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2024年3月の読書メーターまとめ

amethyst@読書
読んだ本
6
読んだページ
2079ページ
感想・レビュー
4
ナイス
74ナイス

2024年3月に読んだ本
6

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

amethyst@読書
その声は広大な海で確かに響いているのに、受け止める仲間はどこにもいない、52ヘルツのクジラーー。 そんなタイトルだけ知っていたのですが、いざ読み始めると、誰にも届くことのない声をあげているという現実が、想像よりも遙かに残酷で悲しいことなのだと突きつけられました。 登場人物たちの抱える苦しみは壮絶で、そして私たちのすぐ隣にいたとしても、助けを求めるその声に気付けないことの方が圧倒的に多いのでしょう。 だからこそ、一度は聴き逃してしまった5声を聴くことが出来た2人に、明るい未来が待っていてほしい。
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
4

amethyst@読書
戦争孤児だった祖父は、いつだって何かに怯えていた。乗り物に乗ることさえ拒否反応を示し、たった一人の息子を育て上げてからは、誰とも関わることなく生きていた。 本作は、そんな祖父との風変わりな旅を孫が回想する物語です。祖父から語られる、痛ましい程までに不器用で純粋な愛の物語は、ひび割れた関係の若い男女を再び結びつけます。
が「ナイス!」と言っています。
amethyst@読書
身体醜形障害や顔に負った火傷、相貌失認など、人の見た目に関する苦悩を主軸に置いたミステリーなのですが、それだけには留まらず、作中の人間関係や過去の事件の真相が気になり、久しぶりに深く没頭してしまいました。 しかも、一番凄いのは、読者は登場人物と一緒になって「鏡の国」という小説を読むことになる点です。作中で更に登場人物が小説を読んでいくのですが、作中作の魅力に引き込まれたかと思うと、「鏡の国」に仕掛けられた物語の反転と、読後感がまるで変わる結末に、とても楽しませて頂きました。
が「ナイス!」と言っています。
amethyst@読書
和宮降下という歴史上の出来事を、時勢の流れに翻弄された女性たち視点で描いた作品です。 上品な公家言葉同士で交わされる、内裏で繰り広げられる腹の探り合いや権力闘争の描写が非常に鮮明で、ひとつの世界観を生み出しています。 ただの下女だった少女・フキは、ある日いきなり和宮の身代わりとして教育を受けることに。存在をひた隠しにするため、生きながらにして自由を奪われ、誰にも人として扱って貰えなくなり、最期は⋯⋯作者がこれを、戦争期に声を上げられないまま散っていった女性への鎮魂歌と語っていたのが、胸に染みました。
が「ナイス!」と言っています。
amethyst@読書
その声は広大な海で確かに響いているのに、受け止める仲間はどこにもいない、52ヘルツのクジラーー。 そんなタイトルだけ知っていたのですが、いざ読み始めると、誰にも届くことのない声をあげているという現実が、想像よりも遙かに残酷で悲しいことなのだと突きつけられました。 登場人物たちの抱える苦しみは壮絶で、そして私たちのすぐ隣にいたとしても、助けを求めるその声に気付けないことの方が圧倒的に多いのでしょう。 だからこそ、一度は聴き逃してしまった5声を聴くことが出来た2人に、明るい未来が待っていてほしい。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/04/04(2574日経過)
記録初日
2017/03/23(2586日経過)
読んだ本
815冊(1日平均0.32冊)
読んだページ
275930ページ(1日平均106ページ)
感想・レビュー
444件(投稿率54.5%)
本棚
8棚
性別
職業
IT関係
外部サイト
URL/ブログ
http://twitter.com/@30_amethyst_30
自己紹介

だいたい週に1~2冊程読んでいます。
読んだ本の感想を記していきます。
Twitterもやってるのでよろしければ是非。

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