僕らは、なんのために、戦ってきたんだろう。 むなしい。 ひたすら、むなしい。 だが、むなしいだけでもない。 馬鹿馬鹿しい。 いや、それだけではない。 滑稽だ。 そう、これは滑稽な戦争だったのかもしれない。(p128)
現代の老人はかつての世界からは心身の衰えを理由に追い立てられる縱の不自由と、変わり続ける現在の世界には容易に参入出来ぬといった横の不自由と、つまり、時間的にも空間的にも逃れられぬ二重の問題を抱えたまま、うろうろし続けているような気がする。(p27)
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