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2024年6月の読書メーターまとめ

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1075ナイス

2024年6月に読んだ本
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2024年6月のお気に入り登録
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  • あまみや

2024年6月にナイスが最も多かった感想・レビュー

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失恋を、妹を亡くした喪失感と無意識に重ね合わせ、元大女優に救いを求める青年。と同時に恋慕も抱いている。だが、女優には、それ以上の壮絶な体験があり、境涯の大きさで青年を受け止め、癒すにとどめる。親友という生涯の宝を抱きながら死ねるかどうか。それが人生の幸不幸を決する。
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2024年6月にナイスが最も多かったつぶやき

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2024年5月の読書メーター 読んだ本の数:32冊 読んだページ数:4158ページ ナイス数:1088ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/789562/summary/monthly/2024/5

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2024年6月の感想・レビュー一覧
30

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ニルヴァーナやコーン等、世代ではないため、大半が未聴。YouTubeを聴きながら読む。著者の批評が巧み。例えばU2について、初期の頃はロックしていたが、次第にボノは慈善活動化になり、テーマが地球規模になり、"イジっちゃ駄目な人"と変わりはて、興味を失った等。音楽は演者と自分が1対1になれる。著者は、それに気付き、俺のブライアン・アダムスや、俺のメタリカを熱く語っている。
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「バカヤロー!お前何やってんだ!」事務所で留守番をしていた伴俊男への怒声。伴はアシスタントの中では一番古株なのに、指示待ち。そんな彼の後ろ向きな命を、病床の手塚氏が一声で断ち切る。数日後、手塚氏逝去。最後まで一人の人間に向き合い、一人の人間を心配し、一人の人間の成長を願う誠実な人だった。
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週刊チャンピオン編集長「壁さん」こと壁村耐三の章と言っていい。言葉が過ぎたのか、手塚氏に胸ぐらをつかまれる。劇画ブームで人気に陰りを帯び、手塚氏を陰で哀れがる編集者たちに「冗談じゃねぇぞ!」と一喝する。ブラックジャックのヒットにより再び激務で原稿が遅れがちになる手塚氏に、「先生は漫画の手本でしょう」と怒気を込め直言する。魂と魂の打ち合い。それらすべて、手塚漫画を心から愛し、最上の敬意を抱いていたことを示すエピソード。
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当時アシスタントだった石坂啓が、手塚氏のエピソードを披露。締切に間に合わず、背景を描いていない原稿を奪い取る編集者。そのまま掲載。それを見て、涙する手塚氏を「かっこいい」とはしゃぐ石坂氏。軽い。もどかしい。手塚氏の本質を捉えきれていない。
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新劇の夢を叶えるため、虫プロを辞めたいという一社員に翻意を促すも、最後は気持ち良く送り出す手塚氏。のみならず、新劇では食えないだろうからと、その後毎月仕送りをする。それは、虫プロが倒産する直前まで行われた。手塚氏が「先生」と呼ばれるのは、何も傑作を量産したためだけではない。無名の一人ひとりと対峙し、同苦し、絆を深めたからこそ。
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究極を求めることに妥協しない、かつ多作。一つ一つが命がけで仕上げた作品。これでは長生きできる訳がない。他社の大作を描き終えた後、疲労困憊の中、たった一時間半で完成させたブラックジャックの「虚像」の一篇。私の中では全篇中、これがベストワン。とにかく泣けた。
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空色の種が、芽吹き、大きく大きくなり、仲間をみんな招き入れるようになったのは、ゆうじ君の心が同じように広がったから。そのきっかけは、小さな独占欲を捨て、自分の飛行機のおもちゃを狐の空色の種と交換したこと。決意即結果。
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「子供に夢を与える漫画」を旗印に、俗悪な漫画と与したくないと、自らの連載を引き上げてしまうテラさん。だが、真意を勘繰りたくなる。週刊誌時代に突入。だが、アシスタントを持たない彼に量産は望めない。一方、家族を養わなければならない。ポリシーを貫くならば、断筆してもいいところ、少年サンデーの連載だけは残しておくところに彼の葛藤がある。また、自分の漫画が時代遅れになりつつあるという自覚もあったはず。なのに、トキワ荘仲間からは兄貴分と慕われる。その相反が、彼を暴走させたのでは。
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お婆ちゃんは六十半ばくらいか。もっと若いかも。好奇心旺盛で、全世界を旅し、自然界の感動を味わってきたお婆ちゃんが、でも、あなたほど掛け替えのないものはないと孫に語りかける。孫はその瞬間、人生の幸福の大半を手に入れた。愛してくれる人がいれば、何があっても大丈夫。愛されれば、人に愛を与えることもできる。
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結末に意表を突かれる。だが、こんなオチが創作できるのも、著者が着実に回復しつつある証左。通読して感じたのは、一定のモラルさえあれば、後は自由に生きていいということ。作中登場する新沼看護師が、そのステロタイプ。
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1950年代後半、テラさん結婚、トキワ荘退去。著者を始めとする後輩たちが新居に招かれ、楽しく歓談した後、テラさんが一席ぶつが、それがもう怪しい。テラさんのいう「子供たちに夢と元気を与える明るい漫画」とは何だ。人畜無害な漫画ということか。子供たちの可能性と想像力を抑え込みかねない。テラさんの主張が正しかったかどうかは、残酷だが、彼の晩年をみれば分かる。
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我が子が産まれた時のことを思い出す。30年近く生きてきて、初めて抱いた感情。愛おしい。今、娘は反抗期だが、あの感動が途切れていないので、今も愛おしい。
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子の夢を否定してはならない。その夢は、親への畏敬でもあるから。
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明武谷関の訃報。ついこないだまで存命だったことに驚く。ニックネームの「起重機」も、今では通じにくい言葉。要はクレーンのこと。細身ながら重量力士を吊り上げる姿は、ハンサムも相まって、ファンの心を掴んだであろう。引退度、親方を勤めていたが、エホバの証人に入会し、角界を去り宣教師に。現役時代も、その後もストイックな生き方だった。享年八六。
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文庫版以来の再読。改めて、ジェリー・ルイスへの強烈な批判を確認。この章を読むだけで、米国のコメディの劣化が分かるほど。そんな"芸なし"の彼が、時代の寵児になったのは、「時代と寝たから」と指摘。作品の質と民意は正比例する。
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ラストの意味は、著者のことだから、愛高じたゆえの独占という単純なものではないだろう。タイトルも気になる。確かに叶わぬ愛は、沈殿し、固まる。
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失恋を、妹を亡くした喪失感と無意識に重ね合わせ、元大女優に救いを求める青年。と同時に恋慕も抱いている。だが、女優には、それ以上の壮絶な体験があり、境涯の大きさで青年を受け止め、癒すにとどめる。親友という生涯の宝を抱きながら死ねるかどうか。それが人生の幸不幸を決する。
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相撲を愛するあまりに、著作業を中止し、東北大学で相撲史を学び直した著者。「伝統文化や民俗行事、習俗等に関しては、男女共同参画にする必要はまったくない」と断言する。全く同感。相撲は千数百年以上続く日本の文化。世界標準に迎合すれば、日本の文化は消滅する。一点、懸賞金の受取り方についても、著者は「神事」だと見做し、左手で掴む朝青龍を非難しているが、確か手刀を始めたのは戦中戦後活躍した名寄岩ではなかったか。
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正論をまっすぐ吐くと嫌われるので自分を下げよう、身内にこそ気を遣おう、心を壊してまでやるべき仕事なんてどこにもない、「真剣」にはなっても「深刻」になってはならない等、すべて腑に落ちる。私も、上司に提案が通じず怒りを覚えていたところ。ゴールにたどり着くために、わざわざ岩壁をよじ登る必要はない。迂回かもしれないが、安全かつ確実なルートは必ずある。「ずるい」と「効率的」は同義語。
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祖父と嫁、祖父と孫の温度差。嫁も嫁なりの、孫は孫なりのも祖父とのいい距離感を保っている。
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「わたしのせいじゃない」という畜生の心は、大人になれば、より質が悪くなる。"聖戦"、"躾の一環"、"世間体が悪い"等と正当化するようになる。残念なことに、その邪悪な命は、誰の中にも棲む。救いがあるのは、慈悲の命も誰の中にも棲む。
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クレイジーからドリフに人気が移行したのは、旧態依然の彼らが新興勢力に駆逐されたためと勝手に思い込んでいたが、「全員集合!」の掛け声や当初のスマートさは、クレイジーのイタダキだったらしい。そういえば、ドリフメンバーの芸名を命名したのもハナ肇。ブーはさておき、茶、工事、注というネーミングセンスは最高。タモリはクレージーの歌も作品も何も知らないという、彼らの心酔者赤塚不二夫の嘆きもあったとか。時代ゆえにテレビの代表作、シャボン玉ホリデー他、残る映像も僅か。原体験者がいなくなれば、彼らの面白さも消えて無くなる。
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談志師匠がこよなく愛した三橋美智也。彼の時代は確かにあった。戦後は、先ず岡晴夫。その後、小畑実、春日八郎とトップの座が入れ替わり、昭和32年からは三橋が独走する。浪曲師だった三波春夫、村田英雄は三橋に影響を受け、歌謡曲に転向したとか。本書に綴られるヒット曲をYouTubeで聴く。中でも「哀愁列車」がいい。高音の伸び、節回し。細川たかしもそうだが、民謡が素地にある人は、頭一つ突き抜けている。
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不吉な予感から、まさかのハッピーエンド。だが教訓はない。見事にない。クレイジーキャッツの「ニッポン無責任時代」の昔話版。
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なんとか選手をかき集め、鷹丘中も中学大会地区予選の参加に漕ぎ着ける。初戦の相手は、山田因縁の小林投手を擁する東郷学園。鷹丘の惨敗と思いきや、次巻への期待膨らませる著者。なお、登場人物のセリフに「ペピトーンみてえなふざけたやつ」とある。彼は、1973年鳴り物入りでヤクルトに入団した助っ人外国人。だが、結果は…。駄目助っ人ナンバーワンは、彼か、それとも阪神のグリーンウェルか計りかねている。
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長島のピッチャー再起を無理と見て、野球部を去った旧部員の再入部を認めなかった岩鬼。岩鬼と心を同じくする山田。裏切者は信用できない。自分たちの手で一から同志を集めようという心か。なお、この巻から殿馬登場。キャラが奇抜過ぎて、子供の頃からあまり感情移入できなかったが、40数年後読み返してみても同じ。三つ子の魂百まで。
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ドラフト指名の時も悔しさに泣いた。あと一人で西武の優勝が決まる時も泣いた。引退試合の時も泣いた。清原は泣き虫で繊細。だが、虚勢を張って、強者ぶってきたギャップに忍び込んだのが覚醒剤。名誉も家族も無い今、得たものもある。自分の恥を曝け出すこと。他人に頼ること。人は一人では生きていけない。絶対に。清原の叫びが聞こえる。
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毎年4月号は、寄席演芸年鑑が併載されているので、昨年の物故者や発刊済演芸関係本をチェックするために購入している。昨年は、漫才協会の会長にナイツ塙が就任し、更なるステップアップを図る体制が敷かれたところ。一方、ボーイズ・バラエティー協会や東京演芸協会との格差は開くばかり。塙も自著で提唱していたが、東京演芸を強化するためにも、将来的には三団体合併も視野に入れるべき。
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至極真っ当な主張だが、やや押し付け気味。その圧から逃れようとする子も必ずいる。
長くつしたのピッピ
2024/06/19 19:30

gtnさん、同感です。声高に「まちがうところだ」と主張せずとも、おおらかな気持ちで受け止めていたら、子どもたちは安心すると思います。

gtn
2024/06/19 20:00

ピッピさんに全く同感です。間違う以前に、声を出せない子も多いはず。まずは、そんな子が一所懸命発しようとする言葉に、ひたすら耳を傾けるべきだと思います。誰もいない所で。

が「ナイス!」と言っています。
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鷹丘中野球部エース長島が肩を壊し、部を去る。大樹の陰を失った他の部員も次々と退部し、廃部の危機に。真意は分からぬが、岩鬼が野球部再興を図る。それが、山田を野球に引き戻すきっかけに。それを陰ながら喜ぶ祖父。ストーリーは分かるが、祖父の過去と、孫が野球に立ち戻った喜びの真意が分からない。次巻が楽しみ。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/09/01(2647日経過)
記録初日
2017/09/01(2647日経過)
読んだ本
5058冊(1日平均1.91冊)
読んだページ
933266ページ(1日平均352ページ)
感想・レビュー
4269件(投稿率84.4%)
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