ネタバレ十八、終わる夏。行き場を失くした二人は凶器と化す。第18回小学館ライトノベル《大賞》受賞作。面白かったけど、「どこがどんな風に面白かった？」と聞かれたら言葉にするのが難しい一冊。嫉妬心と粘着質な情が、考えうる中で一番最悪な形で体現したようなお話でした。8月が終わった後のことは考えないってやつ、彼と一緒に居たことで大切な何かが壊れてしまっただろうし、この後ちゃんと生きていけるのだろうか？　が読めないのは残念だけど、8月が終わった後のことは語られていないのが、作品の筋を通しているように感じられて良かったです。

ネタバレ最恐夫婦のマリッジコメディ！！　世間では死んだことになっている我儘令嬢ミラ。不敬罪で死刑になったシーン、その細腕のどこにそんな力があるんやと言わんばかりの腕力（笑）。”幽霊城”に嫁ぐことになってしまった経緯は成り行きでも、跡継ぎを残せれば誰でも良かったのでは？　と思い悩むミラにしっかり言葉を返してくれるのが良かった。呪物と書いて指輪と読むの面白すぎる。自分を犠牲にして生きていくしかなかった彼に、自分の好きなことに正直で自由奔放な生き方しか知らないヒロインがグイグイ引っ張ってくれてる感じが心強くて良かった。

ネタバレ魔力過多で興奮してしまうと倒れてしまう病弱ヒロイン。一緒に遊んだりお話したりするだけで興奮してしまうので、推しとの生活も命懸けみたいになってるのが面白かった。闇落ちになる原因は妹の死なのかな？　と思えば、闇落ちになる原因が思ったより盛り沢山で先行き大変そうだ……。兄のために取り入ろうとしている王子がちょろくて良い感じ。メインヒーローが腹違いとか義理ではなく実兄なのにびっくりしたけど、どういうラストになるんだろう？　というのが一番気になる。とりあえず続きは、原作小説の方をお迎え済みなのでそっちを読もうかな。

ネタバレコミカライズで完結まで読んだら、原作も読んでみたいなぁと思うくらいには面白かった。警戒心と復讐心が強すぎて、全然懐いてくれそうな雰囲気感じないけど、ツンデレ属性大好物なので今後少しずつでも心を開いてくれたら私が萌える。何の根拠もないのに勝手に悪者扱いされるヒロインが報われたら良いなぁ……とは思うけど全く信用されて無いし、むしろ魔女だからという理由だけで嫌われてるしこりゃ前途多難だろうなぁ。個人的には、正ヒロインに貰って大切にしていた髪留めを取り上げて燃やすシーンは、ちょっと鬼畜過ぎないかとも思った（笑）。

ネタバレ面白かったけど胸が痛くなるような話だな……亡くなったアリナの代わりに容姿が似ているという理由で連れてこられたハリ。両親からは愛されるけれど、兄弟には邪険に扱われて虐められて可哀想。でも「今日から妹だよ」と言われても受け入れられない気持ちも分かる。複雑すぎる家族関係にもやもや。なんで時間が巻き戻ったのか分からないけど、ラストの七歳だった自分はこの時捨てられたと理解できただろうかで過去と今の対比が辛すぎる。すぐ溺愛に移行する作品が多い中、ここまで丁寧にやってくれる本作は期待できそう。はやく次巻が読みたいです。

ネタバレ十八、終わる夏。行き場を失くした二人は凶器と化す。第18回小学館ライトノベル《大賞》受賞作。面白かったけど、「どこがどんな風に面白かった？」と聞かれたら言葉にするのが難しい一冊。嫉妬心と粘着質な情が、考えうる中で一番最悪な形で体現したようなお話でした。8月が終わった後のことは考えないってやつ、彼と一緒に居たことで大切な何かが壊れてしまっただろうし、この後ちゃんと生きていけるのだろうか？　が読めないのは残念だけど、8月が終わった後のことは語られていないのが、作品の筋を通しているように感じられて良かったです。

ネタバレ外見でしか人を判断しない周囲の心の声にうんざりしていた悪役令嬢エレノアだったが、心地良い素直な心の持ち主であるアシェル殿下に惹かれていく。うーん、なんか思っていた可愛いと違ったなぁ。せっかく良い感じになっても心の声があれだと、全くときめかない。いくらなんでも子供っぽ過ぎない？　ショタとか幼少期なら可愛い！　ってなったんだけど、いい歳した青年の心の声があれだと可愛さより心配が勝る。しかも出てくる登場人物ほぼ精神年齢が幼いというか。ちょっと抜けてるとか天然とかそういうのを想像してたので私には合いませんでした。

ネタバレ面白かった、面白かったけど不良がわらわら出て来てドンパチするより、命懸けでの死亡遊戯が読みたかった……というのが本音。少しの油断が命取りな世界で生きている二人や、それに慣れてきている読者の一人である私からしたら、生温い争いだなと思ってしまった。チーム名の名前も彼女の名前が出てきて始めてだからこのチーム名なのか！！　と思ったので、完全に現実世界をゲームの世界と切り離して考えてたけど、ちゃんと話が繋がってくるのが面白い。ゲーム外でプレイヤーと出会うの、学校外で先生と出会う時みたいな不思議な気持ちになる（笑）。

ネタバレ最後まで読んでもタイトルの“逃がした魚”が何のことなのかピンと来なかったけど、あとがきでは読者さんの解釈にお任せしますとあったのでシリーズ通せば自ずと見えてくるのかな。80種類ある型を組み合わせて闘う武闘派ヒロインが格好良かった。王妃様が惚れ惚れするのも頷ける。誰もご令嬢の髪に付いてる装飾品が武器だとは思わんて（笑）。ただ、勝手に飲みすぎて暴れた彼女は何のお咎めもなしだったり、アイーダそれで良いの？　とか、例えで「体育の授業のノリで」ってあるのに世界観どうなってるんだみたいな突っ込みどころも多かったです。

ネタバレ面白かった〜！　毒殺からの没落ルート回避のために追い回すのを辞めたら、今度はアレックスに執着され始めて……。てっきり、我儘散財やりたい放題だったローザが、馬に蹴られて性格が変わってちょっと気になる存在に変わったのかと思えば、本命の女の子エレンはキープしつつ、王位のための後ろ盾欲しさにローザに婚約を迫ってただけのク◯野郎だったオチ。イーサンとの相棒関係めっちゃ好きだし、成り行きで偽装結婚する流れが面白かった。続きもしっかり刊行されてるの嬉しい。有能メイドのヘレナ、バスボムつくりに商売繁盛と楽しい作品でした。