前評判から、どんな強烈な子が登場するかと思ったが、強烈といえばそうなのかもしれないが、自分がやりたいことに正直で、マイペースな子。けして周りが見えないわけでも、どうでもいいと思っているわけでもない。そこはかとなく可笑しみがある。可笑しいけど、信じたくなる。関わって、その夢を見届けたくなる。こうしてみると、島崎はじめ、みんなそれぞれに面白いものを持っている。島崎のセンスなんか、成瀬以上だ。じゃ、何が足りないかといえば、成瀬の表現力と行動力ってことになるのかも。ま、みながみな、成瀬になる必要もないのだが。

　前評判から、どんな強烈な子が登場するかと思ったが、強烈といえばそうなのかもしれないが、自分がやりたいことに正直で、マイペースな子。けして周りが見えないわけでも、どうでもいいと思っているわけでもない。そこはかとなく可笑しみがある。可笑しいけど、信じたくなる。関わって、その夢を見届けたくなる。こうしてみると、島崎はじめ、みんなそれぞれに面白いものを持っている。島崎のセンスなんか、成瀬以上だ。じゃ、何が足りないかといえば、成瀬の表現力と行動力ってことになるのかも。ま、みながみな、成瀬になる必要もないのだが。

実験部分、こういうことか？と映像を想像し、用語を調べ、画像を検索しながら読んだ。私の「理解」は間違っているかもしれないが、でも、おもしろかった。いつかぜひ、実験器具や結果を映像化してもらって、答え合わせしたいものだ。優秀賞の話に「話ができすぎ！」、JAXAが出てきて「ありえなーい！」と思ったけど、あとがきを読んで驚いた。あるんだね、そんなことが。藤竹は教育者というより、根っからの研究者だ。そこにリアリティと、作品としての潔さを感じた。「自分を救おうとしている人間しか、わたしは手助けできない」。そういう話…