2024年2月33冊7630ページ 7123ナイス→ https://bookmeter.com/users/822995/summary/monthly/2024/2 今朝、久しぶりに車で通勤したんですが、カーラジオから聞こえてくる楽曲が「『YOASOBI』っぽいなぁ」と思ってたら、『YOASOBI』の『祝福』だったというニワカ丸出しばたやんです(涙目)。2月は数年ぶりの漫画熱が噴き出てそのマンスリーとなって満足なんですが、お硬めの本が積放題で。バーナンキ君、飯田泰之君、忘れてないからね(エラソウ)
慎重かつ大胆にソ連の遺伝学復興を図って行く。ソ連の外貨獲得手段として重要だった毛皮動物の養殖を隠れ蓑として、キツネに注目したのもその表れ。行動開始が1952年というスターリン最晩年だったこともその水際作戦ぶりを物語ると言ってよい、と思うんやね。 (4)苦労人ベリャーエフは、権威主義国における高位の人物としては例外的に、リュドミラ含めて多くの人々にオープンで対等な姿勢を崩さなかったという。政治的都合によるソ連の遺伝学の遅れを人一倍痛感していた彼は、西側の研究者との交流に熱心で自ら手を挙げて(4/5)
事務局長として国際学会の招致に邁進し開催にこぎ着けた。今、自ら起こした侵略により西側からの絶縁をロシアが突き付けられてのは身から出た錆と言うしかないわね。愛国者であったベリャーエフ(彼は対独戦勝記念日パレードに必ず戦友と共に出席していた)は、天国から祖国の現状をどのような思いで見ているだろうか?リュドミラが西側の研究者と実施している共同事業は無事なのやろうか?(5/5)
「賃上げと物価の好循環」に結び付けていく最低限の施策と言えるでしょう。しかし、既に明日にも決定されようと報じられているように事実上の「利上げ」となるマイナス金利解除はこれに冷水を浴びせるものです。植田総裁は国民経済の現状と岸田政権の目標を理解していると言えるのか?そしてこのような政策変更は、政策決定会合で決定されるものなのに既定事項とされ報道されているのは如何なることか。内閣が任命し国会で承認を得た審議委員の面々は執行部のお飾りに過ぎないということでしょうか?これほど国民を侮辱している(6/7)
事柄はないと思います。植田日銀になってから会合決定事項について観測気球を出すようなマスコミからのリークが常態化、黒田以前の日銀に本卦帰りしているのです。会合での異論にさらされず政府・国会との対話なしに、密室で国民生活を左右する事柄が決していく。これはバーナンキ氏が本書で描き出した「あるべき中央銀行の姿勢」とは真逆のものではないでしょうか?(7/7)
日本における接種率を他国と比べて類を見ないほど低めてしまった朝日新聞。福島原発処理水を「汚染水」と呼んできた朝日、毎日、東京など他メディア。文藝春秋は最新号にて、接種者と非接種者の対象実験経ずして新型コロナウイルスワクチンの危険性説く論文を恰も権威あるが如く主張する京大名誉教授にわざわざ寄稿させています。 b)本書では、そのように議論が極端なものに陥らないようにするためには、その議論に関する情報の公開性を説きます。そして、それを保障するものとして重要なのが「異論者」の存在だと。(3/4)
多くの場合、先に見たメディアから発せられる極端な(ズバリ間違っている)内容の記事は一方的なもので他者からの批判が掲載されることは期待できません。そこで重要になるのが、行政ほか施策について責任ある実施者や、医者ら科学的知識ある人々からする反論を、早期にかつ大々的に他メディアから発信することでしょう。本書の示す知見は、日本において実際にある偏向とそれによる弊害の例に当てはめて考えることが有用と考えます。(4/4)
対外的にも用いられていた「王」が一般的だったとするのは認識を新たにしました。 b)また、王宮と王墓の関係について、後者は王らが眠る奥津城であり政治的中心として捉えるのは妥当でないとして、そこから古墳時代中期には既に畿内全体が王家のテリトリーと観念されており、安易に王朝交代(河内王朝説など)と結論づけることは難しい、とするところも説得的でした。 (3)古代史に特に顕著に関係してくる研究姿勢も学べます。a)古代史は、考古学と文献史学がお互いに手を取って、相互の研究成果を十分に参照し合わなければ妥当な(2/3)
結論を導き得ないことを強調されています。 b)また、建国神話や自国の歴史・領土の正統性の主張からともすればナショナリズムによる歪みが生じかねないことにも著者は注意を促します。倭国が朝鮮半島南部に及ぼした影響について日韓研究者で相当に隔たる見解あることが示されていますが、近時は海峡をまたぐ相互交流があったことを重視して両国の研究者が協力し合う様もレポートされています。(3/3)
積ん読、借り本優先なので、感想のアップは遅くなります。
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