小学3年生からコロナ禍を過ごした少女達の世代。引きこもり、学歴社会に一石を投じダイバーシティ社会の到来に興味津々。前半は相関関係が分かりづらかったが、中盤から一挙に伏線回収、学識がなくとも愛する子供のために大切だと思う事をなんの恥じらいも無く行動する冴のママが最高に心に響き涙腺崩壊。おすすめの一冊です。

食堂のおばちゃんシリーズとは知らず表題につられ借りた図書館本。嫁、姑とアルバイトの3人が営む定食屋、人情味が豊かでお節介焼き。家庭料理とは思えない工夫されて美味しそうな料理が盛りだくさん。作中にレシピがないのと思いきや、巻末にしっかり記載されていた。ただ、有名コロッケ店のレシピがなかったのは残念だなぁ。初回の食堂のおばちゃんも読んでみよう。

読者から届いたお題目に有川さんが短編に仕上げた10話。どの作品も甘酸っぱく読後感はほっこり。余談ですが、有川さんが推している宝塚歌劇団は永遠に「清く正しく美しく」あって欲しいですね

小学3年生からコロナ禍を過ごした少女達の世代。引きこもり、学歴社会に一石を投じダイバーシティ社会の到来に興味津々。前半は相関関係が分かりづらかったが、中盤から一挙に伏線回収、学識がなくとも愛する子供のために大切だと思う事をなんの恥じらいも無く行動する冴のママが最高に心に響き涙腺崩壊。おすすめの一冊です。

漢方の豆知識が得られる漢方薬局店の事件簿。漢方薬は副作用がないと思っていましたが、複数摂取すると危険な場合があるとは驚きました。しかし、「舌」が口ほどものを言う場面はどこだったのかなぁ。

先入観を逆手に取り正義が逆転するどんでん返しの結末。どれも後悔を残すようで読後感がよろしくない。

SNSでは根拠の無い噂話を拡散させ、誹謗中傷する無責任な匿名者達がいるようだ。それによって死亡者が出ても罪の意識は無いのだろうか。そんな社会を風刺する内容の社会派ミステリー、しかし、意表をつくはずの犯人があまりにも安直すぎたような気がします。

天久鷹央の医療ミステリー。毎回どんなネタがあるのか楽しみにしていますが、今回の3話目、すでに亡くなっている鷹央の師匠との対決が二転三転して面白かった。

戦国時代の現代版か、テロ／大地震と都内は壊滅的なのにそこには触れず、拳法の果たし合い。浮世離れしているようで早く決着つけて欲しいな。

28年前の警察庁狙撃事件の回想から現在の同様の事件に始まり、楽器店の店主に取り巻く数奇な運命が最後に一つに集結する。表題の「祈り」に込められたメッセージがこころに残る作品でした。

タイトルがコーチなのでスポーツ小説かと思いきや、刑事物語でした。数日間現場で指導した若手3人が、希望の部署に配属され活躍するエンターメンと刑事小説。コーチ役の人物の訳ありのところがお勧めどころ。

前半、キレのある倉島さんのやる気の無さに如何したのかなと思いきや、やはり後半から盛り返す。ちょと目先を変えた展開でした。