2011年4月からの参加で、13年目にはいりました。一番よく読んでいるのは日本文学、次いでは翻訳文学です。読むジャンルの幅は広い(半ばは意識的にそうしています)のですが、何でも手当たり次第に読むというわけではありません。特に誇れるものはありませんが、連続読
書日数は初日から4436日(2023年5月23日現在)、冊数は5371冊になりました。虫垂炎で入院中も、海外旅行中も毎日読んできました。さて、どこまで伸ばせることやら。
・読書が大好きで、電子書籍と紙の本(特に図書館本)の両方を活用しています。
・よく読むジャンルは、ミステリ、サスペンス、冒険もの…など。読書メーターを始めてから、読友さんのおかげで読む本の幅が広がってきました。
・動物が出てくる話も好き。特にワンコ♪
・本
棚は「○○好きにはたまらない」ということで、読んだ本のいくつかをジャンル分けしております。
今のところ、○○の部分は「犬」「猫」「図書館と本屋さん」の3つ。
・洋書は英語の勉強を兼ねて読んでいます。
・お気に入りの登録と解除はご自由にどうぞ♪
・2021.12.1 とうとう登録した「読んだ本」が4000冊到達。
札幌在住の5人の子供のとうさんです。テニス、水泳、アルトサックスを少々。老眼が進み、読書のペースが年々落ちてきております(雑食系)。イカしたGさんになりてーです。
【2021年】8冊
【2022年】182冊
【2023年】72冊
(✅1月:13冊)
(✅2月:17冊)
(✅3月:18冊)
(✅4月:8冊)
(✅5月:14冊)
(▶️6月:2冊)
好きなものの魅力を文章で伝えようとしたら何も書けなかった2021年の
夏・・・そんな自分を変えるために、本を読みはじめました!三⊂( ・ω・ )⊃📘📕📗
アイコンの子は『レッド:プライドオブエデン』というゲームに登場する、推しキャラのフラン(フランチェスカ)ちゃん🦇
大図書館で生まれ育ち、盗賊たちから貴重な書物を守っている、本が大好きな女の子です🏛🛡😈💦
『スラムダンク』や『テニスの王子様』の影響でバスケやテニスを、『けいおん!』や『ぼっち・ざ・ろっく!』の影響で楽器を始めるオタクがいるように、ゲームの推しキャラの影響で読書にめざめるオタクもいます( 'ω')b
読書デビューが遅咲きなわりに読みたい本がたくさんあるため、毎日4時間以上、本を読むのが日課です📚💨
読書家のみなさん、よろしくお願いしますヾ(⌒(_*'ω'*)_📖
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■ 興味関心の高いジャンル
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・文章術
・読書術
・心理学
・行動経済学
・NLP
・マーケティング
・Webライティング
・コミュニケーション
・マネーリテラシー
・キャラクター小説 など
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■ 評価 (=本との相性)
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◎゚・・・最高/興味がある人にぜひ読んでほしい
◎ ・・・すごくよかった/学び・気づきが多かった
○ ・・・よかった/学び・気づきがあった
△ ・・・普通/今読まなくてもよかった
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◆「文章術の本」TOP3◆
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🥇『ゼロから始める文章教室』
🥈『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』
🥉『三行で撃つ』
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◆「読書術の本」TOP3◆
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🥇『自分の頭で考える読書』
🥈『百冊で耕す』
🥉『1%読書術 1日15分の知識貯金』
とっ散らかった思考を整理するためのこころみ。物心ついた…2008年くらいから遡ってみたいと思っている。
私立大学職員。学問はなんのために。
遡りメモ
2005年 大学入学
2008年あたり 考え始めた年
2009年 就職
2012年 転職
20
20年 1月26日 読書メーター始める
本を思い出すの楽しい
◇2014.1.1から読書メーター始めました。
◇読書メーターで、これまで接する機会のなかった作家さんや作品との出会いを楽しんでいます。
◇2018年1月から2020年1月まで読書メーターお休みしてました。
電車の1時間が毎日の読書タイムです。
新聞が好きなので、書籍は後回しになりがちですが。
愛犬はパピヨンです。
よろしくお願いします。
東山魁夷と吉川英治を心から愛する男です
読書の管理、備忘録に記録を始めました。
本を読むペースはとっても遅め。
メモを取りながらマイペースに読んでいます。
趣味は、語学学習、トレーニング、ロードバイク。
1日30分の読書と瞑想が日課で、心のトレーニング(だと思い込んでます)
好きな本のジャンルは
ミステリーですが、
ジャンルを問わず、気になった物は何でも手を出す雑食です。
根っからの理系脳ですが、大人になってから学び直す文系科目(語学・歴史・社会)に喜びを感じています。
気に入った作品は読み終わりたくなくて、終盤でペースが更に落ちます。
読み終わった後に所感を書くことで、内容を掘り下げて理解できる…ような気がしてます。
みなさんの感想、楽しく拝読しています!!
自分一人では味わえないだろう人生を、あたかも体験できる小説が大好きです!また本屋にあるpopや平積みで見えた表紙、入る本屋によって少しずつ違う雰囲気を眺めるのが好きです。色んな小説家さんを読みたいなと思っていますが…
【特に好きな作家さん】
・飛鳥井千砂さ
ん
・小川糸さん
・恩田陸さん
・原田マハさん
・飲茶さん
・瀬尾まいこさん
職業柄、教育関係や日本語関係なども時々読みます。
もし系統が似ている作家さんやオススメがあったら教えてください!
時代小説、歴史関係が好みですが、特にこだわりなく興味が惹かれたものを読んでいます。
片道50分の通勤電車内で図書館本メインに読書をしています。
読むジャンルはノンフィクションが中心で、教育、心理、社会、哲学、生物系が多いです。
小学生息子用の本も時々投稿しています。
清掃の仕事やっています。古本、図書館大好きで乱読しています。気軽に声かけてください。
読んだ本を記録したくて始めました。仕事と子育ての合間に毎日本を読んでいます。
科学への好奇心を満たしてくれる一般向けサイエンス本、SF、冒険小説、ファンタジーなど。
感想は、ちゃんと読んでからナイス押してます。
文章が上手な方ばかりで勉強になります。
たくさんの方のレビューを参考にしたいです。
読書メーターを始めてもう6年がたちました。読メで多くの本を知ることができ、世界が広くなった気がします。これからも皆さんのオススメ本をどんどん読んで幅が広がればと思います。2020/12/30:コロナの真っただ中、どうしてか海外へ。日本の本が恋しくなるよ。
製造業の開発職、また機械学習のエンジニアでもあります。軽めの専門書が好きで、広く浅く読んでいます。
知識が自分を作る。そう考えると自分の本棚は自分を俯瞰するのに最適のツールだと気づき開始。ただ本以外からも知識は得るし、それこそ体験から学ぶことも多いので、そ
れほどまとまらないことにも気づく。
文章を締めるのが苦手です。
2022年総括(チマチマ書き足してる途中)
読書はまるでBINGOの様だ。
一つの本を読んだだけではまとまった思想を築くことは出来ないから、様々な本を読む必要がある。しかし、読んだ本同士の知識が繋がってないと、孤立し、活用しにくい知識が増えていくだけである。さながら、BINGOの開始直後に、ちまちまと散発的にマスを開けている時のように。去年読んだ「ブルシットジョブ」、「Humankind 」に併せて今年「暇と退屈の倫理学」、「人はなぜ物語を求めるのか」を読んだことによって、初めて自分の中の知識のBINGOが揃ったような気がした。勿論それ以前に読んでいた本も思想形成に貢献している。例えば「ホモサピエンス全史」、「嫌われる勇気」、「ファストアンドスロー」などが大事な役割を果たしているが、これらの様なベストセラー本はBINGOの中央のマスの様な立ち位置で、みんなと共有の空きマスに成っているようなイメージだ。
「ブルシットジョブ」と「Humankind 」は共に人間社会で何が起こっているかを説明したが、「暇と退屈の倫理学」、「なぜ人は物語を求めるのか」はその原因の部分、人間のありとあらゆる行為・解釈の原理・動機を取り上げている。「暇と退屈の倫理学」にある「〈欲望の対象〉を〈欲望の原因〉と取り違える」は私含め多くの人にどハマりする重要な指摘だと思う。簡潔にまとまっている点でも良い文句だ。ウサギ狩りをしている人はウサギが欲しいのではなく、退屈な人生の代償として暇つぶしが欲しいのだ。人間の文化的な行為の原点を遡っていくと全てここに行き着くのではないかとすら思ってしまうほど根本的な考えだ。同じように「なぜ人は物語を求めるのか」にある(人間は)「理由ではなく、意味が知りたい」という指摘も、人間が物事をどの様に解釈するのか、従来の常識を完全に覆す指摘だ。突然不治の病を宣告された人が「なぜ私が」と問う時はその理由ではなく意味を求めている。理由などを考え出られるのは、余裕があるときだけなのだ。ここ最近読んで感銘を受けた本の内容が、きれいに一筋の内容につながったことに素朴に感動している。
去年から幸福に関する本を何冊か読んでいる。「99.9%は幸せの素人」や「精神科医が見つけた3つの幸福」などだ。それぞれ、どうすれば幸せになれるのかを熱く語る内容だが、内容以前に「そもそも私含め皆は幸せになりたいのだろうか?」と根本的な部分に疑問を持ってしまった。これらの本は社会的な「成功」は必ずしも「幸福」には繋がらないことを解説する。それは良い。ただそもそも、皆幸せになることを求めているなら、幸せに対して素人のままであり続ける(あまり考えないままでいる)ことなどあるのだろうか?お金が欲しいと言ったら、周りからなんで欲しいのか聞かれるように、幸せになりたいという宣言や意思表示も、無批批判で受け止められるものではなく、疑問を投げかけられうるのではないか?甘いもの、明るい映画、前向きな曲だけが「良い」ものではない様に、苦い料理、暗い映画、後ろ向きな歌を「良い」と感じるのは特別なことではない。それなら幸せすらも盲信的に肯定し、追求するものではないのではないか?そんなことを考えている時に「暇と退屈の倫理学」、「人はなぜ物語を求めるのか」と出会ってしまったものだからハマるのも仕方なかった。もはや無いものだと諦めていた答えがあったのだ。
では幸せに変わる人生の指針とは何だろうか?漠然と質問を投げるなら「良い」とは何か。私が人生で1番ハマった本「ハッピーエンドは欲しくない」の著者も同じ疑問を投げかけている。(いま思えばこのタイトルは非常に良い)真っ向から考え出すと途方に暮れるので一度視点を変えてみよう。「科学で読み解く笑いの方程式」によると笑いは記憶形成により起こる、つまり単純接触効果の強化版のような効果らしい。予想外なボケやおバカな回答などで記憶の結合距離が遠い、つまり情報として全く別のものが繋がるほどよく笑え、より面白いと感じる。例えツッコミなどで全く別の2つの概念が結びつくと笑いが起きるのもこの仕組みだ。この仕組みは「人はなぜ物語を求めるのか」で解説される、周りで起きたことを手持ちの物語に当てはめて快感を感じる人間の性質に近いと感じた。自分を物語に当てはめて生きるのが人間の原理・本質であるとすれば、その物語を拡張し更新する笑いとは、それに切り込む非常に重要かつ根源的かつ快感なコト、つまり「良い」ことではないか。笑いという強い感情表現までいかなくとも少なくとも、人生で起きたことを過去の経験や本で学んだことに当てはめて、物語を自己強化していくコトを私は「良い」ものだと感じるし、少し離れた知識が繋がると尚「良い」と感じる。「幸福」よりも「笑い」や「物語の強化」つまり物語に沿う様に自分の人生をハンドリングし、結果その通りに成れば物語の範囲が広がり内容も強化される、というサイクルを回していくことが私にとっては「良い」に近いらしい。「物語」を宗教、道徳、信念、美学、経済、アイドル、親からの期待、会社の経営方針、などに置き換えれば割と無理の無い主張、というか当たり前のことを言っているのが分かる。そして皆そうやって生きているじゃんと。まさしく「人はなぜ物語を求めるのか」の答えが「良い」であり、逆に「良い」を答えとする様な質問を探していくと「人はなぜ物語を求めるのか」に行き着く。
「良い」は「幸福」から遠く、「笑い」に近いと言ったが、ではその近さあるいは遠さとはどのように理解すれば良いだろうか?「ゼロから作るDeep Learning ❷」や「自然言語処理の基本と技術」で知ったが機械学習では単語をベクトルとして処理する。単語をベクトルとして表わしているので、単語間の距離もベクトルで表現できる。その距離が単語の意味的な近さ・遠さとみなすことができる。私の中の単語ベクトルでは(社会的な)「成功」と「幸福」の距離を昔は近くに置いていたが、幸福のメカニズムを知ることでその距離が遠くなった。(年収が800万円を超えると、年収が増えても幸福度は上がらないなど)この2つの単語間を引き離すベクトルにはブルシットジョブジョブもあるのだろう。そして今「幸福」と「良い」の距離も離れてしまった。「幸福」よりも「笑い」や「物語の強化」の方が「良い」に近い。なぜならそれらは物語を求める人の性質を満たしてくれるし、暇と退屈をかき消してくれるからだ。「意識はいつ生まれるのか」で知った情報統合理論では、意識の発生には差異があり統合が出来るという性質が必要らしい。考察し切れていないが意識の発生のメカニズムと「良い」を作るメカニズムには、どこか似た性質があると感じた。
概念として孤立していった「良い」に対して足がけを見つけることができた気もするが、抽象的すぎるので具体例も考えていきたい。例えば自分は野たれ死ぬのが運命(物語)だと感じているなら野垂れ死ぬのが「良い」人生だということだ。身も蓋もないように聞こえるが、成功や幸福を「良い」とするよりかは私には納得できる結論である。宗教家は教典通り生きることが、拝金主義は金を稼ぐことが、道徳を重視する人は道徳的に生きることが、オタクはアイドルの為に貢ぐことが、「良い」。これがマゾい方向にいくとDV被害や自傷行為の「良い」に至るのだろう。幸せではないだろうが、彼らにとっては「良い」ことなのである。また物語に即した「良い」人生を実現しにくい社会になったのは宗教の衰退や大きな物語の喪失によって、一つの物語を生涯に渡って信じ続けることが難しくなっていることが背景にある。手垢の付いた言葉で言うなら「良い」は自己肯定感に近いのかもしれない。ただ既にある言葉をもとに考察を進めようとして新鮮な結論には至れない。だから抽象的な「良い」という概念を追っていきたい。
一方でより身近な問題、例えば仕事が辛い、人間関係がうまくいかないという現状を「良い」ものに変えるにはどうすれば良いか。「現代思想入門」では脱構築が現代思想の中核になっていることを示している。哲学者は概念、存在、社会の脱構築というやたら難しいことを行っているが、上述の「成功」と「幸福」と「良い」を分けていく作業もスケールは小さいが脱構築の一種だろう。ポスト〇〇主義が乱立しているのも、確固とした物語が失われていることを示しているのかもしてない。アートの世界でも脱構築が現代の流れであることを「「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考」ではピカソやデュシャンの例から詳しく学ぶことができる。ビジネス会でアート思考が推されているのもその流れの一種かもしれない。さて、脱構築を進めるため「良い」の依拠するところにある物語を分解していく、具体的には「他人の物語」と「自分の物語」にわけていく。
本来集団とは同じ「物語」を共有して行動するメンバーである。「ホモサピエンス全史」でハラリはそれを虚構と呼んだ。しかし、現代の組織例えば会社ではどうだろうかダイバーシティの推進で多様化を進める前から、個々の考えはすでにバラバラで共感性に欠いている。その上でさらにサイコパス上司が自分の物語を押し付けていはしないだろうか?シットジョブには物語がある、しかしブルシットジョブには物語が無い。劣悪な条件の仕事(シットジョブ)でも「俺は中卒だからこんな仕事しか出来ないんだよ!!ガッハッハッハ!!」と物語に出来れば幸福かはさておき「良い」人生にはなり得ると思う。他方ブルシットジョブ下で、人に物語を押し付けられていては、自分の物語を生きることは出来ない。物語を押し付けてくるのは上司かもしれないし、親かもしれないし、学校かもしれない。その枠組みから離れてアウトロー的に自分の物語を生きていく事はできるだろう。しかしそれは社会のルールから外れることを意味し、結局は社会が押し付ける物語と言う重圧から逃れる事はできない。「他人の物語」から「自分の物語」を守りきる事は難しい。
物語を守れないのであればどうすれば良いだろうか。1つ目の方法はもはや物語で生きることを諦め、物語を認識するメカニズムを破壊してしまう方法だ。仏教やニヒリズムと同じ方向性の思想だ。マインドフルネスによる発散した思考のリセットにも通ずる。ポスト物語主義とでも呼ぼうか。物語、信念、信仰を持たず生きること。これは「良い」ことなのか?そもそも実現する方法がよくわからず、今の自分では判断できない。
2つ目の方法は「自分の物語」を守り切れるだけの能力を身につけることだ。会社員を辞め、フリーランスになる。最終的にはFIREを目指すなど、生活機盤を確立できれば、相対的には自分の物語を守りやすくなる。フラットな組織、会社に転職するというもっと敷居の低く現実的な方法もあるだろう。
3つ目の方法は客観的な自分の状態は無視して、自分の物語だけを注目する方法である。良い意味で視野を狭く持つこと、自分が「良い」と思うナニカに向かって愚直に突き進んでいく。要はオタク化だ。今までの人生観を捨てて純粋な「良い」を求めていくことで、自分が何を「良い」と感じるかに気づき、例えば意外に1人でいることが好きだと気付けば1人で居る機会を意識的に増やしていくきとで「良い」人生を歩めるかもしれない。
4つ目の方法は自分の物語と他人の物語を統合して一つの物語にする方法だ。客観的な自分と主観的な自分を同じものにする、この生き方しか自分には無いと愚直に信じ込む方法。今の自分の生き方、働き方以外の選択肢は取れないし、それに成功や失敗、幸福や不幸の判断を持ち込まない方法だ。与えられた役割と使命を愚直に果たしていくこと。私の知っており限り、人生に達観し、落ち着いて生きている人は、この様な価値観、人生観で生きてる人が多いと思う。しかし、その唯一の生き方が耐えられないほど辛い場合はどうだろうか?物語通りの生活、つまり「良い」生活なのに辛い状態になるのは何故だろうか?言い換えれば何故マゾになれない時があるのだろうか?
色々と発想の飛躍(単に説明が飛躍してるだけかもしれないが)もあったかもしれないが、それが必要だった。「学校では絶対に教えてもらえない超ディープな算数の教科書」では証明問題で急に変な位置に補助線を引いたり両辺に不自然にナニカをかけたりするのは最終的に上手くいくようにさせる為であると説明する。発想を飛躍させているので、予めある程度の知識がないと、その手の問題は(普通は)解けない。
「成功」、「幸福」、「良い」と発展させてきたがこの方向性を突き詰めていくとどこにたどり着くのだろうか?この三段階は、方向性としては抽象化、主体化が進む方向へと進んできたと言える。この方向性を突き進めていくとたどり着く先は空虚、つまり「」になるのか。抽象化が進みすぎてもはや捉えるべき言葉を持たず、主体化が極まっているため伝える手段もない。だからこその「」。
2021年読書総括
2021年はかなり濃い読書体験が出来た年だと思う。私は知らなかった知識を身につけられる本よりも、自分の考え方・知識の誤りに気づかせてくれる本、考え方をアップデートしてくれる本を求めていて、2021年に出会った「ブルシットジョブ」、「Humankind 希望の歴史」、「格差は心を壊す」はそんな本だった。共通するのは、人間は他人を利己的な存在、つまり自分が金を稼ぐこと、自分が楽をすること、自分が尊敬されることを動機に行動する存在だと認識しており、そして他人を観るのと同じように自分を客観的に評価した結果、再帰的に自分を利己的な人間だと思っているということだ。しかし、実際には人間は利己的には出来ていない。だからこそ楽で稼ぎが良い仕事でも他者に貢献出来ない仕事は不快であるし(ブルシットジョブ)、仲間のために命をかけるし(Humankind 希望の歴史)、利己主義を推し進めた米国などでは貧困層は元より裕福層もその地位を維持できるかという社会不安に晒されている(格差は心を壊す)。人間が利己的に成るのは、利己的な他人の中で生きていく内に、自分の利益を守るためには利己的にならないといけないという思い込みの防衛本能が結実した結果であり、利己性とは即ち社会的な感情なのだと。もっとも低次な欲求に見えた自分の利益のための行動、食料の確保、睡眠の確保に奔走する利己的な様は逆に最も高次な社会的な意味に上書きされ、現代の社会は回っている。皆が価値を感じることで、実際に価値が生まれるという構造は株や貨幣に見られる構造と同じだ。他人という鏡を使ってらせん状に価値は強くなり、宗教、新自由主義、SDGsを人が信じ、人が集まり、人が働き、それらが時代の軸を据えていく。
「Humankind 希望の歴史」の次の一節が良くまとまっていると思う。「人間の本性についてのネガティブな見方は、多元的無知の一形態ではないだろうか。ほとんどの人は利己的で強欲だという考え方は、他の人はそう考えているはずだという仮定から生まれたのではないだろうか。もしそうだとしたら、わたしたちは冷笑的な考え方を採用しながらも、より優しく連帯感のある生活を求めているのではないだろうか」本書では世間で言われている性悪説には根拠が乏しいことを様々な観点から証明しており、これまで私が学んできた内容を真っ向から否定する内容も少なくなかった。ちなみに冷笑への批判はお笑いコンビオードリーの若林著の「ナナメの夕暮れ」の中でも触れられており、センスのある人たちは時代の先をいっている、というよりセンスのない人は残れないのだろう。
特に私の心を射抜いたのは「ブルシットジョブ」だ。仕事に対する不満が高まっているからか、感情を大きく揺さぶられた。少し長いが次の内容の様に、人間の核心部分に問を投げかける。「自分の最大限の優位性(つまり、最小の時間と労力の支出で最大の利益を得られる状況にみずからを置くこと)を求めるものであると考えるならわしがあり、大方、わたしたちは実際にこのような想定をしている。とりわけこうした諸問題について抽象的に語るような場合、そうである(「貧困者に施しをするな!そんなことをしたら、仕事探しのやる気をそぐじゃないか!」)かたや、わたしたちは自身やわたしたちの身近な人々の経験は、多くの点でこうした想定と矛盾しがちである。およそひとが状況に即してとる行動や反応というものは、人間本性にまつわる諸理論が予想するようにはいかないのだ。そこからくる妥当な結論はただひとつ、人間本性にまつわるこれらの諸理論が、少なくともいくつかの核心部分で間違っているということである。」仕事が人を不幸にする様を綿密に描いた良書だと思う。
一方それらの悩める人々の対極にいる存在がサイコパスと呼ばれる人たちである。人口の1割程度、管理職ではそれ以上の割合で存在するらしい。サイコパス関係の図書は3冊読んだが内容は大差なく、ベストセラーの中野信子氏の「サイコパス」を読んでおけば間違いなさそう。サイコパスに関する記述は直接的・間接的に最初に挙げた3つの本でも登場し、共感性や人間の内部の機微な感情を排除し利己的に行動できる人間が成功する様を描いている。人間の善意は付け込まれやすいのだ。私の上司や、直属の上司でなくとも会社の管理職はサイコパス気質な人が多く、かなり身近な存在だ。社会人の抱えるストレス・不安の殆どはサイコパス上司やその上司から支持されて周りを追い詰めようとする人たちのせいなのではないかと思ってしまう。中野信子氏の「サイコパス」ではサイコパスの人格を次のようにまとめている「彼らは誠実さを欠き、批判されてもピンときません。だから平気で仕事を先延ばしにしたり、約束を破ったりしてしまいます。衝動性が高いため、几帳面さを求められる仕事や協調性や忍耐が求められるチームワークが苦手です。しゃべりは得意で存在感はあるのですが、よくよく精査してみると、意外と業績は低いことも少なくありません。」しかし、サイコパスな経営者は株主からの受けが良く、サイコパスな管理職は経営者からの受けが良い。よってサイコパス気質が淘汰される仕組みが現代社会にはないのだろう。後天的なものというよりかは脳の作りがそもそも違うことが原因で、「サイコパスには何をやっても効果がない」というのも救いがない。
「ブルシットジョブ」では反陰謀論、即ち誰かが悪事を働いたからこの現実があるのではなく、何も対処してこなかったからこの現実があることを主張している。それではなぜそのこれまで語られてこなかった諸問題が今になって表沙汰にされ始めたのだろうか?「誰もが嘘をついている~ビックデータ分析が暴く人間のヤバい本性~」にヒントがあった。「たとえば「どうして…」から始まるフレーズ検索のトップ2件は「空が青いの?」と「うるう日があるの?」だ。だが3番目は「私のウンチは緑色なの?」である。またグーグルのオートコンプリートが不穏な様相を帯びることもある。「…したいと思うことは正常?」というフレーズ検索の目下のトップ候補表示は「人を殺したいと思うことは」である。さらに「・・・を殺したいと思うことは正常?」のトップは「家族を」である」中々意外な内容そして切り口に感じると思う。この本は検索窓にはみんな本性を告発することを語り口に様々な発見を教えてくれるが、まあほかの方法では集められないデータだろう。この手のエッジのきいた現実を知っていくと作り物の小説や映画がとても記号的に見えてきてしまう。著者のセス・スティーブンス=ダヴィドウィッツには「セス、とても面白かった。だが気がめいったよ」という声が寄せられるらしい。それも含めて惹かれる内容だった。
学んだことは行動に反映させないと意味がない、そんな考え方から少し離れれて読書を楽しめる様になったと思うし今後もそうありたいと思っている。一番面白かった本や漫画が年々更新されて行って欲しいし、そう受け止められる感性を持っていたい。
読むのが遅いのが悩みの1つ
読んだ先から忘れていくのが悩みの2つめ
仕事が無くなると読書量が急に増えます
読書量が増えたら仕事量が減ってるんだなと思って温かな目で見てやって下さい
「明日死ぬかのように生きよ。永遠に生きるかのように学べ」
※2020年
主に心理学と健康を意識して乱読
※2021年
目標はマネーリテラシー向上と資産形成の基盤構築。そのため金融やお金儲けに関する書籍が増える予定
・・・2021年は、一つの目標だった年間100冊を上回り121冊読むことが出来た
※2022年
年間100冊、積読本を片付ける!、小説や哲学本にも手を出してみる
・・・2022年は120冊読了。僅かに昨年の読書数下回るものの月10冊ペースと充分。シェイクスピアを読み始めた年となった
※2023年
情景が頭の中に自然と描かれる物語に触れたい
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