数多くの作家は生前に名声を得るが、生前に名声を得なかったペソアの言葉は、ある意味ふつうの人の孤独を表現している。そのふつうの人の孤独を、名声を得た作家はうっかり忘れてしまうことが多々であるがペソアは売れなかったためか、その孤独をずっと抱えている。それが素晴らしく心地よい。

数多くの作家は生前に名声を得るが、生前に名声を得なかったペソアの言葉は、ある意味ふつうの人の孤独を表現している。そのふつうの人の孤独を、名声を得た作家はうっかり忘れてしまうことが多々であるがペソアは売れなかったためか、その孤独をずっと抱えている。それが素晴らしく心地よい。

イタリアのアントニオ・タブッキが、フェルナンド・ペソアの大ファンだと言うので手に取りました。ちょっと期待と違った。タブッキの描いたポルトガルみたいなかんじかと思ったら、もっと皮肉的な感じ。ポルトガルの良さが伝わる小説、なにかご存知ないですか？音楽でいえば、ボサノバのようなかんじ。大陸の端っこ、ずっと向こうまで海、昔までそこは世界の縁だった場所。そういう感じが伝わるような小説、あったらぜひ教えてください。

詩・短歌・俳句が、池澤夏樹・穂村弘・小澤實によって選ばれている。名前だけ知っていた人の作品をたくさん知ることができてお得。池澤夏樹がしれっと自分の詩を入れているのに笑った。