、宮下奈都 著「神さまたちの遊ぶ庭」を読み、
山村留学に憧れたのが2019/1月。
そして2022/4月から1年、鹿児島の離島で暮らしました。
(2023/4月に大阪へもどる)

時間があればとりあえず本屋へ向かいます。
本に呼ばれるというのは、本の声を聞き取れること。
いつも本はそっと話しかけてくれている。
最近そう思うようになりしました。

登録やコメント等は、どうぞご自由に

2023Ranking
https://bookmeter.com/users/743009/bookcases/11979748
2022Ranking
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2021Ranking
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※2024/1/2更新

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