くまざわ書店四条烏丸店が6月29日閉店です。残念です。大丸や京都シネマへ行く時に、ここでよく買いました。本を眺めているのが何より好きでした。本屋が閉店するとは、市民が本屋へ行かない、本屋が必要ない、ということです。近所の本屋や洋菓子店が次々と閉店し、ユニクロもなくなる。何を買うにも四条か河原町へ行かねばならない。これを生活環境の悪化というのです。最後の砦は丸善です。あの、知の殿堂・丸善が閉店する時、京都の真の文化は滅ぶ。文化都市でも何でもない、残るのはうわべだけのごまかし。
エドワードさん、何度もスミマセン。私も丸善で待ち合わせをしたことがあります。携帯電話さえなかった時代、本屋さんでの待ち合わせは遅刻されても許せました。タイパもコスパもないけど大らかさやゆとりはありましたよね。
そうですよ。児童書や趣味の本をのぞいたり、外国語の絵本を見たり、写真集を見たり、カレンダーを見たり、本屋さんはワンダーランドであり、世界の窓です。こういう楽しみを持つことが出来ない人の人生は薄っぺらいものだと思います。
下巻に入ると様々な事件や出来事が続く。個性的な女性たちが魅力的だ。喜久雄の母・マツ、俊介の母・幸子、妻・春江、喜久雄を慕う彰子、喜久雄の愛人で祇園の芸妓・藤駒。それぞれのドラマが濃厚に描かれる。テレビ時代劇に出演、オペラ歌手と共演。藤駒と喜久雄の娘・綾乃が横綱・大雷と結婚。このへんは映画ではバッサリ切っているが、それでも175分だ。緊張感が続くギリギリの正解。10回のテレビドラマのボリュームがあるけれど、やはりこれは1本の映画が良いな。この映画が東宝映画なのが面白いね。
今、下巻を読んでいますが、オペラ歌手や力士が出て来たり、混沌としてきますね。芯となるストーリーを残して、削ぎ落として削ぎ落とした映画はさすがだと改めて思います。
下巻はそうですね。ちょっと間延びしたところはありますね。会話のやり取りは断然小説が好きです。特に幸子さん。あの性格と大阪弁は惹かれます。ただ映画はその辺りは小説の味として切り捨て、よくあそこまでテーマを絞り込んだというか、解釈を捉えなおしたというか。スヌッフも俳優たちも「すごい人たちはすごいもの、作るなぁ」と思いました。
もうずいぶん前ですが、幸運が重なり、三年ほど【和裁】を仕事にしていました。和服には、世代をこえて受け継がれる理由があったのだ、と納得出来た瞬間の あの気持ちを思い出させてくれました。
余談だが、私が小学生の時、班で「ものができるまで」を調べて模造紙で発表する課題があった。私の班は鉛筆のできるまでを発表した。なので、鉛筆工場の章は懐かしさ爆発だ。たった一本の棒だけで筆記を可能にした鉛筆。私たちの頃は短い鉛筆の端同士を接着してまだまだ使ったよ。鉛筆会社の社是「鉛筆は我が身を削って人の為になり真ん中に芯の通った人間形成に役立つ立派で恥ずかしくない職業だから、鉛筆のある限り、家業として続けるように」が素晴らしい。私は電動鉛筆削りを使わない。今でも手回し削りを使っている。単なる好みだが。
私は1962年生まれ、70年代に中学高校生、80年代に大学生を送った、昭和の若者です。小学生の頃から図書室に入り浸たり、今でも手元に本がないと落ち着かない活字中毒人間です。
そんな私にも定年、退職の日が来ました、孫も生まれました。今はヨガを始め、行きたい時に映画を観て、展覧会を観て、コンサートを聴くことができる日々です。
私と妻の両親が亡くなり、膨大な遺品を整理した時に感じました。これはなんだ?何に使うんだ?うーむ、私が集めた本やレコードやCDは、私にはこの上ない宝物だけれど、子供たちにはただのガラクタなんだなあ。
次々と本を買うので、本棚に入りきりません、年に数回本を古本屋へ持っていきます。
買っては売る本。だけど買わずにいられない本。絶対捨てられない本。
本は不思議です。しかし、コストの割に読む人が減っているから、高価になる一方ですね。
インターネットは革命的に世界を変えましたね。インターネットなしの生活は考えられません。SNSも楽しんでいます。だけど何でもかんでもネットというのは私は受け入れられない。
本は紙です。重くてもかさばっても紙。
映画は映画館です。パソコンじゃ見た気がしません。
昔は、情報は雑誌から得るものでした。雑誌を読まなくなって久しく、淋しいです。
恐ろしいのは、本屋さんが消えることです。ものすごい勢いで日本中から本屋さんが閉店しています。京都でも丸善まで行かないと本が買えません。Xデーは必ず来ます。
でもそれもこれも、消費者の行動の結果なんですね。会社のせいじゃない。
テレビでは懐かしい昭和を盛んに映しています。鉄道、建物、商店街、家電、食べもの…。
これは、無くなる予言ですよ。お中元もお歳暮も、年賀状もお墓も、無くなっていきます。
そんな令和の日本を、オールドメディアにこだわりながら、昭和の遺産を楽しみ、今の空気も胸いっぱい吸っていきたいと思っています。
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下巻に入ると様々な事件や出来事が続く。個性的な女性たちが魅力的だ。喜久雄の母・マツ、俊介の母・幸子、妻・春江、喜久雄を慕う彰子、喜久雄の愛人で祇園の芸妓・藤駒。それぞれのドラマが濃厚に描かれる。テレビ時代劇に出演、オペラ歌手と共演。藤駒と喜久雄の娘・綾乃が横綱・大雷と結婚。このへんは映画ではバッサリ切っているが、それでも175分だ。緊張感が続くギリギリの正解。10回のテレビドラマのボリュームがあるけれど、やはりこれは1本の映画が良いな。この映画が東宝映画なのが面白いね。