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1月の読書メーターまとめ

kazi
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1月のトップ感想・レビュー!

kazi
ドストエフスキー小説らしくなってきました・・。とにかく3巻はイッポリートがしゃべる、しゃべる、よくしゃべる・・!!病魔に蝕まれたイッポリートの主張、「2週間などというのは生きるに値しない」。人間存在の根源的な不条理さについて考えさせられますね。時間の有限性、疎外感、諦念、醜悪な世間に関する嫌悪感。そう言いたくなる気持ちは非常によくわかる。ある意味ではその考えに惹きつけられもする。しかし、このような物凄く自己完結した理論の帰結として、ピストル自殺しようとするというのはどうなんでしょうね??
kazi
2021/01/31 21:50

物凄く“寂しい”世界認識だと感じます。私事だが3年前に、長期入院した時のことを思い出しました。病を得てから回復の目途が見えるまで、何度も自己の“肉体の死”と“残り時間”について思いを巡らせた。回復してからは病棟のロビーで重篤な病気と闘う多くの人と知り合い、仲良く話をさせてもらう機会を得た。残された時間を一生懸命生きる姿を見た。振り返って思う。「2週間は十分生きるに値する。最後の一瞬まで生きるに値する。」と。健康を回復した今だから言えることなのかもしれませんが・・。4巻へ続く。

が「ナイス!」と言っています。

1月のトップつぶやき!

kazi

読友の皆様!楽しくお過ごしでしょうか?昨年はありがとうございました。今年もよろしくお願いします(^ ^)

読友の皆様!楽しくお過ごしでしょうか?昨年はありがとうございました。今年もよろしくお願いします(^ ^)
kazi
2021/01/07 21:55

nkさん!昨年は仲良くしてくれて、ありがとうございました(*^^*) 今年も感想にお邪魔すると思いますが、何卒よろしくお願いします。

nk
2021/01/07 22:02

こちらこそお世話になりそうです。よろしくお願い致します。読み返してイイね連打すみませんね😎💦

が「ナイス!」と言っています。

1月の感想・レビュー一覧
17

kazi
ドストエフスキー小説らしくなってきました・・。とにかく3巻はイッポリートがしゃべる、しゃべる、よくしゃべる・・!!病魔に蝕まれたイッポリートの主張、「2週間などというのは生きるに値しない」。人間存在の根源的な不条理さについて考えさせられますね。時間の有限性、疎外感、諦念、醜悪な世間に関する嫌悪感。そう言いたくなる気持ちは非常によくわかる。ある意味ではその考えに惹きつけられもする。しかし、このような物凄く自己完結した理論の帰結として、ピストル自殺しようとするというのはどうなんでしょうね??
kazi
2021/01/31 21:50

物凄く“寂しい”世界認識だと感じます。私事だが3年前に、長期入院した時のことを思い出しました。病を得てから回復の目途が見えるまで、何度も自己の“肉体の死”と“残り時間”について思いを巡らせた。回復してからは病棟のロビーで重篤な病気と闘う多くの人と知り合い、仲良く話をさせてもらう機会を得た。残された時間を一生懸命生きる姿を見た。振り返って思う。「2週間は十分生きるに値する。最後の一瞬まで生きるに値する。」と。健康を回復した今だから言えることなのかもしれませんが・・。4巻へ続く。

が「ナイス!」と言っています。
kazi
第二巻を読み切りました。面白くなってきた~。やはり、ドストエフスキー作品は物語への没入感が段違いですね。「貧しい騎士」の下り、“A・N・B”とか“N・F・D”とか、なんのこっちゃ?って感じでしたが、素晴らしく親切な解説のおかげで、ようやく腑に落ちました・・(^^; アグラーヤはどんな気持ちでこんな言葉のすり替えを行ったのか??この一夜の後、エリザヴェータ夫人からムシキイン公爵へ「ガブリーラさんがアグラーヤとよりを戻したことは知っていた、それとも知らなかった?」というセリフがあるがそれは本当の事なん?
kazi
2021/01/30 22:36

この辺の各人の思惑や感情が織りなすドラマは大変面白いです。“白痴”をドストエフスキー最高の恋愛小説だと書いている人がいたが、確かにそのような楽しみ方もできますよね。ムシキイン公爵、ロゴージン、ナスターシャ、アグラーヤ、ガーニャをめぐる複雑な恋愛ドラマ。物語はこれからどう進むのか?第三巻へ続く・・。

が「ナイス!」と言っています。
kazi
やっと1巻読み終わりました~。4大小説の中でもっとも難読だと感じるのは私だけでしょうか?登場人物が多い上に各人が複雑な思惑で行動しているので、物語の流れを理解するのに非常に難渋しました。今作も相変わらず巻末にある解説の充実ぶりが凄まじい。作品が成立した当時のロシアの時代背景など、作品を読み進める上で非常に参考になりました。解説でも触れられていたがナスターシャの誕生日の祝いの席でのムイシキン公爵の「あなたは苦しみぬいて、それでもあの地獄から清らかなまま出てこられた」というセリフが気になる。
おたま
2021/01/29 10:14

かなり昔に、新潮文庫で読んだことがあるのですが、どうもよく分かりませんでした。亀山さんの訳で分かりやすくなっているようですので、再挑戦してみたと思います。『悪霊』もかなり難物でした(一部カオス的な展開でした)が、何とか読めました。『白痴』ははっきりとしたドラマが展開されている感じがなかったように思ってますが、記憶があやふやです。

kazi
2021/01/29 19:23

私もむかし新潮文庫で挑戦したことがありますが、難しすぎて上巻で打ち切りました(;^_^A 亀山新訳は確かに読み易さという点ではピカ一だと感じます。おたまさんコメントありがとうございます。

が「ナイス!」と言っています。
kazi
図書館本。ミスター・ブランクなる記憶をほとんど失った老人の小説。ミスター・ブランクは多くの人物を過去に危険な任務に送り出し、そのことに対して自責の念を抱いているらしい・・・。捉えどころがなく非常に難解だが後書きにあった「いまだ存在しない未来委のオースターをめぐる自伝的作品」という解釈が自分には一番しっくりきそうです。この物語の何もかもが過去のオースター作品に対してメタフィクション構造になっている。
kazi
2021/01/24 20:43

人物名のみならずストーリの構成も物凄くメタフィクション。過去のオースター作品を思わせるテクストがところどころに登場します。mituさんコメントありがとうございます。

kazi
2021/01/24 20:45

オースター作品の中では文章量も少なく(ハードカバーで170ページぐらい)気軽に楽しめると思います。tototousennさんコメントありがとうございます。ぜひ読んで読メに感想アップロードしてください。

が「ナイス!」と言っています。
kazi
再読です。表題作がインパクトあるね。地方都市で教師となり、家を買い、二人の子供を作った夫婦。順風満帆の生活を送っていたが、ちょっとした会話のはずみで2年前の妻の不貞が明らかになることで、男の平穏な生活は壊れてしまう。カーヴァーの小説に登場する主人公はこういう時、やっぱりお酒に逃げ込んでしまうんですね~。情けない男と妻の不貞というのはカーヴァーの作品によく登場するテーマだそうです。
mitu
2021/01/22 23:28

読んだはずですが、カーヴァーの作品って、『大聖堂』しか筋の記憶がないです。勿論、読メ前でレヴューも無しですが、本棚にも見当たらず。でもタイトルには記憶ありあり。

kazi
2021/01/23 18:26

ストーリーが動かないそっけない話ばっかりなので記憶に残りにくいかもしれませんね(^▽^;) 私も再読なのですが、ほとんど覚えていませんでした。

が「ナイス!」と言っています。
kazi
再読です。レイモンド・カーヴァーの1967年の初短編集。村上春樹さんの猛プッシュに押されて、何もわからずに読んだ初読の際はあまりの“そっけなさ”にうまく乗ることが出来ず、批判的な感想書いたのを覚えています。あれから2年たちました。改めて読み返して、今ようやくカーヴァーを“楽しめている”自分がいます。いや、“楽しむ”はこの作品の読後感にふさわしい言葉じゃないな・・。楽しいわけでは、全く無い。作品を“味わえている”、“余韻に浸れている”だろうか??
kazi
2021/01/19 23:44

彼の作品はミニマリズムと言われています。それは一切の装飾性を削いだ超切れ味重視の文章。そぎ落として、突き放す。全く説明されない物語たち。読んでる最中は芸術映画や絵画を鑑賞している気分です。とにかく状況を描写するだけの文章で物語の“骨”の部分しかないので、読者の想像力で“肉”の部分を埋めていく感じかな?削いだ文章で描写されるのは、アメリカの低所得者の生活の一コマ。そこでは大きな事件は発生しない。作品中、物語はほとんど動かない。

kazi
2021/01/19 23:44

ただ、ちょっとした会話や情景を通して味わう不穏な空気感と、妙にリアルなディテールから感じる異物感が余韻を残すだけ。この、飲み込めなさ、異物感、ひっかかる感じが作品にずしっと“重力”を与えていると感じる。そして、本当にごくわずかな温かみ・・。この作品、雪に振り込められた夜に、温かい飲み物を用意してから読むと完璧にハマりました。作品的には「でぶ」が有名らしいのだが、「隣人」がマイベスト。「隣人」の屈折、閉塞感、おかしみは妙に私の心に響く。以上、レビュー終わり!

が「ナイス!」と言っています。
kazi
再読しました。こちらの作品も「幻影の書」と同様に物語内に物語が複数存在する作品で、重層的な構成に眩暈がしそうです。重度の病気から回復の途上にある作家が物語を構成する様子を、物語として読者が後ろから覗き見る何ともややこしい話です。初読の際にはその特異な構成にばかり目を奪われてしまったが、あらためて読んでみると「夫婦間の愛と信頼」、「他者の不可知性(夫と妻という最も身近な存在ですら、お互いに知りえないことがある)」、「言葉が持つ未来を変える力」などなど、興味深いテーマが複数織り込まれていることに気付きました。
kazi
2021/01/18 15:34

物語終盤にてひどい暴行を受けて意識不明の重体となった妻を介護する主人公が電話するシーンが印象的。「グレースは助かるのか?」との問いかけに。「はい、助かります」と即答する主人公・・。「間違った言葉を使って、呪いをかけてしまってはいけない。言葉に殺す力があるなら、私は自分が殺す力に気をつけなければならない」という記述が印象的でした。その後、意識を回復した妻の、「私死なないの?」との問いに、「うん、死なない」と即答するシーンも主人公の内面にあったのは“その”思いですよね。

kazi
2021/01/18 15:34

未来を変える言葉の力。再読してそんなことがようやく見えてきた感じです。以上、レビュー終わり。『言葉は現実なんだ。人間に属するものすべてが現実であって、私たちは時に物事が起きる前からそれをわかっていたりもする。必ずしもその自覚はなくてもね。人は現実に生きているが、未来はあらゆる瞬間、人のなかにあるんだ。書くというのも実はそういうことかもしれないよ。過去の出来事を記録すのではなく、未来に物事を起こらせることなのかもしれない』

が「ナイス!」と言っています。
kazi
再読中に、「あれ、こんな記述あったっけ?? (^▽^;)」となることが多いです。これだけ大きな物語なので、初読で読み落とした部分が多いですね。つかの間の平和は破られ、第4巻はいよいよ戦争に突入。ボロジノの戦いという名で知られるロシア軍とナポレオン軍の戦闘を中心に物語が展開します。禿山のシーンが特に印象的だが、老いも若きも、男も女も、貴族も百姓も、あらゆる階層の人間が戦争という圧倒的な現象に飲み込まれていく様子が描かれています。
kazi
2021/01/17 13:31

『「もしも司令部の指図によってことが決するというならば、ぼくはあちら側に行って、指図する側に回っていることだろう。ところがその代わりに、僕は名誉にもここで、この連隊で、ほらこの諸君とともに勤務している。そして明日の運命を決するのも、実際現場にいる我々であって司令部の連中ではないと思っている・・・。勝敗を決めるのは、過去にも未来にも決して陣形でもなければ装備でもなく、兵力でさえもない。とりわけ陣形など一番どうでもいいものだ」

kazi
2021/01/17 13:31

「では、いったい何で決まるのですか」「気持ちだよ、僕も彼も持っている」彼はティモーヒンを指さした。「そして兵士一人一人が持っている気持ち次第だ」』

が「ナイス!」と言っています。
kazi
これは・・、永久保存版ですね。70年代を中心にロックバンドのカバーアートを手掛けたことで知られる、ヒプノシスの作品集です。有名カバーアートのデザインラフや未発表写真など興味深い写真が盛りだくさんでした。古いロックが好きな人間にとってはパラパラとページをめくるだけで幸せになれる一冊ですね。各アートワークごとに記されたオーブリー・パウエル氏のエッセイが面白い。作品制作の裏話や、バンドと交流した際のこぼれ話など、ここでしか聞けない話が山盛りでした。
kazi
2021/01/13 20:59

特にピンク・フロイド周辺は付き合いが長かっただけに内容が充実してますね。「ヒプノシス」というブランド名がシド・バレットがアパートの正面玄関に書いた落書きに由来するなんて話、本書で初めて知りました(;^_^A ピンクフロイドへの貢献は言うまでもないが、ロックという音楽ジャンルに芸術性を付与したヒプノシスの貢献は偉大だと改めて思った。以上、レビュー終わり!

kazi
2021/01/13 21:00

『すべてのロックファン、デザイナー驚愕の内容。 広告屋。偉大な才能を持った言葉巧みな手品師。 宇宙の君主にして、広大無辺な売り込み口上の使い手…… これぞまさしくヒプノシスだ。 ──ロバート・プラント(レッド・ツェッペリン)』

が「ナイス!」と言っています。
kazi
ワニの中って居心地良いのか・・。こちらはドストエフスキーによるドタバタ不条理小説です。官吏であるイワンがドイツ人が所有する見世物ワニにパックリ飲み込まれてしまう。妻のエレナはワニのお腹を切り開いて主人を救出するように懇願するがドイツ人は「これからお金を稼ぐ見世物のワニを切り開くなんてとんでもない!」と取り付く島もない。イワンの友人も「察するにイワン君はもうとつくに天国に行つているのでせうから。」とあきらめるように諭す。そのとき、思いがけず鰐の中からイワンの声が響いてくる。
kanae sakai
2021/01/20 19:55

というか未完だったんですね!呆れて突き放して終わったのかと思いました。

kazi
2021/01/20 20:10

けっこう唐突に終わりますよね(^^;; 未完という点も含めてカフカ的だな〜と感じました。カフカの名作は未完のものが多いから

が「ナイス!」と言っています。
kazi
漱石先生の随筆作品です。流石に格調高いですね。『桓武天皇の御宇に、ぜんざいが軒下に赤く染め抜かれていたかは、わかりやすからぬ歴史上の疑問である。』との一文だが、桓武天皇の時代にはまだぜんざいは無かったんじゃないかな?正岡子規と一緒に京都に来た日に見たぜんざいの大提灯が印象的だったらしく『ぜんざいは京都で、京都はぜんざいであるとは余が当時に受けた第一印象でまた最後の印象である。』などなど、やたら“ぜんざい”が出てきます。読み終わって“ぜんざい”が食べたくなってきたぞ~。お汁粉はダメよ、“ぜんざい”ね!
mitu
2021/01/12 02:03

歩きがムダにならぬよう、糖質制限して多少の成果は上がったものの、お正月二日目で、舞い戻り、この処、なんとなく戻し方のコツを発見したので、白玉わらび餅プリンやら、バナナクレープと、ぜんざいではなく汁粉を買いました。こしあんが好きなので。2日に甘味一つくらいで、どうかなと?まだ、白玉プリンしか食べていませんが。

kazi
2021/01/12 08:33

バナナクレープ!それも良さそうですね。インテイクしたカロリー分を運動で消費できているなら甘味食べても全然大丈夫でしょ😃

が「ナイス!」と言っています。
kazi
楚漢戦争は項羽の死によって幕を閉じる。さりげなく書かれていたが、『項羽の死は、紀元前二〇二年である。ときに、三十一歳であった。』という一節に衝撃を受けた。三十一歳!?叔父・項梁と共に倒秦の軍を起こし、楚の大王となり、広大な中国大陸を二分して漢と争い、天運尽きて敗死した。それが全て三十一歳までの出来事だなんて・・、多くの欠点はあってもやはり英雄と呼ぶべき存在なのでしょうね。私も項羽の死んだ年齢を超えましたが、その濃密な人生は桁違いすぎて言葉が出ないです。
kazi
2021/01/11 12:51

韓信をはじめ漢の功臣として栄達した諸侯たちが、戦乱の鎮まったのちに粛清を受けたという史実に気分が重くなる。現世に於ける一時の栄達・成功など、本当に儚いものですね。劉邦にとっては末永く漢の治世を保つための必要不可欠の策だったのであろう。韓信は蒯通の策を承け入れて独立すべきであったか?韓信のような大功のあった好男子が呂氏によって疑獄に落とされ理不尽に謀殺された事を想うと・・。複雑怪奇な心を持つ人間の世界に生き続ける事は難しいことですね。以上、レビュー終わり!

kazi
2021/01/11 12:55

『力は山を抜き/気は世を蓋ふ/時に利あらずして/騅逝かず/騅逝かざるを奈何すべき/虞や虞や若を奈何せん/   力抜山兮気蓋世/時不利兮騅不逝/騅不逝兮可奈何/虞兮虞兮奈若何』

が「ナイス!」と言っています。
kazi
張良・韓信・陳平。楚漢戦争の主要登場人物たちがいよいよ活躍を始めましたね。史上に名高い、“鴻門の会”もこの巻です。この会見にて絶体絶命の劉邦を救った勇者・樊噲が言ったとされる「臣死すら且つ避けず、卮酒安くんぞ辞するに足らんや。」というセリフが大好きなのだが、綺麗にカットされてますね(^▽^;) この辺のドラマチックになり過ぎない俯瞰的な筆の進め方は、非常に司馬遼太郎だな~と感じます。中巻後半にて流言を用いて楚の陣営を切り崩す陳平。噂という組織を腐らせる毒煙の凄まじさに戦慄するね。
kazi
2021/01/10 22:04

『項荘は宴席に入り、中央にむかってすべるように進み出た。項羽のいとこであるというので、この出現は劉邦からみても異様ではなかった。「沛公の寿をことほぐために、ひとさし剣の舞を舞いましょう」と、項荘は優雅にあいさつし、剣をぬいた。劉邦はもう息を出し入れしているのが精一杯だった。

kazi
2021/01/10 22:04

やがて項荘は白刃をゆるやかに動かして舞いはじめた。視線はときに他へ転ずるが、節目ごとにするどく劉邦へ注がれた。このとき杯を置いて立ちあがったのが、銹びた鉄の面のような顔をした項伯だった。「舞手が一人では、剣の舞になるまい」 と言い、するすると中央を半ばまわって剣を抜き、項荘に合わせて舞いはじめた。』

が「ナイス!」と言っています。
kazi
優れたリーダーとは何か?そんなことについて考えさせられる作品ですね・・。漢の劉邦と楚の項羽。武力・知略・気力に優れた百戦百勝の名将・項羽が天下を取れなかった要因とは?天下を制する“人望”とはつまりどういうものなのか?司馬遼太郎によるマネージメント論小説って感じ。上巻は秦国の滅亡から鉅鹿の戦まで。物語を引っ張るのは項羽と秦の将軍・章邯ばっかりで、まだまだ劉邦は楚の一武将に過ぎない段階ですね。韓信・張良など漢の功臣として名高い人々もまだまだ無名だったころです。話がぐっと面白くなるのはやはり中巻以降だな。
kazi
2021/01/09 17:46

『「宋義は斉に通じて楚を私した。王はそれを知り、密勅をこの羽にくだしくだした。よってこのように誅した」と背後の死体をあごでしゃくり、「異存は あるか」と、いった。諸将はみな慴えて拝跪し、そのうちのひとりが声をふるわせて、はじめ楚王を立てたのは項将軍の御家でございました。いま謀叛があり、かように誅されました。将軍の正しさをたれも疑う者はございませぬ、と いった。

kazi
2021/01/09 17:46

「そのとおりだ」項羽はうなずき、「むかし江南の呉中で兵を挙げ、長江をわたり、淮水をわたったときは、宋義のようなまやかし者はおらなんだ。みな楚を興すべく結集した死士ばかりであった」というと、両眼から噴くように涙をこぼした。 一同、項羽の涙をみて感激し、いっせいに項羽に対して誓うべく右肩をぬぎ、「大楚!」と、さけんだ。』

が「ナイス!」と言っています。
kazi
読みました。大文豪ドストエフスキーが華々しく文壇デビューを果たした「貧しき人々」。雑誌編集者ネクラーソフと著名な批評家であったベリンスキーは今作を読んで「新しいゴーゴリが現れた」と大絶賛したそうです。デビュー作から凄いな~(^▽^;) 物語は初老の小役人マーカルとみなしごの少女ワーレンカの往復書簡という形式になっており、お互いが身の回りで起こった出来事を連絡しあう形で話が進みます。
kazi
2021/01/06 20:02

貧困が物語上の大きなテーマとなっており、お金がないことにより個人が他者から不当に笑いものにされたり、大きく選択の自由を制限され愛情に背を向けた望まない結婚をしたりするという展開が痛々しいです。それって「罪と罰」などの後の大長編にも引き継がれていくテーマですよね。貧困に食いつぶされる人々。アルコール依存。金が人を走らせ、狂わせる。高度資本主義社会の現代に生きる我々にこそ響くのがドストエフスキーなのかも。以上、レビュー終わり!

が「ナイス!」と言っています。
kazi
4冊まとめ買いして以来、長らく積みっぱなしになっていました。読メの登録者数見て思ったんだが、高名な作家の割には日本ではあんまり人気ないのかね?とにかく彼の作品は“ユーモア”と“ウィット”に尽きると思う。話の落としかたが上手くて、ポンっと膝を叩きたくなる感じ。「リンカーン高校音楽家ヘルムホルツ主任音楽教諭」シリーズの5短篇、中でも「手に負えない子供」が個人的に気に入った作品です。非行少年と音楽教師。教師は少年を暗く冷たい未来から救い出そうするが、少年はかたくなで心を開かず、新たな非行に走ってしまう。
kazi
2021/01/05 23:05

今更言うまでもないことだが、教育というのは本当に大変な仕事ですね。ヘルツホルムのようなホンモノの情熱が無ければジムのような傷ついた少年の心を動かすことは出来ないだろう。個々の文章から人間の善性への信頼を感じる名短篇だと思った。『「するとそのとき、わたしは思い出すんだよ、ジム。この宇宙に、少なくともひとつは、自分の思い通りになるちっぽけな片隅があるってことを。そこに行けば、心行くまで満足感に浸って、気分をリフレッシュして、元気になれる」(中略)「そのちっぽけな片隅とは、私のバンドを取り巻く空気なんだ。

kazi
2021/01/05 23:05

わたしはその空気を音楽で満たすことが出来る。動物学のビーラー先生には蝶がある。物理のトロットマン先生には振子と音叉がある。生徒ひとりひとりにそういう片隅を持てるようにすることが、われわれ教師の一番の仕事だ。」』ヘルムホルツ先生の教育観が正しいのかどうかわからないが、この台詞は心に響いた。元気になれるちっぽけな片隅。大事な事だと思います。以上、レビュー終わり!

が「ナイス!」と言っています。
kazi
町田康は大好きなんだけど・・、これは・・、面白いのか?勢い一発勝負みたいな作品なんだけど、2巻目ともなると流石にだるくなってきました(^▽^;) ってか一番派手になりそうな、一の谷、屋島、壇ノ浦の戦いはめっちゃ飛ばすやん!登場人物たちも珍獣化して話が何処へ向かって進んでるのかわからんくなってきたし・・。この終わり方ってことはギケイキ3の構想も当然あるんだろうな~。なんかもう疲れてきた_| ̄|○ この作家に関しては、あんまり批判めいたこと書きたくないのだが、正直イマイチだったかな~・・と。レビュー終わり~。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/08/14(928日経過)
記録初日
2018/08/14(928日経過)
読んだ本
481冊(1日平均0.52冊)
読んだページ
157415ページ(1日平均169ページ)
感想・レビュー
480件(投稿率99.8%)
本棚
3棚
性別
年齢
32歳
血液型
AB型
現住所
福井県
自己紹介

福井生まれ・福井育ち・福井暮らしの生粋の福井人です。

中学生の時に読んだ、司馬遼太郎の『燃えよ剣』が私を読書の世界に連れ去りました。ハマったきっかけは歴史小説ですが、いまは国内海外を問わず様々なジャンルの作品を楽しんでいます。ビジネス書や実用書はほとんど読みません。読書は娯楽と割り切っており、読書によって何か能力を身に着けたいという意思はまったくありません。

そのほか、高校生ぐらいから洋楽ロックのファンで、気が向いたとき音楽レビューを投稿します。文学も音楽も体系的に学んだことは無いので、高尚な分析は出来ませんが、その時自分が感じたことを、自分の言葉で素直に書きたいと心がけています。

読書メーターは臆病な私がストレスなくアウトプットできる唯一の場所で、フィードバックを返してくれるすべての読書家さんたちに、いつも感謝しています。コメントくれるとものすごくうれしいので、気軽に書き込みお願いします。

以上、長々とした自己紹介でした。
よろしくお願いします。

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