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2024年10月の読書メーターまとめ

さーくる・けー
読んだ本
36
読んだページ
11331ページ
感想・レビュー
36
ナイス
2349ナイス

2024年10月に読んだ本
36

2024年10月のお気に入り登録
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  • すぶたのまるやき
  • ぴーん

2024年10月のお気に入られ登録
5

  • さちこ
  • miu
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  • Go!Go!Taxi!!
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2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

さーくる・けー
ネタバレまたまた新たな分野に挑戦した岩井圭也さん。今回は演劇にすべてを捧げた女優が主人公の舞台小説。「演じてしまう」ことでしか生きてこれなかった一人の女性の姿が浮き彫りになり、彼女の焦がれるような想いが露わになるにつれて、読んでいる方もその渦に巻き込まれそうになってしまいました。初期作「文身」でも感じましたが、岩井さんは妄執に捉われたような人物を描くのがとてもうまいですね。個人的には著者のこれまでの作品の中でもかなり気に入っていますが、皆さんの評価はどうでしょうか?
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2024年10月にナイスが最も多かったつぶやき

さーくる・けー

9月は、伊吹有喜さんの大河小説・なでし子物語完結編「常夏荘物語」の幸せな大団円に満足しました!2024年9月の読書メーター 読んだ本の数:40冊 読んだページ数:12802ページ ナイス数:2688ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/788372/summary/monthly/2024/9

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2024年10月の感想・レビュー一覧
36

さーくる・けー
ネタバレ60歳を過ぎた”おひとりさま”の売れない小説家が、老いと死に直面するお話。いつもの真梨さんよりも、イヤミス度合いは控えめだけれども、昭和歌謡のヒット曲が効果的に使われていて、ブラック・コメディ的に楽しみました。
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さーくる・けー
ネタバレ正しいことがなにより強いと信じていて、宝くじで2億円を得たにもかかわらず節約生活を続ける元保育士が、ルームシェアから追い出された無職で浪費家の従姉妹が転がり込んできたことにより、お金と正しさを見つめ直す物語。150頁弱でワンテーマをギュッと濃縮したようであり、とても面白かった。奥田さんも地元テイストを存分に表して楽しんで書いたのではないのでしょうか。U-NEXTの100minシリーズは、津村記久子さん、吉川トリコさんに続いて3作目ですが、どれも当たりです。
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さーくる・けー
ネタバレ国名シリーズ第11弾。出奔から7年経過した青年が暮らしていた邸宅の離れで、密室殺人が発生して青年も行方不明に。火村&アリスがその謎に挑む!・・・・ 前半はやや間延びしていたように思われ、謎解きも探偵自身が述べているように「辻褄合わせ」感は否めないけれど、記憶喪失に至るエピソードには切なくなりました。今回も安定感のある二人のバディぶりと、地に足の着いた火村の推理を楽しむことができました。
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さーくる・けー
ネタバレ森沢明夫による〈最高においしい小説〉シリーズ第三作目。海辺の町の「江戸前夕凪寿司」では、ふんわりした見た目ながら丁寧な仕事をする凄腕の職人・さやかの寿司によって、そこに集う人々が笑顔になれる物語。ハート・ウォーミングな森沢ワールドを堪能しつつ、ラストの”看板娘”には思わずウルウルきました。
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さーくる・けー
ネタバレ10代将軍・家治の時代、幕政を取りまわした田沼意次は、賄賂政治家としてのイメージが強いものの、その悪評は次代の権力者たちによる捏造が認められ、近年は業績が再評価されている人物である。本作では「またうど=愚直なまでに正直なまことの者」としての意次が描かれているが、少し清廉潔白すぎて、逆に一橋治済や松平定信らが悪く書かれている気もする。でも、失脚のシーンは、実際にこのとおりだったかもしれないとリアリティがありました。
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さーくる・けー
ネタバレ蹶起した青年将校とつながっていたされる山口一太郎大尉を中心として俯瞰した二・二六事件を、憲兵軍曹が石原莞爾とともに事件の捜査をする歴史小説。事件や陸軍の状況についての詳細を知らないので、中盤までは読むのに苦労しましたが、事件当日に迫る終盤は臨場感もありグッと入り込みました。史実との関連は分かりませんが、読み応えのあるエンターテイメント小説です。
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さーくる・けー
ネタバレ伝えることをテーマにした5篇の短編ミステリ。時代設定やミステリ手法も様々であることに加えて、ラストに用意されているツイストと、まさに変幻自在の斜線堂ワールドでした。いずれも秀逸ですが「ある女王の死」と「ゴールデンレコード収録選定会議予選委員会」が特にお気に入りです。
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さーくる・けー
ネタバレ第31回松本清張賞受賞作。グラフィティを題材にしたクライム・ノベルとのことですが、犯罪性はやや薄味でした。淡々として大きな盛り上がりはないのに、読みやすい筆致は新人離れしていると思うのだけれども、グラフィティに興味のない自分には刺さらない物語でした。
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さーくる・けー
ネタバレ女子高の卒業式直前に突然始まった、毎回異なるペアの二人一組を作らなければ失格となるバトルロワイヤル的デスゲーム。裏切り・嫉妬・憧れといった思いが渦巻く中で、スクール・カーストに囚われて過ごしてきた27人の女生徒たちはいかにして生き延びるのか。冒頭からすぐに引き込まれて、ドキドキしながら最後までページをめくる手が止まらなかった。死を目の前にして彼女たちが見せる様々な顔に、圧倒的なリアルを感じました。これは間違いなく今年一番の衝撃作です!!
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さーくる・けー
ネタバレ作家刑事毒島シリーズ第4弾。小説講座、なろう系作家、読書YouTuber、文学賞、宗教本と、出版関係をテーマにした5つの短編。これは中山さんによる出版業界やその周辺の方々への忠告と不満を、忌憚なく文字にして憂さ晴らしをしているのでは。ミステリと思うと期待外れですが、毒島の姿を借りた中山さんの業界メッタ斬り本として読むと面白い。今後の毒島刑事は、この方向性なのでしょうか。
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さーくる・けー
ネタバレ2つの家庭で二重生活を送る娘に気づかなかった母親二人。飛び込み自殺したのは、自分の娘なのか?メインのアイデアは面白いと思うのですが、いかんせんどの登場人物にも共感できなくて、特に男性たちはいずれもひどかったですね。また、この設定で2年間もだまし続けることは無理ではないかと思ってしまった。ラストも衝撃的ではあるけれども、やり過ぎ感も。
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さーくる・けー
ネタバレ第33回鮎川哲也賞優秀賞受賞作。事故死からのタイムリープによるリセット設定というアイデアと、終盤に犯人による追い込みシーンが気に入りました。読み終えてタイトルもしっくりきました。ただし、登場人物が少ないので、序盤から犯人が想像できてしまうのはマイナス要素ですね。
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さーくる・けー
ネタバレ砥石の産出により豊かな村に存在する村人しか知りえぬ秘密。因習に囚われた人間の愚かさと哀しさを描く時代小説。村の秘密は中盤になるまでには想像できたし、その後の展開も意外性はなかったので、大きなカタルシスはなかったけれど、陰鬱さが漂う話になってもおかしくないのに、柔らかで温かみの物語に仕上がっているのは麻宮さんならではだと思います。
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さーくる・けー
ネタバレ紺野天龍さんの初期作品。ヒロインが殺されるのを防ぐために主人公が何度も生き返るループ小説です。全編を通じてラブコメ要素があり、ご都合主義を厭わない展開に加えて、特殊能力を持つ登場人物という、自分が思う”これぞラノベ”という王道を行くストーリーを楽しみました。
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さーくる・けー
ネタバレ国道の真ん中で逃げ出した元競走馬と出会ったことに端を発して、馬に憑り付かれてのめり込むことになった女の話。リアリティがあるはずなのに、なぜか息遣いや匂いが届いてこなくて、古い言葉で言うと”ブラウン管の向こう側”で起きているモノを見せられている気がしました。過去に読んだ川村元気さんの作品でも、同じことを感じたので、相性の問題ですかね。
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さーくる・けー
ネタバレ亡き父の跡を継いだばかりの若い岡っ引きとその友人の医者が二人で事件に立ち向かう連作時代ミステリ。自然とトリックが入った謎解きはこれまでの捕物帳とは雰囲気が異なり、同性愛やDVなどの現代的なテーマを取り入れて、しかもバディものということで新鮮さを感じました。ミステリとしては少し弱さがあるものの、また続きを読みたくなりました。織守さんの新境地である初の時代モノは、シリーズ化になるのでしょうか?
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さーくる・けー
ネタバレ歪んだ愛情を持つ一族が織りなす、サスペンス・ミステリというよりも、一族の全員が異常者であるホラー・ストーリーでした。全編を覆う仄暗くいびつな空気感に、ずっとおぞましさを感じながら、何とか読み終えた。衝撃的ではあるけれども、何ともポジティブな評価がしにくい作品です。
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さーくる・けー
ネタバレ前半は、母親の自殺をきっかけに他人と深く関わるのを避けてきた弁護士と、傷害致死の刑期を終え出所した従兄弟の二人が一緒に暮らすことにより、これまでの”籠”から抜け出す話かと思い、薬丸作品にしてはスイスイ読んでいった。しかし、途中からはもしやと思いはじめ、やはり終盤は重い展開となりましたね。ラストでは友人たちの笑顔に救われて、心が洗われました。ちょっと皆さん善人すぎるかも
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さーくる・けー
ネタバレ時代、舞台、ジャンルが全て異なる5篇の短編集。いずれも白井ワールド全開で、エログロ要素が在りながら、緻密に練り上げられたパズルゲームで、頭が沸騰しそうでした。白井智之さんの才気が溢れている作品なのですが、「エレファントヘッド」同様に、自分には合わないことを再確認しました。
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さーくる・けー
ネタバレIWGPシリーズ第20巻。今回の時事ネタは、バッテリー盗難ビジネス、愛国ブログ、メンズ・コンカフェ、ミソジニー(女性嫌悪)です。安定で安心の読み心地でした。前巻の感想でも書きましたが、最近のマコトとタカシは世俗化しているように思います。
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さーくる・けー
ネタバレトヨタ自動車の創始者・豊田喜一郎と現会長・豊田章男をモデルにした自動車メーカー経営がテーマのファンタジー・フィクション。それなりにおもりろかったのですが、実際に起こった出来事がなぞられているので、70年以上前に亡くなった喜一郎さんはともかく、まだ活躍中の章男さんのエピソードは、現実との乖離をどう受け止めたら良いのだろう。21世紀以降のトヨタ経営陣はこのレベルで大丈夫か?また、後半はタイムリープし過ぎで、やや食傷気味でした。
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さーくる・けー
ネタバレ犯罪被害者家族と犯罪加害者家族をテーマに、人を救う優しい心と傷つけてしまう無慈悲な心が共存する、人間という”魔者”を描いた物語。小林さんらしいとても重いテーマで、終始ヒリヒリした気持ちで読みました。作中作や終盤の捻りなど、読み応えのある渾身の力作だと思うのですが、やや詰め込み過ぎな感がありました。
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さーくる・けー
ネタバレ心霊スポット突撃系YouTuberのファンブック企画の追加取材で、捏造も辞さない考察を進めていく中で表面化する怪異は本物なのか?オカルト・エピソードとの関連性がどこまであるのか、はっきりしないまま軽めのノリで展開していくので、あまり怖さを感じなかったけれど、終盤でエピソードが収束していくところに、この著者の上手さが伺えます。
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さーくる・けー
ネタバレ古矢永さん3作目です。余命モノ恋愛小説の実在モデルであった少女が、7年前に事故で死んだ真相を求める青春ロードノベル。病気や家族環境により上手く生きていけない人たちの心情を、正面から丁寧に描かれています。しかし、ラノベでもなくYAでもなく、でもヒューマンドラマというに物足りない、やや中途半端さを感じる微妙な作品でした。これは個人的な相性の問題ですかね。
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さーくる・けー
ネタバレ子供の頃から鴉と心が通じ合う刑事が、さりげなく鴉のアシストを受けながら事件を追っていくミステリ。櫛木さんにしてはグロさは抑え目で、テーマは重いにも関わらず、読みやすい警察小説でした。弟の行動が共感できなかったのが残念ですが、冷めた心と人間愛を併せ持つ主人公に何とも言えない魅力があるので、シリーズの今後に期待したい。
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さーくる・けー
ネタバレ鬼人幻燈抄の番外編は、都市伝説の怪異に好かれる藤堂夏樹を主人公にした9篇のお話。本編よりもかなりコメディ寄りで、ほんわか楽しめます。都市伝説に纏わる著者の蘊蓄は、好事家の方には堪らないのでは。
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さーくる・けー
ネタバレスポーツ雑誌「Number」に掲載された独占インタビュー集第2弾。MLBに移籍してからのエンゼルス時代のエピソードで、その時々の大谷翔平が考えていることがよく分かり、今現在の彼に直接的に繋がっているものが数多くありました。第3弾が出る頃には、彼はどこまで到達しているのでしょうか?
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さーくる・けー
ネタバレ17世紀のイングランドが舞台にした歴史ファンタジー。物理法則に従わない未知の存在を解き明かそうとする学問の徒と、自分が解き明かされる日を待ち続けるヴァンパイアの愛と友情の物語。それぞれが追い求めるものに対して、真摯な姿勢で向かっていくことに、切なくも美しさを感じました。読んでいる途中はタイトルで損をしているかもと思っていましたが、読み終えると自分の浅はかさに気づかされました。怪物が主役のラノベだと思って敬遠している人こそが損をする素敵な物語です。先入観なしで読むことをお薦めしたい!
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さーくる・けー
ネタバレ幽霊になった「完全犯罪請負人」と小6少女のコンビが少女の両親が殺された謎に迫るミステリ。終盤の畳みかけるような二転三転のどんでん返し&多重解決と、緻密に組み上げられた伏線はお見事で、多くの方が高評価をする気持ちも分からなくはない。しかし、机上のアイデアによるこじつけが見られたことに加え、切れ者であるはずの唐澤警部補に拍子抜けしたこともあり、個人的にはあまり評価は高くない。多重解決もくどさを感じた。
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さーくる・けー
ネタバレ一般の人による日本語に関する疑問に対して、日本語研究のスペシャリストたちが丁寧に答えるシリーズ第2弾。図書館で見かけて面白そうだと思い手に取りました。「たしかに」と思ったことから全く知らなかったことまで、いろんな疑問について語られていた。ふだん何気なく使っている言葉に、新しい一面を発見することができました。
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さーくる・けー
ネタバレ不倫の男女が熊に殺害される事件が起きた別荘地で、過去の恋愛を引きずる男女の管理人と6組の居住者夫婦が織りなす人間ドラマ。管理人の二人は不器用であるがゆえにお互いの距離を縮めることができず、居住者たちは表面上は幸せを演じつつも相手に言えない本音を持ちながら生活している。危ういバランスを維持して展開していく人間模様に目が離せませんでした。夫婦愛の姿に正解はないということですかね。
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さーくる・けー
ネタバレ被告人の嘘が見抜ける裁判官が様々な事件の真相を一瞬で見抜く連作リーガル・ミステリ。帯コピーを読んで特殊設定モノかと思っていたら、実際は外連味がある独特な裁判指揮を行うが、背景事情を含めて事件を詳細に分析して結果を導いていく、しっかりとしたミステリでした。裁判に関するテクニカルな事柄も勉強になりました。主人公がまだ法廷デビューしていないので、シリーズとして続くのかな?
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さーくる・けー
ネタバレ本の雑誌2024上半期第2位ということで手に取った。昭和29年11月、野球界に30年ものブランクがあり、しかもプロ野球は未経験の還暦を過ぎた男が阪神の監督となった。わずか33試合の指揮を執っただけでその座を追われた老人監督とはどのような人物だったのか。謎に包まれた男のルーツを追うことにより、阪神の監督とは何かを問いかける。・・・・阪神の悪しき伝統である監督を非難する「お家騒動」はここから始まったらしい。スポーツ・ノンフィクションにしてはくだけた文体が気になったけれど、読み応えがある作品でした。
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さーくる・けー
ネタバレ女性だけの演劇専門高校で神と呼ばれた天才演出家が、上演中に転落死した謎を追う学園ミステリ。閉ざされた学園内で少女たちの揺れ動く心情が巧みに描かれて、それぞれの登場人物が魅力的であり、リーダビリティも高く、終盤でのマクベス本作との重ね合わせも見事でした。ただし、亡くなった演出家のカリスマ性が実感できないことと、主人公の盗作疑惑の場面など所々にリアリティに欠けていたことは、コミックならば許容範囲だけれどもミステリ小説としてはどうかと思う。非常に面白い要素を持ちながらも引っ掛かりを覚えてしまう微妙な作品です。
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さーくる・けー
ネタバレ30代半ばで引退したシンガーソングライター・染谷達也の最後曲『夢のうた』に心を揺さぶられる人々の人間模様。1章はプロローグとして、2~4章では、仕事に疲れたアラフォーの女性、新たなステップを目指すカメラマン、最後の合唱コンクールで曲のアレンジを任された女子高校生のエピソードは、音楽に触発されて生活を豊かにしていくが健やかに描かれていてとても良かった。個人的な好みかもしれませんが、5章は染谷本人を正面から取り上げない話にして、エピローグへ繋げると傑作になったのではないかと思います。
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さーくる・けー
ネタバレまたまた新たな分野に挑戦した岩井圭也さん。今回は演劇にすべてを捧げた女優が主人公の舞台小説。「演じてしまう」ことでしか生きてこれなかった一人の女性の姿が浮き彫りになり、彼女の焦がれるような想いが露わになるにつれて、読んでいる方もその渦に巻き込まれそうになってしまいました。初期作「文身」でも感じましたが、岩井さんは妄執に捉われたような人物を描くのがとてもうまいですね。個人的には著者のこれまでの作品の中でもかなり気に入っていますが、皆さんの評価はどうでしょうか?
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/08/26(2647日経過)
記録初日
2017/07/01(2703日経過)
読んだ本
2970冊(1日平均1.10冊)
読んだページ
974210ページ(1日平均360ページ)
感想・レビュー
2684件(投稿率90.4%)
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