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2022年3月の読書メーターまとめ

ばたやん@かみがた
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感想・レビュー
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2022年3月に読んだ本
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2022年3月のお気に入り登録
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2022年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ばたやん@かみがた
ネタバレ《作り手側がほのかに照らす出版再生》当初、対立する市長と副市長を上手く共著へと説得する所などは、予定調和にも感じられた。だが、桃の処女作の出版と売り込みへ向け歯車が回り出してからは、自然と手に汗を握る展開になる。フィニッシュで見事当該作品のタイトル通り『リベンジ』を決める所は拍手喝采である。/さて、章や桃達の本作りは、作り手側がチームで川上から川下までの全工程に関与し、しかも一つ一つをマニュアルで構築していくスタイルである。(1/3)
が「ナイス!」と言っています。

2022年3月にナイスが最も多かったつぶやき

ばたやん@かみがた

2022年2月14冊4236ページ6210ナイス→ https://bookmeter.com/users/822995/summary/monthly/2022/2                                コロナに加えてウクライナショック。今こそ需要喚起の為の財政金融政策を吹かさなきゃならないのに、ご自分の20年前の債券屋の体験から「このまま巨額の国債残高を放置してたらハイパーインフレになります!異次元緩和は先延ばしです」と直球の緊縮論ぶつ維新の参院議員を見て目眩がしてます。

かすみん
2022/03/01 19:21

歴史に残る2月になりそうで💦今月もよろしくお願いします🎎

ばたやん@かみがた
2022/03/01 19:29

2月下旬は、日本ローカルだけど2.26、台湾ローカルだけど2.28とその国で後代に残る大事件が起こっています。2.24は確実に89年来のポスト冷戦に終止符を打った日として記憶されるでしょうね。

が「ナイス!」と言っています。

2022年3月の感想・レビュー一覧
13

ばたやん@かみがた
《正しさと共感を共に伝達しなくちゃならない》頭をガツンとやられる書。人類学者でユニセフに属し長年途上国等でワクチン接種に関わって来た経験を持つ著者はこう問いかけます。「ワクチン接種に不安を覚え、拒絶する人々は愚かで蒙昧なだけであろうか?」その体験を生かして広範に広がるワクチンへの拒否感情を「生態系」のアナロジーによって捉え、それらが醸成されてくる土壌を正確に認識し変えていくことをしなければ、真の解決につながらないとします。(1/5)
ばたやん@かみがた
2022/04/03 00:12

第二に、不安持つ人々やメディアが反ワクチンキャンペーンを行っても、それに行政が安易に屈することで更に不信を根付かせる土壌となることを認識しなければなりません。取り分け日本において、HPVワクチンの積極的勧奨を今年4月になるまで中止していたことは最悪手でした。/第三に、人々の広範な不安に対しては、それにつけ込む環境、政治、宗教団体や活動家との間での「共感」を得る為の競争になることを覚悟しなければならないでしょう。実際、カナダではワクチンを「元気回復ジュース」だと「自然」のものだと偽って(4/5)

ばたやん@かみがた
2022/04/03 00:12

接種を広めていく医療現場があることが紹介されています。また、反・反ワクチンと言うべき動きの中に、非接種者が増えることで稀になった病気が“復活”する恐怖を感情に訴える運動も紹介されており注目されます。(5/5)

が「ナイス!」と言っています。
ばたやん@かみがた
ネタバレ《作り手側がほのかに照らす出版再生》当初、対立する市長と副市長を上手く共著へと説得する所などは、予定調和にも感じられた。だが、桃の処女作の出版と売り込みへ向け歯車が回り出してからは、自然と手に汗を握る展開になる。フィニッシュで見事当該作品のタイトル通り『リベンジ』を決める所は拍手喝采である。/さて、章や桃達の本作りは、作り手側がチームで川上から川下までの全工程に関与し、しかも一つ一つをマニュアルで構築していくスタイルである。(1/3)
が「ナイス!」と言っています。
ばたやん@かみがた
ネタバレ《抗う魂に安らぎは》P.228のイラスト。え~っ、蘇った瞬間ってスッポンポンじゃないの?何で、女学生っぽい服に髪まで結んでるのさ?/しかし、3巻、6巻に続き必ず運命に抗い滅ぶカップル書いてるよね。超絶優れた能力を持ちながらも、それを全て反社会的な方向へ全振りし、しかも結果については個人的事情から読者に納得感持たせるという。主人公カップルの行く末を暗示している訳だが、今回のリヴァーモアはファウとの間で「愛の結晶」を残せただけでも幸いとしなければならないか。後、ティム=リントンの容姿、ツボに来た。
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ばたやん@かみがた
ネタバレ《展開が速い、速い》あぁ、知恵の神さんからの伝授を媒介にして実質「めおと」になる訳ね、二人。「破れ鍋に綴じ蓋」と言えば身も蓋もない。で、唐突に理由不明のまま、フェルの危機を遠視してからダンケルフェルガーと有志連合組むまでが電車道。専守防衛でなく先制攻撃主張する理由付けに、外患誘致阻止を持ち出すロゼマに、今回のプーチンではなくイラク戦争のブッシュJr.の姿見た。ジギとヴィルの自己中は相変わらず。プーチン並に卑劣な敵をボコるため、さぁ行け。ここまで来れば最後まで付き合う所存。
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ばたやん@かみがた
ネタバレ《選ばれし者達の不幸》(上巻より続く)個人的技量およびその不幸な生い立ちから小夜子は、十分に個人を阻むモノと戦う資格を満たしている。しかし、彼女の不幸はフォロワーの居ないこと。冒頭から出ている由似子は、ただの少女で小夜子の横におれる存在ではない。唯一、その資格も自覚もあった涼は、彼女が一族を壊滅したことを割り切れず自滅する。ただ、終盤由似子の兄鷹志が彼女を理解する。彼は次作『BANANA FISH』ではアッシュに取っての英二に生まれ変わる。彼がアッシュの側に最初からいたのは偶然ではない。
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ばたやん@かみがた
ネタバレ《80年代初頭の空気裏切る超時代性》ださいセーラー服に学ラン、おまけに体育の女子ブルマ。未舗装車道に、癒着しまくりの土建行政。あぁ、こんな時代だったよなという感慨が紙面開ければ脳内に蒸せ返る。しかし、そんな時代感覚や因襲に囚われた地方名望家を舞台にしていながら、物語の本質はそこにはない。家や立場を離れて個人は如何に生きるか、それらと如何に戦うかを問うているからだ。ここに、本作の超時代性がある。(と言い切っておこう)。そして、その戦いを行うに相応しい資質と資格を問うているところも。(下巻へ続く)
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ばたやん@かみがた
《僕らは流行りの物語に浮かされてしまう》景気の好況等のより良い未来予測の為には、GDPなど数値データだけじゃなく、人々の行動を支配しているその時々の流行りの物語を解析の対象に取り込む必要がある!こんな問題意識を以て、ノーベル賞受賞経済学者がGoogleの用語登場頻度ツール等を駆使して合衆国の100年以上にまたがる景気変動と「物語」の関係の実証に挑んでいきます。第1部、第2部はイントロの趣で少しかったるい部分もありますが、第3部でこれまで史上に現れた9つの主要な経済的「物語」を紹介、見ていく所から(1/4)
ばたやん@かみがた
2022/03/21 14:10

デフレが長引いた今日の日本でも見られる事です。/問題は、ここで得られた知見が著者の目論む予測に役立つのかと言うこと。訳者の山形さんは、取り上げられた「物語」が恣意的かつ景気への因果性がハッキリしないものがある、と仰ってます。私は、例えば先に見た不景気に見られがちな消費者心性は不景気の原因と言うより結果ではないか、と思いました。そのことによる自己予言成就による不景気の長期化はあり得ても、「物語」の蔓延を見つけて動くのは不可能に近いのではないと。(3/4)

ばたやん@かみがた
2022/03/21 14:10

とは言っても本書の知見が全て否定されるとは思いません。先に見た「消費は罪悪」と感じる消費者の心性を変える為に、FDRがラジオで「消費は道徳的である。」と国民に語りかけた例を上げています。この様な政策担当者と経済主体の対話の為の参考例とする等、事後的ではありますが大いに活用されるべきでは、と考えた次第です。(4/4)

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ばたやん@かみがた
ネタバレ《ごめんね、全然刺さらなかった》作者は「願わくば、私の棘があなたに云々」と言ってるんだが。初めと終わりの現実の生保行政の現場の話と、大部分を占める異世界エルフ保護の話とがどう結び付くんだろう?大抵の異世界モノって、言語や風俗習慣の問題すっ飛ばして直ぐコミュニケーションが始まっているので、そのアンチテーゼとして通じぬ者同士で理解深めていく話で良いのか?いずれにせよ、読み所を見つけることが出来なかった。
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ばたやん@かみがた
《物価理論に拘るだけで真の理解に達せるか?》物価を適正に測る為の工夫、それにより得られたデータから適切な金融政策を展開するための理論などを分かりやすく語って頂けます。特にこれまで先進国を中心に多くの失敗を重ねて、当に政策現場から得られた知見を踏まえてこそ日々新たな理論が形作られていくことに敬意を表するべきでしょう。/その上で物価理論を精緻に組み上げていくだけでは、現状変えうる政策転換は望み薄なのでは、という疑問が生じてきます。(1/2)
ばたやん@かみがた
2022/03/17 17:55

例えば、ある章を費やして追求されている価格の硬直性について。90年代半ばからのデフレの長期化により、企業も消費者も極端に値上げを忌避する傾向を帯びる様になり、2013以降の大きな金融緩和によってもそれを覆すことが出来なかったことが豊富なデータで語られます。当に、本書でも言及している様に「気」から物価は形作られていく訳です。であれば、その「気」を転換させるだけのマクロ経済政策がこの間取られたか、という設問が必要になってくる訳ですが、それへの対応は本書の埒外にある様です。(2/2)

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ばたやん@かみがた
ネタバレ《悲劇とハピエンの間には》これまで他のアンソロジーで『金色昔日』と『時の祝福』を読んでいたので、歴史と時間の非情を描くというイメージを作者に思い描いていた。が、本作品集はそれを良い意味で裏切り、作者の多様な魅力を堪能できる。個人的にはラブ寄りになったのが嬉しい。『九百九十九本のばら』は、森見登美彦を思わせながら最後は見事なロマンス成就。赤壁敗戦直後の曹操になぜか麺を献じるドタバタ描いた『三国献麺記』は、コメディでも作者が卓抜であることを示している。(1/2)
が「ナイス!」と言っています。
ばたやん@かみがた
ネタバレ《LIGHTNESS to resist RIGHTNESS》うん、いい着地じゃないですか。作品最後に掲げられた優佳理の作品精神は、これは平坂作品の根幹そのものでもあるのよね。『はがない』『妹さえ』も、どうみても最初から世間よりズレた、ズレずにはいられない者達の物語だった。優佳理と愛結、作中人物には幸多かれ、と月並みなことを呟く他ないが、これからも世間と軽やかに戦い続ける人物の物語を、平坂氏が発信し続けることを熱望せずにはおられない。
が「ナイス!」と言っています。
ばたやん@かみがた
ネタバレ《これは個の目覚めと集団との関わり描いた物語》『侍女の物語』アトウッド氏の絶賛、雄尊雌卑や厳しい階級制・繰り返される集団儀礼などの描写を以て「全体主義小説」とする向きもあるが、私は浅いと思う。主人公フローラの、最下層の身分からステージを一歩ずつ登って行き、やがて巣全体の動向左右する力を備えるに至る個の成長のドラマが描かれているからだ。注目すべきは、彼女がその力の結晶に注ぐ愛情(その貫徹のため上級蜂の殺害も躊躇わない。)を通じて、巣の仲間たち、傲慢極まりない雄蜂すらも庇護する様になる点である。(1/)
が「ナイス!」と言っています。
ばたやん@かみがた
ネタバレ《古代から現代まで歴史の関心くすぐる》オタク心を最も刺激されたのは、『孔子、泰山に登る』(飛氘、フェイダオ)と『南方に嘉蘇あり』(馬伯庸)かな。特に、後者は史実に忠実にコーヒーの伝播と焙煎・飲み方の発達を見事に絡めていて圧倒される。『陥落の前に』(程婧波)は、十歳の童女を主人公にした女性作家らしい作品だが、その正体が明らかになったときの残酷さは胸に何時までも残る。『広寒生のあるいは短き一生』(梁清散)、『時の祝福』(宝樹)、『一九三八年上海の記憶』(韓松)は、何れも20世紀を舞台にしているが(1/)
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/01/04(2303日経過)
記録初日
2018/01/04(2303日経過)
読んだ本
1268冊(1日平均0.55冊)
読んだページ
402435ページ(1日平均174ページ)
感想・レビュー
1246件(投稿率98.3%)
本棚
0棚
性別
外部サイト
自己紹介

積ん読、借り本優先なので、感想のアップは遅くなります。

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