底辺で生きる人たちの典型であるかのようなお話。若く無知な少女の当然のごとく転がるだけの転落人生。ところがその人生から目が離せなくなってしまう。先が気になり、展開が目まぐるしく変わりどんどんページを捲って行ってしまった。初読みの作家さんだったけど過去の作品にも触れてみたくなった。

底辺で生きる人たちの典型であるかのようなお話。若く無知な少女の当然のごとく転がるだけの転落人生。ところがその人生から目が離せなくなってしまう。先が気になり、展開が目まぐるしく変わりどんどんページを捲って行ってしまった。初読みの作家さんだったけど過去の作品にも触れてみたくなった。

あるあるな話題から様々なストーリーへと展開して行く発想力は凄いと思うけど、前作ほど嵌まらなかった。

本屋大賞ノミネート作品と言う事でなんの先入観も無く手に取った1冊。とにかく面白かった。主人公の真兎のような発想力に関心するとともに、自分はありきたりな発想しか出来ないので憧れみたいな物もある。まだ真兎の活躍が読みたい。「だるまさんがかぞえた」がお気に入り。

安定の面白さ。昔話からミステリーへと上手く結びつけるところは流石です。シリーズ完結との事ですが残念です。気が向いたらまた書いてくれたら良いな。

最新作の今作は引き籠り家庭や老々介護などをテーマにした社会派作品。現代社会の闇を描いているんだろうけど、自分の周辺環境とはかけ離れているのでどこか他人事のように感じた。小手川刑事がこのシリーズの主役になったかのような活躍ぶり。真琴とはこのまま平行線のままか？キャシー先生、もっとプッシュ。

イマイチだった。単なる内輪揉めであり、大それた組織の様な書き方をしてたけど、拍子抜けするくらい小粒感は否めない。PS・356頁の会話中の人名を間違えてないか。こんな大事な所で誤植とは興醒め。

一見華やかに見える芸能界の光と闇。その実情は分からないけど真実を表すことは実際には難しいのではないかと思う。だからどうしても表面を取り繕った、さもそうであるかのような作品になってしまって薄っぺらく感じてしまった。最後の「娘は女優」これを3月11日と言う今日読んだのは感慨深いものがある。

長浦さんらしい作品ではあるけど、長さの割に内容は今一つと言う感じ。時代背景があるのだろうがその動機が理解しがたいからかも知れない。今ほど情報網が発達していない終戦直後の時代にこれほどの情報伝達能力があったのか。全ての事柄が筒抜け過ぎやしないか。

これって自伝なのかな。自分を客観的に語ってる短編集か。これは思ってたのとは違い好みじゃなかった。