「100名の最も偉大な英国人」で、一位になったことは知っていたが、アメリカにおいても人気があったとは。チャーチルは数々の著作を残しているが、1953年にノーベル文学賞を受賞した"Memoirs of the Second World War"は5000ページ以上もあったというから、驚きだ。私には読めない笑。
脳神経外科医のPaulさんは36歳のとき、肺がんと診断された。この時、ステージ4であった。生まれたばかりの赤ん坊を母親よりも先に抱き、末期の患者とその家族に、真っ直ぐ向き合った。医師として、誰よりも生と死を間近で見てきた。命の期限を知ったPaulさんは、生きる意味を文学に求めた。元々文学に造詣が深かった彼。本作には、Samuel BeckettやT. S. Eliotの名前が度々登場する。家族を失うこと、家族より自分が先に逝くこと。どれほどの痛みだろうか。自分の人生を、力いっぱい生きていきたい。