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2024年3月の読書メーターまとめ

ゆのん
読んだ本
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感想・レビュー
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ナイス
1218ナイス

2024年3月に読んだ本
14

2024年3月のお気に入り登録
1

  • ツヤマユウスケ

2024年3月のお気に入られ登録
2

  • ツヤマユウスケ
  • 中玉ケビン砂糖

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ゆのん
5編から成る連作短編集。新築マンションのアドヴァンス・ヒルに住む年齢も性別も違う人達がそれぞれの物語の主人公。みんな体のどこかに『不調』を感じている。その不調は心が疲れ、どうしたら良いか分からなくなっているが故の不調。勉強・ママ友・職場・運動・親子関係などなど誰もが人生で経験するであろう不調。公園にいるカバヒコはそんな心の不調にそっと寄り添ってくれる。カバヒコ自体に魔法の力がある訳ではないのもこの物語の良いところ。第5話の『和彦の目』が全てを語っているように思えた。日常に疲れた時に手に取りたい作品。
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2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

ゆのん

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2024年3月の感想・レビュー一覧
14

ゆのん
【シリーズ11作目】仕事が忙しかったり、観たい映画があったりと読書に身が入らない状態の3月。それでも何とか遣り繰りし読み始めたら…さすがぼろ鳶シリーズ。一気に物語の世界へ連れていかれた。伊神甚兵衛捕縛の危機、一橋の非道な策略、逃亡する源吾、頭達の言い付けに背き出奔する若鳶達…。問題山積の中で集結する『黄金の世代』。さすがに縄張りから出ないでお馴染みの辰一も活躍するのだからオールスター勢揃いでこちらのテンションも爆上がり。大好きなシリーズも残すは『幕間』の短編のみとなってしまった。season2が楽しみ。
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ゆのん
【シリーズ1作目】15年前に起きた連続殺人犯の逃走と職質から逃げ出し命を落とした少年。そして15年後に起きた殺人事件。『変わり者』と言われる刑事・三ツ矢が捜査を始めるが、過去と現在の事件が思わぬ繋がりをみせる。作者らしく本作にも『母親』が複数登場する。子供に対するそれぞれの『愛情』が描かれているのだが、同じ行動をするかはさておき、心情としては同じ母親として共感出来る。犯罪は許されないと承知ではあるが同情してしまうし、『自分だったら』と考えてしまう。刑事・三ツ矢が抱える過去の疑問の答えも気になる。
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ゆのん
【シリーズ7作目】7編から成る短編集。以前に読んだ3.5では伊丹メインの短編集だったが、今回は大森署の面々+あの竜崎を骨抜きにしてしまった畠山美奈子がメインとなる各物語での構成となっている。それぞれが問題を抱える訳だが、竜崎が竜崎であるが故に恐る一方で、問題を解決する竜崎に信頼や尊敬を強める。効率を重んじる竜崎らしく、相変わらず書類に判を押しながらの短時間での解決。しかも遺恨を残ザないのだから上司の鏡。長編では脇役の彼等の人間性も知る事が出来てますますシリーズに愛着が湧く。
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ゆのん
30年前に起きた幼児誘拐事件。3年後に祖父母の元へ帰ってきた当時4歳だった被害者の男の子。空白の3年間を追ってきた刑事の死をきっかけに再び調査を始める記者に より徐々に明らかになっていく真相はあまりに悲しく、愛情溢れるものだった。一方、初恋の人との再会を望む画廊の女性も変わらぬ想いを胸にしている。多くの人の人生を変えてしまった事件。『罪』な何がなんでも裁かれてしまうのか。当事者の背景や想いは無視して良いのかと疑問に思う。人にはどうしようもない事情があるだと叫びたくなる。素晴らしい1冊だった。
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ゆのん
【シリーズ4作目】『青の読み手』であるノアの試練と戦いと出会いの旅もいよいよ大詰め。ワクワクとドキドキ、ハラハラの物語も最終巻となってしまった。児童書ならではの読み易さと、ページ数が少ないからか無駄の無いストーリー展開、元々ファンタジー好きの私のど真ん中に突き刺さる良い意味でのベタさが最高だった。かつて軽犯罪で身を立てていた少年の心の成長や仲間を想う気持ち、秘術を使っての緊張の戦闘、そして最後涙してしまった『喋るネズミ』パルメザンとの友情。隅から隅まで大満足のシリーズだった。
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ゆのん
【シリーズ3作目】サンドラとの修行に励むノアだが、立て続けに危機が訪れるシリーズ3作目。サンドラの弟子・イリヤや、女王の結婚相手候補の皇子・アレクセイ。国教会の長・ヒウスなどの新キャラの登場でますます面白くなってきた。修行により秘術を使えるようになりつつあるノアだが、やはり子供。大人達の心配をよそに自ら危険に突っ込んでしまい、読んでいるこちらもヒヤヒヤしてしまう。『青の読み手』としての成長と、人としての成長も楽しみ。
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ゆのん
【シリーズ2作目】『ナントの魔女』に会う為に旅立ったノアとパルメザン。途中、出会ったサンドラは一体何者なのか。一方、パラダイン城を訪問する王女一向。王女の身にも危険が迫っている。ノアを追う怪しい影もチラホラ…。前途多難なノアだがサロモンは相変わらず現れたり消えたり、禅問答の様な受け答え。ページ数は少なく、児童書らしく分かりやすい内容だが秀逸なファンタジーて大人が読んでもとても楽しい。新たな仲間も加わり物語の続きが気になる。
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ゆのん
遺品整理士である主人公が仕事で出会う遺品と遺族の思いの物語。この主人公だがとにかく不器用で言葉足らず。故にすぐにクビになってしまうのだが遺品や遺族に対する思いはとても強い。そんな主人公の新しい職場『メメント』。この会社の社長や事務員、組んで仕事をするようになる相方もとても良い人達でそれぞれのキャラクターも最高。私が亡くなった時もぜひ頼みたいくらいだ。そんな仲間と接する事で少しずつ変わっていく主人公を応援したくなる。大切な人との別れとどう向き合い、どう生きてゆくのか。続編をぜひとも書いて欲しい。
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ゆのん
5編から成る連作短編集。新築マンションのアドヴァンス・ヒルに住む年齢も性別も違う人達がそれぞれの物語の主人公。みんな体のどこかに『不調』を感じている。その不調は心が疲れ、どうしたら良いか分からなくなっているが故の不調。勉強・ママ友・職場・運動・親子関係などなど誰もが人生で経験するであろう不調。公園にいるカバヒコはそんな心の不調にそっと寄り添ってくれる。カバヒコ自体に魔法の力がある訳ではないのもこの物語の良いところ。第5話の『和彦の目』が全てを語っているように思えた。日常に疲れた時に手に取りたい作品。
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ゆのん
1部では、友人達と無人島へ行く主人公。彼の目的は敵討ち。クローズドサークルで次々に殺されていくのたが…。2部では1部の3年後が舞台となり、主人公もゴミ収集の仕事をする女性に変わる。大阪で起きた連続殺人事件。主人公が仕事中に見つけたのは黒いゴミ袋に入ったバラバラ死体で、犯人に狙われていまうが…。若干長く感じられる箇所があるものの1部、2部の謎解きや、繋がりはとても面白かった。酷い体験はしたものの生き残った人の抱える罪悪感とタイトルの繋がりが秀逸。次回作が楽しみ。
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ゆのん
【芥川賞】大体において読解力に乏しい私とは相性が良いとは言えない芥川賞。本作もページ数は少ないにも関わらず読了まで時間がかかってしまった。犯罪者とは同情される人達であり、誰でも環境によっては犯罪者になり得た。という事から建築された『塔』。そして、ここ数年で様変わりした言葉のチョイス。すぐに『差別』に結びついてしまうのだからそういった意味で『バベルの塔』と結びつけているのか…。作中で語る外国人記者の日本人の描写は風刺が効いているものの頷ける。
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ゆのん
主人公はカプセルトイの会社で働く女性で『なにゅなにゅ』というキャラクターが好きでグッズのコレクター。好きな物があり、新しいグッズの発売を楽しみにする気持ちはとても理解出来る。楽しみがあると日々の生活にもハリが出る。そんな彼女のグッズ収集を助ける森本と、彼女がいつも指名する美容師・品田、会社の先輩・轟木。それぞれに様々な理由で『癖』とも言える、ちょっと常軌を逸する様な『好きなもの』がある。最初は笑いながら読んでいたが徐々に『あれ?』と思いはじめ、スルー出来ない怖さを感じる。意味深なラストも良かった。
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ゆのん
歴史小説や時代小説が好きから、人物や城にも興味を持ち始めた10代。古くからある神社仏閣も好きでブームになる以前から少しずつ集めてきた御朱印は相当の数になる。そんな私だが御城印や武将印というもの存在を本書で初めて知った。それらの写真が沢山掲載されていて嬉しくなる。収集癖がムズムズしてくる。また、著者が城の素晴らしさに目覚めてから訪れた場所の写真や、好きなだけで知識はそれほどでもない私などとは違う専門的知識をわかり易く記した文章もとても良かった。
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ゆのん
家庭環境に恵まれない主人公・花が15歳の時に出会った女性・黄美子。17歳で再会し家出同然に同居を始める。お金が無い故に劣悪な家に住み、バイトで必死に貯めたお金も盗まれた花はお金に固執し違法で危険な仕事を始めるが…というのが大まかな内容だが、切ないのは花が追い求めたのが単なるお金ではなく『家族』だったり『家庭』だったところ。今ある花にとって大切なものを守ろうと必死に考えて行動する様子が常軌を逸する程になる。生きていくのにお金は必要だがそれ以上に求めた家族や家庭。どんなに望んでも手に出来ないやるせなさが残る。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/04/15(2563日経過)
記録初日
2017/02/01(2636日経過)
読んだ本
2080冊(1日平均0.79冊)
読んだページ
547970ページ(1日平均207ページ)
感想・レビュー
2080件(投稿率100.0%)
本棚
1010棚
外部サイト
自己紹介

某大型書店でブックコンシェルジュをしています。三度の飯より読書、寝る間を惜しんで読書の日々です。

・小説はジャンル問わず何でも読みます。
・児童書、絵本もかなり読みます。
・夏の文庫フェスは何年経っても完読を目指します。
・大きな文学賞も追っています。
・ガーディアンも頑張り中です。
・唖然としてしまう量の積読本を減らしたい。

読みたい本、読まなきゃいけない本が非常に多く日々奮闘中!!



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