『成瀬は天下を取りに行く』の続編。前作から読むことをお勧めします。今回の成瀬も毅然としていて気持ちがいい。3話目の主人公にはイライラさせられましたが、成瀬の登場で嫌味が薄まるのが不思議。4話目はスッキリ！！ 成瀬シリーズ、まだまだ続いてほしいな。

最後の最後に、高松さんの言葉が載っています。 泣けました。

東日本大地震で亡くなった外国人の足跡を追うドキュメンタリー。 ”みんなボロボロで、死者と生者の境目がひどく曖昧”という文が、悲惨な状況を想像できました。最後の「本棚のピエタ」は、子を持つ親として涙無しには読めませんでした。

ｼｼｻﾞﾉｵｰです 今回も小野寺さん独特の、雰囲気ある作品でした。登場人物の話し方とか、小さな出来事を事細かに表現するところとかが面白い。私もカレーは作り立て派です。

シリーズ第8弾。どの巻からでも楽しめるということだったので、シリーズ初読みです。 日々のことをほんわかと、和やかに綴っていて、心癒されます。大きな事件はおきません(笑) 歳をとるとどうしても頭の中をよぎる老後の生活ですが、私も同じようなお年頃なので、老けることへの寂しさや不安がよく伝わりました。

7編からなる短編集。空き時間に読めるような短さではありますが、それぞれが胸に引っかかるような作品でした。実は染井さんの作品は初読みだったので、他の作品も読んでみようと思います。

呪う気満々の日本人形のお梅は、人を呪いたくてたまらない。しかし全然上手くいかない。その様子が笑えて可愛らしい。 「ゐ」や「ゑ」等、旧字が読みにくいけれど、それが逆に面白くなっている。 楽しい本でした。

『ひと』『まち』に続く物語。兄目線で語られる家族の話。優しくも淡々とした文章が、今の若者の温厚な部分や気遣いが過ぎる様子を、よく表しているように感じました。 田之倉のコロッケも食べたくなるけど、今回は羽鳥のクリームソーダを飲みたくなりました。

短編集。タイトルから、コロナ禍を描いた暗い話なのかと勝手に想像していたら、全然違う優しいファンタジーでした。話の展開は読めてしまうのに続きが気になり、ほぼ一気読み。「ファイトクラブ」と「パンダに乗って」が特に良かったです。

　『成瀬は天下を取りに行く』の続編。前作から読むことをお勧めします。今回の成瀬も毅然としていて気持ちがいい。3話目の主人公にはイライラさせられましたが、成瀬の登場で嫌味が薄まるのが不思議。4話目はスッキリ！！ 成瀬シリーズ、まだまだ続いてほしいな。

北海道の「とっかりセンター」で飼育員として働く岡崎さんの、アザラシ大好き奮闘エッセイ。 アザラシの魅力はもちろん、就職するまで、センターの仕事・抱えている問題も伝えています。 とても興味深く、面白く読ませて頂きました。水族館で働きたい学生さん、海獣好きな方、その他生き物全般好きな方、お勧めです。

第一次世界大戦での実話をもとに描かれた絵本。大人の方が刺さる内容だと思います。世界中が良くない方向へ向かっているような今、日本もいつまで平和でいられるのだろう。

出だしに面食らって、読むのをやめようかと思いましたが、進むに従って理由が判明し納得。ハンチバックという言葉の意味を初めて知りました。他にも難しい言葉がたくさん。勉強不足ですみません… 内容はハードで、私が苦手な性的描写も多く、短くなければ読了しなかったであろう作品でした。