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2024年2月の読書メーターまとめ

南北
読んだ本
9
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2413ページ
感想・レビュー
9
ナイス
718ナイス

2024年2月に読んだ本
9

2024年2月のお気に入り登録
4

  • Syox
  • さゆ
  • ひろ
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2024年2月のお気に入られ登録
5

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2024年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

南北
地方の資産家が所有する別館や別荘を舞台に少女が語り手となる不思議な雰囲気の5作からなる短編集。どの作品にも「バベルの会」というサークルが見え隠れしていたり、名家にありがちの束縛だったりするところが共通している。なかでも「玉野五十鈴の誉れ」のどんでん返しがよかったが、「儚い羊たちの晩餐」も途中で終わっているように見せかけて何か恐ろしい展開を暗示しているようで楽しく読むことができた。「氷菓」や「小市民シリーズ」とは違った作者の一面を味わうことができる好著。
が「ナイス!」と言っています。

2024年2月の感想・レビュー一覧
9

南北
事件の黒幕らしき人物も登場して、さらにおもしろくなってきた。KKKを想起させるロボット排斥運動や中東での戦争など現在にもつながる話を絡めながら物語が進んでいく。手塚治虫の作品を元にしているが、きちんと浦沢作品になっているのが素晴らしいと思う。原作へのリスペクトが感じられる作品だ。
が「ナイス!」と言っています。
南北
「京・鎌倉時代」から豊臣秀吉の時代までの京都について考古学の観点から首都である京都について通観していこうしている。地図や図版も多くわかりやすい記述になっていて、日本の中でも特筆した都市としての京都の様子を見ることができる。特に興味深く感じたのは幕府を規定する条件を提示している点だ。軍事政権で、自立性があり、「政権」にふさわしい行政機構を持ち、武士の頭領に相応しい官職を有する以外に天皇や朝廷さらには京都の軍事的守護者であるとしている。この条件で見ると従来幕府と呼ばれなかった政権も「幕府」と言えることになる。
が「ナイス!」と言っています。
南北
高性能ロボットの殺害にアトムも協力することになるが、結局3人のロボットが犠牲者となり、残りの4人も殺害される危険性が出てきた。さらにゲジヒト刑事の記憶が操作されている可能性が出てきて、こちらも事件に関わりがありそうだ。最後にウランちゃんが登場するところで終わり、さらにおもしろくなってきた。引き続き読んでいこうと思う。
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南北
NETFLIXでアニメが独占配信しているのを見たので、原作を読んでみた。本作は手塚治虫の「鉄腕アトム」の中の「地上最大のロボット」を原作としている。高性能のロボットが次々と襲われる事件をロボット刑事のゲジヒトが捜査していく。ロボットといっても、高性能のものになると外見は人間と区別がつかない世界観なので、不思議な感覚を味わうことができた。冒頭から作品に引き込んでいく展開はさすが浦沢作品だと思う。最後にアトムが登場したのも漫画の「引き」としてうまいと思う。
南北
2024/03/02 09:41

NETFLIXで配信されているものは単行本1冊を1時間ほどにまとめたもので、全部で8話あり、原作と比較しながら見るのもいいと思う。

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南北
いよいよ結婚に向かって準備を進める2人だが、沙名子の視点から女性ならでは(?)の感覚で語られるのが興味深い。ちょっと神経質なような気もするが、男には気づくことのできないことだと思った。お互いの実家訪問は予定通りにいかないこともあり、「ダンジョン」と表現するのは森若さんらしい。それ以外にも生活費や名字の問題など沙名子のいう「団体戦」に移行するには懸案事項がいろいろとありそうだが、また以前のようなお仕事小説にもどっていくのだろうか。
が「ナイス!」と言っています。
南北
かつて言語は「抽象的な記号」であるという主張が主流だったが、言葉を真に理解するためには身体的な経験が必要であると考えられるようになってきた。これが「記号接地問題」である。本書では、言語学で中心となる研究分野とは言い難いオノマトペと呼ばれる擬音語・擬態語などをキーワードとして、この問題を探求しようとしている。子供が言葉を知るのとAIが「知る」ことはどう違うのか、言語のあり方と人間の思考を考えながら「言語の本質」を探求しようとする意欲作である。「新書大賞2024」に選ばれたのも納得の本だと思う。
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南北
アメリカの大統領選に大きな影響を与える要素の1つであるプロテスタントの福音派について分析した本。アメリカ南部の諸州にはメガチャーチと呼ばれる伝道スタイルがあるが、カリスマ牧師に率いられ、週末の平均信徒数が1万人以上のところもあり、大統領選にも大きな影響を与えている。資産家からの寄付で社会福祉活動を行うところも多く、ヒスパニック系住民もカトリックから福音派に改宗する人もいるようだ。今回の共和党候補はトランプ前大統領に決まりそうだが、民主党候補も含め、次期政権への対応策を今から考えておく必要があると思う。
が「ナイス!」と言っています。
南北
地方の資産家が所有する別館や別荘を舞台に少女が語り手となる不思議な雰囲気の5作からなる短編集。どの作品にも「バベルの会」というサークルが見え隠れしていたり、名家にありがちの束縛だったりするところが共通している。なかでも「玉野五十鈴の誉れ」のどんでん返しがよかったが、「儚い羊たちの晩餐」も途中で終わっているように見せかけて何か恐ろしい展開を暗示しているようで楽しく読むことができた。「氷菓」や「小市民シリーズ」とは違った作者の一面を味わうことができる好著。
が「ナイス!」と言っています。
南北
帝国憲法では「天皇主権」だったが、日本国憲法では「国民主権」に変わったとするのが宮沢俊義の「八月革命説」だが、著者は戦前の憲法学者である、美濃部達吉、佐々木惣一、清水澄、上杉慎吉などの学説をを引用することで、これを完全に論破したと言えるだろう。本書は博士論文となる予定のものから一部を抜粋して書かれたものなので、いずれ博士論文として提出され、「完全版」として出版されることになるだろうが、そちらも出版されたら読んでみたい。本書での批判は憲法学の根底を揺るがすものだと思うが、憲法学者たちの考えを聞いてみたい。
南北
2024/02/06 09:14

宮沢俊義自身は時代の要請に合わせて「八月革命説」を唱えただけで、実際は違うとわかっていたのではないかと思われる節があるが、その後の憲法学ではこの考え方が前提となってしまっている。憲法学そのものを見直す機会になればいいと思う。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/05/07(2518日経過)
記録初日
2017/04/21(2534日経過)
読んだ本
854冊(1日平均0.34冊)
読んだページ
250749ページ(1日平均98ページ)
感想・レビュー
837件(投稿率98.0%)
本棚
0棚
性別
職業
IT関係
現住所
東京都
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