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2022年4月の読書メーターまとめ

ロビン
読んだ本
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感想・レビュー
13
ナイス
343ナイス

2022年4月に読んだ本
13

2022年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ロビン
ネタバレ鎌倉幕府の中枢部が北条氏の正当性を証するために書いた『吾妻鏡』を、慈円の『愚管抄』や定家の『明月記』、先行する研究などをもとに批判的に検証し読んでいく。同著者の他の新書との重複を避けながら、頼朝の挙兵から、頼家、「お飾りの将軍」というイメージの変わる実朝を経て摂家将軍頼経の誕生まで解説してくれ、とても濃い内容で、非常に面白く読めた。「源氏将軍断絶」は、実朝の暗殺が招いた自明の事柄ではなく、むしろ、実朝が生き続け後鳥羽院の血統による将軍が推戴されて存続することであったという結論には、目から鱗であった。
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2022年4月にナイスが最も多かったつぶやき

ロビン

3月も温かなナイスとコメント、ありがとうございました(*^^*)3月は個人的に忙しくなかなか捗りませんでしたが、何とか二桁達成できて良かったです。原発問題を常に心に置きつつ、今年の読書時間はローマに捧げる決意です(笑)『衰亡史』も読めるといいなあ。2022年3月の読書メーター 読んだ本の数:11冊 読んだページ数:3005ページ ナイス数:318ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/906789/summary/monthly/2022/3

風に吹かれて
2022/04/02 22:47

ローマ、いろいろな人物がいますし宗教に関わることも多く、楽しみも学ぶことも多いですよね ^^。私はしばらく昭和を彷徨いそうです。1989年、昭和が終わりベルリンの壁が崩壊。でも、壁は強固になっていたような…。日本の昭和とか昭和の世界とか、少し振り返ってみたいと思っています…。

ロビン
2022/04/03 10:58

風に吹かれてさん、『ローマ人の物語』は読んでいると歴史を学ぶ喜びが爆発しますね(^^)塩野さんの史観にあまり引きずられないように注意は必要ですが、とにかくめっちゃ面白いです。早くローマに戻りたい思いもありますが、もう少し政治の本を読み、カエサルの『ガリア戦記』も読んでしまいたいと予定しています。 風に吹かれてさんも、歴史の本がお好きですよね。昭和探訪読書の感想も、また楽しみにしております!(^^)

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2022年4月の感想・レビュー一覧
13

ロビン
平清盛や源頼朝ら優れた武士たちと渡り合い、その地位を守り通して天寿を全うした「日本一の大天狗」後白河院について、平信範、建春門院中納言、吉田経房、九条兼実の4人の貴族の語りを通して描き出した作品。太宰治『右大臣実朝』と似たアプローチの作品であり、発展形と言えそうだが、何とも言えないしっとりした女性的な肌感の太宰に比べ井上の筆のほうは知的で硬質なものを感じさせる。他人に心の内を見せず、人を見極め、複数の手づるを作ってリスクヘッジを周到に行い、自分を利用する者たちをしたたかに利用して生き残る。妖怪の様な人だ。
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ロビン
先日スターバックスで受けた情熱溢れる接客に刺激されて一読。戦後アメリカ経由でコーヒーが入ってきたこともあり、アメリカのイメージが強いが、そもそも「コーヒー」という言葉はアラビア語の「カフワ」に由来し、「コーヒーノキ」の原産地エチオピアからイエメンを経てイスラム圏から西欧やアメリカに伝播していったものということを知り、びっくり。そしてオスマン帝国のウィーン包囲やナポレオン戦争、WWⅠやWWⅡ、東西冷戦などの戦争がコーヒー伝播に影響していたり、さび病との闘いもあり、スタバの逸話も出てきたりでためになった。
ロビン
2022/04/27 16:15

ちなみに、日本で初めてコーヒーを飲んだのは17~18世紀ごろの出島の商人たちとのこと。開国後オランダから商品として輸入が開始された。そういえば漫画『るろうに剣心』(舞台は明治11年)でも薫たちがコーヒーを飲む場面があったなあ。

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ロビン
『百人一首』の選者であり稀代の歌人であった藤原定家の日記『明月記』を、富山出身の芥川賞作家堀田善衛が自らの所感を挟みながら読み解いた本。定家の宮廷生活を読んでいると、万事破天荒な後鳥羽院に振り回され、官位や昇進に一喜一憂し、治安の悪化した京都で貧しさを託つという風で、雅さとは程遠く、絶対に宮廷貴族にはなりたくないと思わせられる。「紅旗征戎吾が事に非ず」という発言も何とも言えないが、戦時中に青年時代を過ごした堀田氏は自分の言いたくとも言えない思いを代弁してくれたように感じた、との言葉には打たれるものがある。
風に吹かれて
2022/04/28 08:49

ロビンさんの積読本、どちらも読んだことがありますよ~ ^^  乱世の時代をどう捉えるか、どう生きるか…。歴史を学ぶことは…歴史から学ばないで同じことをする人間だから、大切なのかなあ、と考え込む日々です。堀田善衛氏に現代を見て欲しいと思います…。

ロビン
2022/04/28 10:43

おお、堀田善衛の本をかなり読まれているんですね!(*^^*)わたしも続かなきゃなあ・・しかし、積本があるのに新しい本を買ってしまうのがなんとも💦 本当に、これだけ歴史の本が世に存在していて、義務教育でも歴史を学びますが、学んだ歴史を生かすことは難しいことですね。戦争を知る世代の堀田が、いまの日本をどう評するか、聞いてみたかったですね・・。

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ロビン
ネタバレ鎌倉幕府の中枢部が北条氏の正当性を証するために書いた『吾妻鏡』を、慈円の『愚管抄』や定家の『明月記』、先行する研究などをもとに批判的に検証し読んでいく。同著者の他の新書との重複を避けながら、頼朝の挙兵から、頼家、「お飾りの将軍」というイメージの変わる実朝を経て摂家将軍頼経の誕生まで解説してくれ、とても濃い内容で、非常に面白く読めた。「源氏将軍断絶」は、実朝の暗殺が招いた自明の事柄ではなく、むしろ、実朝が生き続け後鳥羽院の血統による将軍が推戴されて存続することであったという結論には、目から鱗であった。
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ロビン
藤原定家に師事した鎌倉幕府三代将軍・源実朝の和歌集で、春・夏・秋・冬・恋・旅・雑など663首を収める(定家本)。28歳で暗殺されたこの将軍が22歳の時自選により成立した。有名な「時によりすぐれば民のなげきなり八大龍王あめやめ給へ」などおおどかな王侯調の歌もあれば、「かもめゐる沖のしらすにふる雪の晴れ行く空の月のさやけさ」など多様な諧調の白を巧みに読み込み、本歌取りを用いた新古今風の歌、素直な歌いぶりの万葉調の歌、ますらをぶりを感じさせる歌など多彩であり、かつ老成した趣もあり、実朝の早熟の才が示されている。
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ロビン
『斜陽』で貴族の滅びゆく姿を描いた太宰の初の歴史長編で、鎌倉幕府三代将軍源実朝を尊崇する近習の語りを通して、この詩人将軍を最後に絶える源氏嫡流の「滅び」の姿を描いた作品か。『吾妻鏡』の記録を挿入しながら、甥である公暁による実朝暗殺までが回想の形で語られる。ちゃんと太宰を読んでこなかったので、太宰ってこんなに読みやすくて女性的な美しい文章を書く人なんだなと今更ながら感銘を受けた。ただ、北条時政の後妻牧の方が時政失脚時に義時により自害させられたとなっているが、実際は命を長らえているなど史実と異なるところも。
ロビン
2022/04/21 16:18

実朝の「アカルサハ、ホロビノ姿デアラウカ。人モ家モ、暗イウチハマダ滅亡セヌ」という言葉が印象的。

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ロビン
大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の予習として読んだ。鎌倉時代の後期に鎌倉幕府の中枢部にいた人々によって編纂された歴史書である。源頼朝の挙兵あたりから始まり、後嵯峨院の第一皇子宗尊将軍のもと14歳の北条時宗が連署となったあたりまでで終わっている。毛利元就の先祖となる権謀術数の人・大江広元が床の上で死ぬことや、ローマに内乱と粛清をもたらしたスッラがやはり床の上で死んだのを思うと、政権にとっての危険人物をしっかり消してきた人って、安穏と死ぬんだなと痛感。後世からは怖いと思われるけれど。大河のおかげで面白く読めた。
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ロビン
カエサルとポンペイウスによるローマの主導権争いを描いたもの。スッラの内乱というトラウマのあるカエサルは何とかローマ人同士の戦を回避しようと努めたものの、両雄並び立たず。デュッラキウム包囲戦で味方の裏切りによって敗北したカエサルだったが、続くパルサルスの戦いで数では劣るにも関わらず不敗の将軍ポンペイウスを下し、ポンペイウスはエジプトで謀殺される。それにしても、こんなに優れた将軍であり政治家だったカエサルが何故暗殺を許したのか。未然に防げたのではないか。権力の毒が回り慢心したか、スッラになるのを厭ったのか。
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ロビン
ガリア人の英雄・ウェルキンゲトリクスとの決戦アレシアの闘いをハイライトとする下巻は、最後の1章のみカエサルの友人ヒルティウスの筆になっている(これを読むと、いかにカエサルの文章が簡潔ながら迫力に満ちた名文かが実感される)。ローマの属州に無断で入ったとはいえ、ガリアやゲルマン、ブリタニアの人びとにも生活と言い分があったであろう。ローマの支配下に入ったことが結果的には吉だとしても自由を求めて闘った彼らは勇敢であった。ただ、カエサルの記述の公平さは「異教徒は悪」的な発想とは無縁であり、素晴らしいと思う。
ロビン
2022/04/11 17:12

塩野七生氏は、カエサルがローマは共和制ではもはや立ち行かないことを理解していて、ローマのために終身独裁官になったという書き方だが、本書の訳者中倉氏はカエサルに大局観はなく自分の野心のために行動しただけという書き方になっていたのも興味深かった。

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ロビン
ユリウス・カエサル自身によるガリア遠征の記録。「一般の人々が知らないような難しい言葉や表現は、船が暗礁を避けるように、注意してこれを避けなければならない」と常々口にしていたカエサルの筆になるものなだけに、非常に簡潔明瞭な文体で、当時第一の文章家だったキケロが絶賛し、以後名文として有名になった(塩野七生氏は、「当時ノーベル文学賞があれば獲っていただろう」と)。塩野氏が大のカエサル党であったのに対して本書の訳・解説の中倉氏はカエサルを少し醒めた目で見ていて、それも面白かったが、説得力は塩野氏のほうに軍配か。
風に吹かれて
2022/04/10 14:23

ロビンさん、いつもありがとうございます。カエサルのあたりまで『ローマ人の物語』を再読してから(ほとんど忘れていると思うので…)読みたいと思います^^

ロビン
2022/04/10 15:51

こちらこそ、いつもありがとうございます✨(^^)確かにカエサル編を読んだ後に『ガリア戦記』を読むのがベストのタイミングと思います!また感想楽しみに待っておりますね(*^^*)

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ロビン
フリージャーナリストの著者が、「独占的に報じる権利」という自らの既得権益を温存するためフリーの記者たちを公的な記者会見の場から長きにわたり排除し続けてきた「記者クラブ」の弊害を指摘しつつ、当時の民主党政権下で行われた記者会見のオープン化の過程を綴ったルポ。亀井静香や小沢一郎、岡田克也らがオープン化に積極的であった(この時報道の自由度ランキングで11位になった。現在は67位)ことは知らなかった。人間、多様な顔があるものだ。国民の知る権利のために、儲けにもならない取材を重ねてくれた著者に感謝したい。
ロビン
2022/04/05 00:09

「鳩山政権への評価はいろいろあるだろう。しかし、私は大きな功績もあったと思っている。それは戦後65年間(出版当時)、誰もなしえなかった『総理会見のオープン化』を実現したことだ」と著者は書く。総理会見が限定された記者にしか開かれていないという事実すら多くの国民は知らないであろう。記者クラブや大手メディアの権益を冒す可能性のある人間の発言は報道されず、偏向報道も行われているとのこと。民主党のすべてを肯定するわけではないが、自公政権もオープン化を進めていくべきと思う。

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ロビン
朝日新聞政治部で10年間取材を担当し、のち新聞労連に出向してから、再び政治部に戻られた南彰記者による、政治部への批判的な検証という厳しさみなぎる一書。2020年の出版であり、黒川弘務東京高検検事長(当時)と産経・朝日の記者の緊急事態宣言下での賭け麻雀など安倍政権下の問題について書かれているが、記者クラブの閉鎖性や政治家と癒着するメディアへの不信、ジェンダーギャップなど問題は現在にも通じている。記者会見でも無制限に質問できたり、会社に属さず報道機関を転々とする欧米のジャーナリズムとの差をもっと周知させたい。
が「ナイス!」と言っています。
ロビン
朝日新聞記者・ルポライターの三浦英之と、沖縄タイムス記者の阿部岳による、主として福島と沖縄を取材したリレーエッセイ。権力は、少し気を緩めると歴史改ざんや不都合な事実の隠蔽に走る。権力者の監視役としての闘うジャーナリズムの体現者である東京新聞の望月衣塑子記者、朝日新聞の南彰記者、フォトジャーナリストの安田菜津紀氏なども登場し、気骨のある記者たちが繋がり共闘する姿が頼もしい。彼らが業界では「異端」とされることは問題だが、ジャーナリズムの使命に忠実であろうとする彼らを我々有権者が支持していかねばならないと思う。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/08/29(1360日経過)
記録初日
2018/08/02(1387日経過)
読んだ本
629冊(1日平均0.45冊)
読んだページ
202697ページ(1日平均146ページ)
感想・レビュー
610件(投稿率97.0%)
本棚
1棚
性別
血液型
O型
現住所
富山県
外部サイト
自己紹介

ナイスしてくださる方、その他つながりを持とうとしてくださる方、ありがとうございます。読書メーターの先達の皆さんには遠く及ばない浅学の身なのですが、洋の東西を問わず古典文学を中心に読んでいるので、よろしくお願いいたします。現代文学には基本的に疎いです。

好きな詩人・歌人:アルフレッド・テニスン、パブロ・ネルーダ、ヴィクトール・ユゴー、ダンテ・アリギエーリ、杜甫、屈原、藤原定家(全作品読破はできていません&昔読んだものはだいぶ忘れています・・(-_-;))

好きな作家:ロマン・ロラン、チャールズ・ディケンズ、ヴィクトール・ユゴー、中島敦、夏目漱石、藤沢周平(上に同じ)


好きな画家:ワシリー・カンディンスキー、カミーユ・コロー、ジョルジュ・ルオー、伊藤若冲、岡本太郎

好きな音楽家:シューベルト、ベートーヴェン、バッハ、沖縄音楽の方全般、山下達郎、B`z(歌は好きなのですが、楽器はほぼ弾けません)


好きな映画:チャップリン「独裁者」、アキ・カウリスマキ作品、三谷幸喜作品


好きな戦国武将:黒田官兵衛、上杉謙信、大谷吉継


好きな孔子の弟子:子路


ファンタジーは、指輪物語、ナルニア国物語、ハリー・ポッターシリーズ(頑張って原書で読みました)と上橋菜穂子作品、十二国記シリーズ、SF(?)は銀河英雄伝説本伝&外伝、ミステリーはアガサ・クリスティのポワロもの、コナン・ドイルのホームズものくらいです。
漫画も手塚治虫「鉄腕アトム」から中村光「聖☆おにいさん」までいろいろ好きです。

仏教徒(創価学会員)です。宗教間読書対話大歓迎です(あまり難しい話はできませんが・・)。



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