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2024年3月の読書メーターまとめ

kankoto
読んだ本
4
読んだページ
884ページ
感想・レビュー
4
ナイス
71ナイス

2024年3月に読んだ本
4

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

kankoto
いきなり列に並んでいるシーンから始まる。何故並んでいるのか、どこに向かおうとしているのか、一切わからない。並んでいることから起こる人間の心理的な起伏が描かれている。 現実世界で👨は猿の行動を研究している。現実の世界が混沌としてきて列の世界にまざっていく。 物語の後半に来てはじめてああ、列とはそう言うことなんだと気づいた瞬間があり、そして一番最後まで来た時の見事な終わり方におー!っとなった。 「列」と言う作品を読むことでまさに、列に並んでいるであろう自分のことを俯瞰で見ることが出来るのではないだろうか。
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
4

kankoto
歴史に翻弄され今はダムの底に沈む村、その村に生きた一人の女性、トリーナの物語。「言葉こそが私を救ってくれるのだと信じて」いた彼女、愛する娘を失ってしまう。その喪失感、戦争によりバラバラになった家族、そしてどんなに言葉を尽くしてもダム建設によって沈んでしまった村。言葉の無力さを突きつけられる物語でもあった。娘を失ったことの真実も辛かった。それでも最後の締めくくりは良かったかな。 歴史を、その場所を俯瞰で見るよりその物語の人物を感じる読書になった。それこそが物語の持つ意味だと思う。作者の注記を読み強く感じた。
が「ナイス!」と言っています。
kankoto
いきなり列に並んでいるシーンから始まる。何故並んでいるのか、どこに向かおうとしているのか、一切わからない。並んでいることから起こる人間の心理的な起伏が描かれている。 現実世界で👨は猿の行動を研究している。現実の世界が混沌としてきて列の世界にまざっていく。 物語の後半に来てはじめてああ、列とはそう言うことなんだと気づいた瞬間があり、そして一番最後まで来た時の見事な終わり方におー!っとなった。 「列」と言う作品を読むことでまさに、列に並んでいるであろう自分のことを俯瞰で見ることが出来るのではないだろうか。
が「ナイス!」と言っています。
kankoto
初っ端の「紙の動物園」で涙ぽろぽろ。最終話の「文字占い師」で涙がじわじわ。 訳者である古沢嘉通氏が書かれている「中国および日本を含めた東アジアの歴史認識に関わる問題を真摯に問う姿勢」部分が多くの作品に含まれていて何かざくりと心をえぐられる様な気持ちになる。そして隣国の歴史を本当に知らない自分に呆れる。歴史の波の中を流れる人々の一人ひとりに物語があって苦しみや哀しみがある、当たり前のことだけれどそれを気づかせてもらった。 中国出身のケン・リュウだからこそ描ける世界。
が「ナイス!」と言っています。
kankoto
作者自身が述べている様に「現実の出来事に基づくフィクション」であり、それぞれの科学者の功績とともに作者が描くフィクションの部分が素晴らしかった。そして一番残ったのは「核心中の核心」グロ一番残ったのは「核心中の核心」グロタンデュークと望月新一の話。 すべての話に戦争の影がある。 エピローグでは一人の男と庭師と呼ばれる男との話。すべての話がここに終結している様な。「恐るべき緑」と言う題名の意味を考える(はっきりとまだ掴めていない)
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2011/01/10(4855日経過)
記録初日
2011/01/09(4856日経過)
読んだ本
379冊(1日平均0.08冊)
読んだページ
110186ページ(1日平均22ページ)
感想・レビュー
322件(投稿率85.0%)
本棚
68棚
性別
血液型
A型
職業
サービス業
現住所
長野県
自己紹介

だいぶんサボってしまいましたがせめて読んだ本の記録、買った本の記録として続けていこうと気持ちを新たにしました。
相変わらず積読本は増える一方。

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