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2024年3月の読書メーターまとめ

寺基千里
読んだ本
4
読んだページ
1385ページ
感想・レビュー
4
ナイス
26ナイス

2024年3月に読んだ本
4

2024年3月のお気に入られ登録
1

  • しまえ

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

寺基千里
かねてから気になっていた1冊。タイトルとあらすじから新興宗教が中心の物語かなと思っていたが、読み終えた今その予想がガラッと変わった事が印象に残っている。宗教の中で寄り添わせていく気持ち、この世の中に対して感じている不安、フラストレーションとそういう色々な想いの多様性がこの物語の中で混ざり合っているように感じた。そういう多様性はシンプルに言葉で括れてしまうけど、その中に流れたり、絡みあったりする気持ちの複雑さがよりこの物語の語りにくさを感じさせているとも思う。
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
4

寺基千里
エッセイくらいの感覚で読もうと思ったら、描かれている情景だったり、筆者の心情だったりが全く読めてこない。そんな中で、あるエッセイを読み終えた時にこれは筆者の夢をテープレコーダーで記録したものを書き起こしたようだ。その上で読み進めていくと、これまで感じていた読み取れなさが解消されるのと同時に、筆者がこれまで読んできた作品で描いていた想像力の追いつかない世界はもしかするとこういう夢の切れ端だったのかなとも改めて気付いた。安部公房がいかに物語を立ち上げていくのか、その根源を知れる1冊だと思う。
が「ナイス!」と言っています。
寺基千里
かねてから気になっていた1冊。タイトルとあらすじから新興宗教が中心の物語かなと思っていたが、読み終えた今その予想がガラッと変わった事が印象に残っている。宗教の中で寄り添わせていく気持ち、この世の中に対して感じている不安、フラストレーションとそういう色々な想いの多様性がこの物語の中で混ざり合っているように感じた。そういう多様性はシンプルに言葉で括れてしまうけど、その中に流れたり、絡みあったりする気持ちの複雑さがよりこの物語の語りにくさを感じさせているとも思う。
が「ナイス!」と言っています。
寺基千里
確かに筆者が体験した治療は沖縄の野の医者による怪しいセラピーばかり。それを読んでいるこちらとしても、実際その治療に対して、「怪しい」「騙されている」とネガティヴな印象を持ってしまっていた。だが、それを受けているクライアントの気持ち、背景を踏まえて捉えると、そういう方法の中で、ちょっとでも生き方を緩めたい人の想いが隠れているのだと気付いて、捉え方は変わった。そんな変化の先だからこそ、9章の心の治療とは何かにズバズバ切り込んでいくところに言葉以上の納得を感じたのだと思う。まさに心の治療を巡るノンフィクション。
が「ナイス!」と言っています。
寺基千里
どこから語るのが良いのか難しい、というと感想を言えているようでそうでないような気もするけど、それくらいに捉えどころの難しい作品だった。物語の展開としてはミステリー要素も加わってサクサク進んでいくのだけど、そこにパキッと割り切れない人の気持ちが混ざるから、語る難しさを感じるのだと思う。だが、そういう展開と複雑さが良い塩梅で混ざるから自分は引き込まれたのだし、面白いと感じた。こういう感覚が著者から感じるから、彼の作品に惹かれているのだとも思う。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/08/29(2068日経過)
記録初日
2018/08/29(2068日経過)
読んだ本
556冊(1日平均0.27冊)
読んだページ
164806ページ(1日平均79ページ)
感想・レビュー
497件(投稿率89.4%)
本棚
1棚
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