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2024年3月の読書メーターまとめ

かす実
読んだ本
3
読んだページ
1125ページ
感想・レビュー
3
ナイス
40ナイス

2024年3月に読んだ本
3

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

かす実
じっとりした世界に引き込まれすらすら読み進めた。美味しそうな食べ物の描写、食や暮らしへの態度、男女観、シスターフッドなどに表れる柚木麻子的な要素どれもに磨きがかかっていて、ベストセラーって感じ。レシピの共有に始まり、レシピと料理のシェアに終わる話だった。食べるとは、料理をするとはどういうことか。「家事ほど、才能とエゴイズムとある種の狂気が必要な分野はない」「掃除とか料理ってロックだよね、一番必要なのは、パワーっていうかさ、なまくらな日常にのみこまれないような、闘志っていうかさ」
かす実
2024/03/29 02:56

「家庭」じゃなくて、いざというときに自分の大切な人みんなの逃げ場になれるような居場所をつくりたい、というビジョンに至るの素敵だった。部屋数の多いマンション欲しいなー

かす実
2024/03/29 03:12

あとわりと食べ物についての記述がエロティックだった、苦手な人は苦手かもしれない。

が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
3

かす実
12月からゆっくり読んでいた。恋愛感情についての描写は、煌めくほどロマンチック。ホテルと車と電話と手紙、人と場所が線で繋がれる。旅する先々で口にするものなど、この時代のアメリカ文化の観点も面白かった。恋愛感情の描写はあまりにもロマンチック。神格化が過ぎるくらいに情熱的。the price of saltという原題も好き。同性愛を「人生の糧であるべきパンと肉の代わりにロトスの花や甘ったるいキャンディを食べて生きるようなもの」と貶めるのに対して「男たちは子供を作れる行為かどうかで自分たちの快楽を格付けしている
かす実
2024/03/28 21:23

」、同性愛と異性愛の快楽は単なる色の違いしかない、と応答する。一方で「男同士、あるいは女同士のあいだには絶対的な共感が、男女のあいだでは決して起こりえない感情が持てるのではないか」とも主張する。テレーズが自らのセクシュアリティに気づくとき、いわゆる「同性愛者」がどのような人たちであるかは知っているけれど、私たちは一見それに当てはまらない、しかしこの感情は明らかに恋に当てはまっている…と葛藤するところは、とても普遍的で今のマイノリティもそのまま共感できる。

かす実
2024/03/28 21:25

映画のラストシーンはとにかくケイト・ブランシェットの微笑みが印象的だったが、小説版では「3本の糸」の比喩が印象に残った。

が「ナイス!」と言っています。
かす実
じっとりした世界に引き込まれすらすら読み進めた。美味しそうな食べ物の描写、食や暮らしへの態度、男女観、シスターフッドなどに表れる柚木麻子的な要素どれもに磨きがかかっていて、ベストセラーって感じ。レシピの共有に始まり、レシピと料理のシェアに終わる話だった。食べるとは、料理をするとはどういうことか。「家事ほど、才能とエゴイズムとある種の狂気が必要な分野はない」「掃除とか料理ってロックだよね、一番必要なのは、パワーっていうかさ、なまくらな日常にのみこまれないような、闘志っていうかさ」
かす実
2024/03/29 02:56

「家庭」じゃなくて、いざというときに自分の大切な人みんなの逃げ場になれるような居場所をつくりたい、というビジョンに至るの素敵だった。部屋数の多いマンション欲しいなー

かす実
2024/03/29 03:12

あとわりと食べ物についての記述がエロティックだった、苦手な人は苦手かもしれない。

が「ナイス!」と言っています。
かす実
死オチが多い。『キャロル』でのミセス・ロビチェクに対するあまりにも(理不尽に思えるほどに)手厳しい評価から、作者は愛の対象を女性としながらも、どこか女性性を徹底的に忌み嫌っているところがあるのではないかと思っていた。そして本作を読んでその推測はより確かになった。原題をそのまま訳すと『女嫌いの小品集』だというが、そちらの方が良いと思う。女嫌いの小品集を女嫌いが読んでも、意地悪な憂さ晴らしにしかならないからだ。女が醜く男が美しく描かれるのではなく、男はただ愚かさによって女の割を食う存在である。ここが新しい。
かす実
2024/03/28 21:42

女嫌いとわざわざ言っているのは男が好きだからではなく、「男嫌い」なのは言うまでもないことだから、みたいな。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/01/02(2305日経過)
記録初日
2018/01/12(2295日経過)
読んだ本
400冊(1日平均0.17冊)
読んだページ
94173ページ(1日平均41ページ)
感想・レビュー
398件(投稿率99.5%)
本棚
5棚
性別
年齢
23歳
職業
大学生
自己紹介

大学での研究のため・自分の興味にもとづく勉強のため・現実逃避のため、に主に読書をします。

音楽と芸術と哲学の勉強をする。
最近ハマってるトピックは性について。
女が好き。性愛が好き。
その眼差しと欲望を解体したい。

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