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2024年8月の読書メーターまとめ

ひろ
読んだ本
7
読んだページ
2461ページ
感想・レビュー
7
ナイス
269ナイス

2024年8月に読んだ本
7

2024年8月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ひろ
ミステリ作家として著名な青柳さんが、趣味で集めた怪談をまとめた一冊。自身の体験談や仕事や飲みの場で収集した話が並ぶ。1話数ページでサクサクと読める。怪談の怖さや面白さは語りによるところが大きいが、流石の構成力と文章の読みやすさが光っている。作中のコラムにてディケンズの怪奇小説を実話怪談風に紹介しているのも楽しい。聞き取った不思議な話も、このように再構築して実話怪談に昇華しているのだろう。続編も出たそうなので読みたい。
が「ナイス!」と言っています。

2024年8月にナイスが最も多かったつぶやき

ひろ

数日前からクアラルンプールへ来ています。日本より数℃気温が低いため、酷暑に慣れた身体では街歩きも余裕。様々な国のご飯が楽しめるし、どこでも英語が通じるし、とても良い旅先です。

数日前からクアラルンプールへ来ています。日本より数℃気温が低いため、酷暑に慣れた身体では街歩きも余裕。様々な国のご飯が楽しめるし、どこでも英語が通じるし、とても良い旅先です。
ひろ
2024/08/14 18:44

野鳥の庭さん、今回クアラルンプールは初めてでしたが、個人的に他の国に比べても食のポイントが高く、長く滞在しても困らないなと感じました! 私は若い女性ではないですが、ちらほら観光の日本人をお見かけしています。

野鳥の庭
2024/08/14 19:58

大変失礼しました。私は他に発言小町とSnapdishをやっているのですが、99%女性なので、そう思い込んで、お恥ずかしいです。今日本円はとても安いので、海外旅行なさる方は少ないだろうと思っているのですが、それも的外れかな?ともあれ、美味しいものが多いとのこと、ありがとうございます。友人も食べ物には恐ろしくうるさいのです。どうぞ安全に楽しい旅をおつづけください!

が「ナイス!」と言っています。

2024年8月の感想・レビュー一覧
7

ひろ
カルト集団から逃げ出した女。彼女が語る体験は予想もしなかった方向へと進んでいく。ホラーが好きであるほど多様なストーリーラインを想像してしまうが、種明かしがされた時点でそうきたかと意外性を感じた。ただ読み返してみれば破綻なく線が引かれている。さすがの巧さを感じられる上に、しっかり恐怖も与えてくれる秀作。転がる生首に刃物が吊り下げられた木と、視覚的に惹かれる描写が多かった点も楽しめた。
が「ナイス!」と言っています。
ひろ
全く想定していなかった文体と内容で読み始めは戸惑った。ワンシーンだけかと思いきや、ひたすら認知症を患った老女の一人語りが続いていく。読み切れるだろうかと思ったが、あれよあれよという間に文章のリズム感に乗せられていた。紡がれる世界はぼんやりとしていてとらえどころがない。でもしばしば水底から浮上するように、くっきりと伝えられるものがある。本作はフィクションであるものの、似たものはきっと現実にあって、でも自分の生活とは離れたところにあるから気にしていない。この視点を描ききった作品の力に恐れ入った。
が「ナイス!」と言っています。
ひろ
アステカの神の名を冠した重厚なクライムノベル。メキシコでの勢力争いに敗れた麻薬密売人と医学会から追放された日本人医師が、復権を目論み裏社会でのビジネスを立ち上げる。メキシコ、ジャカルタを経て日本へ至るスケールの大きさ。登場するのは一癖も二癖もある犯罪者ばかり。エンタメとして傑出しているのに加えて、アステカへの信仰が物語全体に他では味わえない深みを生みだす。読んでいるこちらも次第に感覚が麻痺していき、狂信的な言動でさえ納得してしまう。多大な熱量に脳を支配されるような面白さに痺れた。
が「ナイス!」と言っています。
ひろ
ミステリ作家として著名な青柳さんが、趣味で集めた怪談をまとめた一冊。自身の体験談や仕事や飲みの場で収集した話が並ぶ。1話数ページでサクサクと読める。怪談の怖さや面白さは語りによるところが大きいが、流石の構成力と文章の読みやすさが光っている。作中のコラムにてディケンズの怪奇小説を実話怪談風に紹介しているのも楽しい。聞き取った不思議な話も、このように再構築して実話怪談に昇華しているのだろう。続編も出たそうなので読みたい。
が「ナイス!」と言っています。
ひろ
怪談作家・呻木叫子のシリーズ2作目。前作は短編集だったが本作は長編のため、赤虫村に伝わる怪異が丁寧に描かれている。村人から採取した話に民俗学的考察が混ぜ込まれる、原稿パートが幾度も登場する。研究者である著者の本領が発揮されていて、この部分を読むだけで楽しい。無有、位高坊主、九頭火、苦取、蓮太。本作オリジナルの妖怪ながら、他の妖怪の系譜に連なる属性を有していて、エピソードの恐ろしさも一級品。さらにはクトゥルーが背後にどっしりと据えられている濃密さ。長さを感じないまま、気づけば読み切っていた。
が「ナイス!」と言っています。
ひろ
三十年間失踪していた祖父が家に帰ってきて、物語は動き出す。祖父が少年時代の私にだけ伝えた、とある一家の悍ましい事件。時が経ち大人になった私の元に、事件で離散した一家の子どもたちのその後を語る人物が現れはじめる。奇怪でありながら、実際に起こり得る生々しさがある描写は、気味が悪くグロテスク。幾度も描かれることで恐れが増幅していく。回りくどいほどの比喩表現もあって、陰鬱さが垂れ込める。各章は祖父の名で始まり、一家の4兄弟を一人ずつ冠し、最終章パラダイス・モーテルへと至る。思いがけない結末が独特の余韻を残す。
が「ナイス!」と言っています。
ひろ
著者の長編デビュー作であり、マジシャンのバックボーンが存分に盛り込まれている。相手を欺くミスリーディングなど、ミステリとマジックの共通点は多いとは思っていたが、本作では高い次元で融合している。物語全体の構成も楽しく、1部では主要人物たちのマジックショーが描かれる。ハプニングを交えつつの状況は文章だけでも楽しい。事件が発生し、関連する作中作が2部に置かれる。全11編でマジックのタネを紹介するのだが、ここ単体でもとても面白い。3部で至るところに隠されていた伏線が回収される。解決パートの畳みかけには圧倒された。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2010/11/03(5136日経過)
記録初日
2010/11/05(5134日経過)
読んだ本
1226冊(1日平均0.24冊)
読んだページ
385377ページ(1日平均75ページ)
感想・レビュー
1100件(投稿率89.7%)
本棚
13棚
性別
職業
技術系
現住所
埼玉県
外部サイト
自己紹介

読書傾向はミステリーとホラーに偏り気味。

作家読みをしがちなので、一つ好きな作品に出会うと読みたい本が著しく増えます。
本は買って読む派。積読本を消化する日々です。

読み終わった次の日までには感想を書くように心がけています。

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