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12月の読書メーターまとめ

まーち
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  • taiko

12月のトップ感想・レビュー!

まーち
余命宣告を受けた雫は、瀬戸内海の島にある<ライオンの家>というホスピスに入居する。そこでは毎週日曜日に、入居者がリクエストしたおやつを、みんなで食べる時間がある。百獣の王であるライオンは、敵に襲われる心配がない。だからこの家では、安心して自由に、好きなように暮らすことができる。入居者たちは、近い将来、旅立っていく人ばかりなのだが、幸せそうにすら思えてしまい、逆に、胸が苦しくなる。人生の最後に食べたいものの中で、“おやつ”というものを題材にしたのが素晴らしい。目頭が熱くなりっぱなしの、胸に迫る作品だった。
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12月の感想・レビュー一覧
39

まーち
第9回アガサ・クリスティー賞受賞作品。内容は、月面探査中の宇宙飛行士たちの、吐血しての急死が発端となった話。死因は、謎のウイルスへの感染と思われた。その後、制御不能となった宇宙船が、ウイルスとともに、千葉県の船橋に落下し・・・。ウイルスに感染する場所を月にしたというのが、いろいろな意味で効果的だったが、この作品がミステリとは思えなかった。選考委員の評価は非常に高かったようだが、作品的に優れているとしても、賞の趣旨に合っていない気がした。『病原体はミステリー』というセリフが、取って付けたような印象だった。
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まーち
ネタバレ住人が誰もいなくなった村に人を呼び戻そうとする、『Iターン支援推進プロジェクト』をめぐる、6編に、序章と終章を加えた連作集。人は集まるものの、さまざまな事件が発生し、住人が徐々に出て行ってしまうことに。住人が絡んだそれらの事件の、謎解き的要素もある作品となっている。そしてラストで、このプロジェクトに関する衝撃の真実が明らかに。住人たちにとっても悲劇だったが、プロジェクトのために作られた『甦り課』の3人、特に、万願寺にとっても悲劇の物語だった。地方行政が抱える問題について考えさせられる作品でもあった。
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まーち
中学3年の雛歩は、豪雨による洪水で祖父母を喪い、両親も行方不明に。彼女は親戚の家に引き取られたのだが、ある理由で家を飛び出し、道後温泉の近くの林に迷い込み、ある女性に保護される。その女性は、<さぎのや>という、3000年以上も続いている、伝説のある宿の女将だった。その宿によって心を救われたのは、雛歩だけではなかった。『帰る場所』があるということの大切さが、強く伝わってくる作品だった。本当にこんな宿があったら、救われる人がどれほどいることか。松山という地を舞台にしたことが、非常に効果的な作品だった。
まーち
2019/12/28 22:48

雛歩の言葉の勘違いの数々には笑えた。

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まーち
ネタバレ小学校の運動会の最中に発生した、無差別殺傷事件をめぐる話。被疑者は、10年以上引きこもっていた33歳の男なのだが、彼の父親が警察官だったことが問題に。正直、途中までは、あまり面白くなかったのだが、作品の半ば過ぎに、警務部長の由香里が、事件の矛盾に気付いたあたりから面白くなってきた。事件の真相は意外だったが、真相に関わる人物は、簡単に想像できてしまったのが残念。引きこもりが関係する、二つの事件を連想させる作品。深く考えないで読んでいた言葉の数々が、重大なヒントになっていた。予想外の切ない結末だった。
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まーち
小学3年の時、両親を火事で亡くし、歩荷をしていた祖父に育てられた瞬一。彼は、祖父に勧められ、高校卒業後、群馬県の片品村から東京に出て、バイトをしながら生活を始めることに。さまざまな人たちと関わる中で、瞬一は、自然に、祖父の教えを実践しているようだ。大事件が起きたりすることもなく、淡々と日常が描かれていくだけなのだが、会話のテンポの良さもあり、読んでいて心地よい作品だった。個人的には、虫退治の件が好き。著者の他の作品とのさりげないつながりを楽しめるのもよかった。瞬一の祖父が、とても素敵な人物だった。
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まーち
【上下巻併せた感想】「最後の医者は桜を見上げて君を想う」の続編。上下巻で3章の話となっている。違う形で医療に携わることになった福原と桐子。今作では、患者二人の死を通して、福原と桐子の子供時代が描かれるとともに、院長である父親と確執のある福原が知らなかった、父親の過去が描かれていく。第一章を読んだ時は、前作のイメージとの違いにとまどったが、読み終わってみると、あの話も、その後の話と、とてもうまく繋がっていたことがわかった。福原と桐子、二人の印象がかなり変わる作品だったが、前作のインパクトは超えられなかった。
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まーち
シリーズ第6弾。今回は、再び一丁目に戻り、主な舞台は、<バーバーひしおか>という、昔ながらの床屋さんである。その店の主人・凌次郎は、何も仕事をしていない、いわゆる“髪結いの亭主”と思われているのだが、実は彼には、驚愕の“趣味”があったのだ。今回の話は、海外の美術品が絡んだものとなっていて、商店街の住人にも関わってくることに。さらに、ある人物につながる住人の秘密が明らかに。シリーズの、これまでの全ての作品とつながっている感じだったが、このシリーズの内容としては、ちょっと別世界の話のような気がしてしまった。
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まーち
ネタバレ夏祭りの金魚すくいで“出逢った”、イズミと、金魚の『ユキ』。この作品は、イズミと暮らし始めたユキの視点で描かれていく。タイトルの『ぷくぷく』というのは、イズミにさまざまな想いを伝えたいのに、伝える術がないユキのため息。ある秘密を抱え、恋に臆病になっているイズミの心を救ってくれる、親友のチーコがほんとに素敵。そして、彼女の母親の言葉も心に響く。イズミとユキの境遇が重ね合わされているというのもよかった。ラストもとてもいい。そんな作品に、まさかの『だまされた~』ポイントがあったのには、意表を突かれた感じだった。
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まーち
余命宣告を受けた雫は、瀬戸内海の島にある<ライオンの家>というホスピスに入居する。そこでは毎週日曜日に、入居者がリクエストしたおやつを、みんなで食べる時間がある。百獣の王であるライオンは、敵に襲われる心配がない。だからこの家では、安心して自由に、好きなように暮らすことができる。入居者たちは、近い将来、旅立っていく人ばかりなのだが、幸せそうにすら思えてしまい、逆に、胸が苦しくなる。人生の最後に食べたいものの中で、“おやつ”というものを題材にしたのが素晴らしい。目頭が熱くなりっぱなしの、胸に迫る作品だった。
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まーち
ネタバレ代表が金を持ち逃げし、消滅した劇団の幻の脚本を、現実の世界で実行するためにスカウトされた、素人の節子。彼女を、天才歌姫“姫花”として売り出す、フェイクプロジェクトが始動する。ところが、彼女は突然才能を開花させ、一大旋風を巻き起こすことに。この作品を読んで思い浮かんだのは、『嘘から出たまこと』という言葉。純粋に歌いたいだけの姫花に対し、彼女を、金儲けの道具としか考えない人たちの浅ましさ。ジェットコースターのような展開で、面白い作品だったのだが、その一方で、なぜか、なんとなく冷めた目で見てしまう感じもした。
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まーち
読み始めてまず驚いたのは、今まで読んだ早見さんの作品と、かなり雰囲気が違うことだった。内容は、馬主のレースマネージャーとなった栗須の目を通して見た、競馬の世界の話。正直、馬主って、金持ちの道楽みたいに思っていたのだが、この作品を読んだら、馬主のことも含め、競馬というものに対する考え方がかなり変わった。馬と人間それぞれの、父と息子の物語。レースの場面では、ハラハラドキドキ。読み終わるのが惜しい気持ちになるような、余韻の残る作品だった。
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まーち
ネタバレ二人の女性を殺害した容疑で逮捕された小野宮楠生の弁護を引き受けた貴子。逮捕時、笑顔でピースをするような“クズ男”と思われた楠生。そんな彼に隠された過去と人間関係が、少しずつ明らかになっていく。貴子には、最後までわからず、読者のみが知ることができる事件の真相は、タイトルからは想像がつかないような、あまりにも切ないものだった。歪んだ親子関係と、残酷な誤解が絡み合った哀しい事件。読み進むにつれて、重苦しい気持ちとともに惹き込まれる作品だった。映像化するなら、楠生は、小栗旬か岩田剛典のイメージ。
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まーち
八ヶ岳の高原に、おいしい井戸水を求めて移住してきた住民たち。ところが、ある日突然、蛇口から水が出なくなる。ミネラルウオーターを販売する企業による、大量の揚水が原因と思われたが、大企業相手に、立ち向かうことはできなかった。そんな住民たちが期待を託したのが、現職市長の対立候補だったのだが・・・。展開的には、目新しさは感じられなかったが、水は、無限にあるものではないということを、強く考えさせられる作品だった。ペットボトルの天然水を、気軽に買ってしまっていいのだろうかという気持ちになった。
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まーち
第16回鮎川哲也賞佳作の今作は、理由や事情はわからないが、13年の時を経ての出版となったらしい。内容は、「毒殺倶楽部」という小説を書いた作家・柏原が轢き逃げされたというところから話が始まる。その小説は、柏原を連想させる人物を含む5人のメンバーが、毒殺をテーマにした物語を披露するというものなのだが、柏原は、そのメンバーに殺されたのではないかという噂が広まる。現実と虚構の世界が入り乱れたような作品だったが、作中で事件を追う二人も、読者である私も騙されていたとは。個人的には、ラストが良かったと思う。
まーち
2019/12/19 00:05

小説「毒殺倶楽部」の内容が、柏原の死亡状況とリンクしていると書かれていたが、似ているのは、続編の方なのでは? 私が読み落としたのだろうか。

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まーち
猫に心を救われた人たちを描いた、7編収録の短編集。最初の話からウルウルしてしまった。私自身が猫好きだからなのかもしれないが、猫って、説明できない魅力のある存在であり、なぜか惹きつけられてしまう。まぁ、猫自身は、自分がどんな存在かなんて、考えることはないだろうけど。短編なのに、胸が熱くなる話ばかりで、何度もウルウルしてしまった。
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まーち
ネタバレ周りから見たら、ぞっとするような形で出会った男女。幸せに暮らしていた二人なのに、世間の常識によって引き離されてしまう。そんな二人が15年後に再会することに。二人の関係を、常識にとらわれた世間は、全く理解してくれない。愛とか恋とかを超越した男女の関係に、読んでいて息苦しくなるほどだった。世間の目から逃げるように暮らし始めた二人のことを理解してくれる人が、たった一人でもいてくれてよかった。
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まーち
戦中・戦後を駆け抜けた、『昭和の刑事』シリーズ第3弾。今回は、1970年の話。18年前の事件が原因で関係を断っていた捜査一課の高峰と公安の海老沢が、共通の友人・小嶋の息子・和人の自殺という、最悪の状況で顔を合わせることに。ところが、通夜の場で小嶋は、息子が死んだのは海老沢たちのせいだと暴れだす。小嶋のことを心配した高峰と海老沢は、和人の自殺の原因を、個人的に調べることに。話は、とてつもなく大きな事件へとつながっていく。自分の信念を貫く高峰と、信念が揺らぎ始める海老沢。定年を2年後に控え、続編はあるのか?
ミカママ
2019/12/17 11:19

このシリーズもイイらしいですよね。1冊も手に入ってない💦

まーち
2019/12/17 13:23

警察版の大河小説のような感じです。

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まーち
同棲相手に裏切られたあやめは、行く先も考えずに部屋を飛び出し、千葉県館山の海岸にたどり着く。そこで彼女に声をかけてきたのが秀二。紅茶専門の喫茶店の開業準備を手伝っていたあやめは、近所の住民達に、秀二の奥さんと勘違いされてしまう。ややこしくなることを避けたい秀二は、夫婦と偽って、あやめに店を手伝ってもらうことに。二人は4つのルールを決めて、共同生活を始めたのだった。4話収録の連作集。事情を抱えて店を訪れた人たちと関わることで、二人の距離は次第に近付いていく。クールなのにやたらと家電を壊す秀二のキャラがいい。
ミカママ
2019/12/16 11:31

綾野剛くん、最近じゃすっかりイケメンですよね。(最初見たときはそう思えなかった)

まーち
2019/12/16 13:36

私の姉が、綾野剛が大好きで、朝ドラの「カーネーション」の再放送を観て、ときめいてました。

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まーち
ネタバレ神社・仏閣オタクの薬剤師・桑原崇と、友だち以上恋人未満の関係の棚旗奈々のコンビのシリーズ。今回は、安曇野で起きた殺人事件にまつわる話。山梨県の石和で鵜飼が行われているということを初めて知った。その鵜飼も、事件の真相につながる、崇が語る長~い蘊蓄と関係していた。安曇野が九州とつながっていたとはびっくり。今作は二段組みなので、崇の蘊蓄は一段と長く、天皇家が関わる話まで発展する。一応、殺人事件につながる話にはなっているが、ミステリというよりは、崇の(高田さんの)私的歴史講座として読んだ方がいいような気がする。
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まーち
ネタバレ東京都文京区にある、<坂の上の赤い屋根>の屋敷で起きた、その家の娘と、彼女の恋人・大渕による、両親殺人事件をめぐる話。事件から18年後、起死回生を狙う女性作家が、その事件をモチーフにした小説を書くことに。出版を持ちかけた編集者とともに、関係者にインタビューをしていく。話は、大渕をめぐる、女たちのドロドロした争いのような展開に。結末は、18年前の事件の真相が明らかになるというものではなかった。どんでん返し的な展開ではあったが、そこに至るまでの終盤の過程が、あまりにも安易な感じがしてしまった。
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まーち
長野県の安曇野にある一般病院を舞台にした連作集。主人公は、勤めて3年目の看護師・美琴と、花屋の息子である研修医・桂。高齢者医療の現実を描き、問題を提起するような作品だった。先に読んだ夫は、涙腺が緩みっぱなしだったようだが、泣くポイントはどこだったのだろう。美琴と桂の恋模様は、展開が早すぎるのでは?『花』の使い方がとても効果的な作品だった。“あの人”を連想させるサービスもあり。
まいこ
2019/12/15 22:20

泣くポイント、、笑笑 急展開すぎましたよね^ - ^

まーち
2019/12/15 22:34

シリーズものにするか微妙だったので、急展開にせざるをえなかったのかなという気がしました。

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まーち
電車や列車が準主役ともいえる、5編収録の作品。鉄道好きとしては、東京で引退し、愛知県の豊橋で第二の人生(電車生?)を送っている電車に乗るために、新幹線ででかけていくという話には、心を鷲づかみにされた感じだった。鉄道での出会いや想い出などの話が、まるで、電車が加速していくかのように、どんどん面白くなっていった。『音』の表現が絶妙な作品。電車や列車(この作品では出てこないが、汽車も)というのは、不思議な魅力のある乗り物である。
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まーち
表題作である「約束された移動」も含め、“移動”がテーマの、6編収録の短編集。小川さんの作品には、あらすじの説明などは不要な気がしてしまう。寄生虫の話とか、認知症の話とか、窃盗、羊の死体の話まで、小川さんの手にかかると、何もかもが美しい文章になってしまうのだから不思議である。ダイアナ妃の服をまねて手作りしたものを身にまとう女性の孫娘と、ある事情で、恋人に長時間待たされた女性が、とても素敵だった。小川さんが描く静謐な世界に、どっぷりひたれる作品だった。
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まーち
刑事の小山田と、彼の家で働く家政婦の魔法使い・マリィのシリーズ完結編。前作を読んだ後、他サイトで(ここに登録する前)、「個人的には、このシリーズは、もういいかなという印象」などと書いたのが、著者に聞こえてしまったかのようである。4話収録の今作で、二人の関係は、小山田的には、想定外の展開に。ユーモアミステリだが、アリバイ崩しの仕掛けは、なかなか凝っていた。作品の中で、二人が何度も「奥さまは魔女」と言っているのだが、このネタ、若い読者に通じているのだろうか。「うちのカミさん」ですら微妙な気がするのだが。
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まーち
ネタバレ「密告はうたう」の続編。今回は、大型特殊詐欺犯罪の捜査資料流出が発端となった事件にまつわる話。警察内部からの情報漏洩が疑われ、監察係の佐良と皆口は、捜査にあたっていた刑事たちの行確を開始したのだが、何者かに銃撃される。その後、流出したリストに名前が書かれていた者たちが、次々と殺害されるとともに、佐良たちの動きは妨害され続けることに。本当の黒幕はわからずじまいなのかと思ったら、最後の一行のセリフにうならされた。『正義』というものの危うさを感じさせられる作品だった。
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まーち
ネタバレ厳重に警備された会場の楽屋から、時価2億円のヴァイオリン<ミモザ>が消失。ところが、そのヴァイオリンが、二流翻訳家であり、アマチュア演奏家であるアラフォーの光子のヴァイオリンとそっくりだったため、彼女も事件に巻き込まれることに。彼女が所属するアマチュアオーケストラにスカウトされた高校生の拓人は、無自覚ながら天才的なヴァイオリニストなのに、クラシック知らずだとか、「ローマの休日」的展開も、あまりにも不自然。拓人の天才性も活かされず、いろいろな意味で中途半端で、音楽の作品なのに、心に響くものが何もなかった。
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まーち
第一章が<第2回大藪春彦新人賞受賞作>で、二章から五章までを書き下ろした、連作形式の作品。戸籍売買にまつわる作品は読んだことがあるが、この作品は、買った側の人生を描いた話ではなく、売る側に関わった愚か者たちを描いたもの。各章ごとに異なる人物の目線で描かれ、話がつながっていく。選考委員的には、かなり問題点の多い作品で、文句なしという感じではなかったようだが、個人的には、なかなか面白い作品だった。ある魚の使い方が効いていた。
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まーち
さまざまな年代の女性二人を描いた、8編収録の短編集。どの話にも、“恋”が出てくるが、全体的に、ハッピーな印象ではない。まさかの殺人事件の話まである。相手に気持ちが伝わらないもどかしさ、見たくなかった、知りたくなかった、などなど、女性たちの微妙な感情が、鋭く描かれた作品だった。
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まーち
ネタバレ『人面瘡』とは、体についた傷などが人の顔のようになり、喋ったりするようになった存在のことらしい。主人公の三津木は、右肩の人面瘡を“ジンさん”と呼び、いろいろ助けられてきたようだ。この作品は、相続のマネージメント的仕事をする<相続鑑定士>の三津木が、派遣先の限界集落の名家で遭遇した、遺産相続が絡んだ連続殺人事件を描いた話。謎を解くのは毒舌人面瘡のジンさん。斬新なのは人面瘡という存在だけで、ストーリーはありがちな内容。犯人の予想もついてしまったし、どんでん返しも中途半端な感じ。行方不明の人物の意味が気になる。
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まーち
シリーズ第3弾。紆余曲折を経て、泥棒一家の娘・華と結婚し、娘も生まれた、警察一家の和馬。前作で、和馬が、探偵一家の娘・美雲とコンビを組むことになったのだが、今作では、美雲が、華の兄・渉と恋に落ちてしまう。禁断の恋、再びという感じである。さらに今回は、モリアーティと名乗る凶悪な人物が登場。華・和馬・美雲の3人が狙われることに。『平成のホームズ』と呼ばれている、美雲の父・北条宗太郎が、バイオリンを弾くというのがいい。最後は、二つのことが、簡単に解決しすぎな感じもしたが、話は続きそうなので、今後の展開が楽しみ。
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まーち
ネタバレ「検証捜査」の兄弟編。北海道の大沼で、男性の射殺死体が発見されたところから話は始まる。その後被害者は、前年に発生した婦女暴行事件の容疑者・平田だったことが発覚。さらに、その事件の被害者だった珠希は姿を晦ます。約半年後、今度は彼女の射殺死体が発見され・・・。捜査をするのは凜と神谷。今作では、二人の恋愛模様も描かれていく。捜査を進めていくと、平田と珠希に隠された重大な秘密が発覚し、暴行事件の真相も明らかに。全ての事件にはある国が関係していた。非常に後味の悪い事件で、スッキリしない結末。話はまだ続きそうである。
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まーち
自分が何者なのかわからず、過去の記憶も全く無い。といっても、記憶喪失の話ではない。“誰でもない者”、仮称・某。某は、治療として、人間として生活を始めることに。某は“変化”を繰り返し、性別も年齢もさまざまな人間として生きていく。そして、さまざまなことを経験し、さまざまな感情を理解していく。奇抜な設定なのだが、不思議と、違和感なく受け入れられ、どんどん惹き込まれていった。某を通して、人間とはどういう生きものなのかということを考えさせられた。人間にとって、一番素敵な感情は、人を好きになることなのだろうか。
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まーち
連城さんの最後の未刊長篇ということで、期待して読み始めたのだが、まさかの官能ミステリでかなりとまどった。巻末の解説を読んでわかったのだが、この作品は、そっち系の週刊誌に連載されたものだった。やけに挿画が多いなと思ったら、連載時に、著者自らが描き下ろしたものだというのでびっくりした。内容は、教授と不倫関係にある超美人院生の、密室でのレイプ事件にまつわる謎。連載された週刊誌がそっち系だったのでしかたないのかもしれないが、官能に重点が置かれ過ぎて、連城さんらしさが発揮しきれなかった感じで、やや残念な作品だった。
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まーち
ネタバレ「タスキメシ」の続編。高校・大学と故障が続き、結局、箱根を走れずに競技生活を終えた早馬は、一度も箱根駅伝に出場したことのない大学のコーチアシスタント兼栄養管理担当として、部員たちと共に箱根を目指すことに。主将の千早との微妙な関係を軸に話は進む。いろいろあったが、終盤の箱根駅伝の場面は、ドキドキとウルウルの連続だった。テレビでは放送されない、選手たちのさまざまな想いがあることがよくわかる、『覚悟』という言葉が印象的な作品だった。来年(2020年)は、箱根駅伝誕生から100年らしい。ますます楽しみになった。
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まーち
タイトルから、重厚な作品をイメージして読み始めたのだが、真逆といってもいい内容だった。5編収録の短篇集。その中で、唯一、一応小説っぽいのが誘拐の話なのだが、真相は予想がついてしまったので、いま一つ楽しめず。あとは、小説というより、よく言えばエッセイ、実際は、毒舌交遊録という感じの作品だった。紹介文には、『小説家・ビートたけしから、小説家・北野武へ——』と書かれていたが、逆なのでは?という感じ。これはこれで楽しむことはできたが、内容に対して、本の作りが豪華すぎるのではないかと思った。
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まーち
ハッカーの太一は、ある人物の依頼を受け、製薬会社のデータを盗む。しかしその後、太一たちの元締め的な人物・待野が、交通事故に見せかけて殺される。仇をとるため、太一は、調査を始めるのだが・・・。事件の話と並行して、太一の生い立ちが描かれていくのはなぜだろうと思いながら読み進むと、中盤でその理由がわかった。この作品は、待野殺害の裏に隠された真相を追う話であるとともに、複雑な事情を抱えた家族の話でもあった。証拠を隠す方法にはびっくりだった。
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まーち
恋人に捨てられ、住む場所を失い、実家に戻った梓、元体育教師だった母、独身を貫いた大叔母、音信不通の伯父、そして、父、姉、祖母、さらに、母が偶然知り合ったシングルマザーなどの日常が、時代を行きつ戻りつしながら、それぞれの視点で描かれた連作集。読み進むにつれて、家族の歴史が明らかになっていき、じわじわ惹き込まれていった。法要という、一族が集まる場を、うまく活かした作品であるとともに、『家』というのは、単なる建物ではなく、そこで暮らす人たちそのものなんだなと、あらためて感じさせられる作品だった。
が「ナイス!」と言っています。
まーち
主人公の藤村京(みさと)は大学に入学したばかり。この作品は、コミュ障の彼が探偵役となって、5つの日常の謎を推理する話。私も、いろいろなことを考えてしまったり、アドリブが利かないタイプなので、京の気持ちが理解できる部分が多かった。友だちがいなかった京だが、彼の推理力がきっかけで、少しずつ友だちが増え、それが、コミュ障克服の第一歩になったようだ。謎解きもなかなか面白く、特に最後の話は、事件の裏に、もう一つ重大な事件が隠されていたという展開がよかった。沢山の注釈や長めのあとがきもある、似鳥さんらしい作品だった。
が「ナイス!」と言っています。
まーち
ネタバレ迂闊に感想を書くと、影島(登場人物)に、恐ろしいほど反論されそうなので、ネタバレ防止機能で、半透明にしてもらおう。この作品、私小説ではないのだが、芥川賞を受賞したお笑い芸人・影島と、大阪出身の永山という、どちらも又吉さんを連想させる二人の人物を通して、人間・又吉直樹の全てをさらけ出したという印象を受けた。とても激しい場面に加え、鋭い言葉の数々が、心に突き刺さってくるような作品だったが、主人公が著者自身を連想させる作品は、もういいのではないかという気がした。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/08/30(876日経過)
記録初日
2011/07/02(3127日経過)
読んだ本
1665冊(1日平均0.53冊)
読んだページ
522529ページ(1日平均167ページ)
感想・レビュー
938件(投稿率56.3%)
本棚
157棚
性別
現住所
埼玉県

参加コミュニティ1

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