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2024年10月の読書メーターまとめ

みねね
読んだ本
9
読んだページ
2604ページ
感想・レビュー
9
ナイス
436ナイス

2024年10月に読んだ本
9

2024年10月のお気に入り登録
2

  • だーい
  • りりうむ

2024年10月のお気に入られ登録
3

  • 田氏
  • だーい
  • りりうむ

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

みねね
傑作の条件。人間の普遍的な面を切り出していること。これほどまでに普遍的なテーマを描けている傑作があっただろうか。「善く生きる」とは。/障害を抱えている人に優しくしたいという気持ちは、哀れみなの?/我々も比較にならないほど緩やかなだけで、チャーリィと同じように衰え、同じように分からなくなっていく。/自分が損なわれていく恐怖。あらがい。あまりの急激な変化に、チャーリィは自分が2人いるように感じていたが、我々も少し前の自分とは全然別人で、そういう意味では常に多くの自分がいる。/死ぬから生きていけるのかな。
hon
2024/10/26 22:35

読む人や読む状況によって着目する点が全然違いますね。それもまた傑作の条件なんだろうなと思います。

みねね
2024/10/28 00:06

honさん、おっしゃる通りですね。読む状況も大きいと思います。僕もまた再読した時には違う点から見るのかなと思い、再読のタイミングを待ちます。

が「ナイス!」と言っています。

2024年10月にナイスが最も多かったつぶやき

みねね

9月から割と限界です。

が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
9

みねね
デビュー作にはその作家の全てが詰まっている、というのはあながち間違いではないなと思う。ミステリに対する態度、彩度の高い表現、一度掴んだら読者を離さない求心力。恩田陸は初めから恩田陸だ。このレベル、ほとんど日本の最高峰でもあとがきで「しんどい(けど、今後も書き続ける)」と言っているのは小説家がどれだけタフネスのいる仕事なのか考えさせられた。/あと、高校生が飲酒しまくりタバコ吸いまくり、職員室が煙もうもうという描写には平成前期を色濃く感じた。彼らはまだ土曜日に学校があったんだよね。(僕は小学2年生で消滅した)
が「ナイス!」と言っています。
みねね
僕の中でドストエフスキーといえば罪と罰の一巻(光文社古典新訳)だけ読んでそれっきりになっている、なんとも宙ぶらりんな存在だ。トルストイも読んで、ロシア文学は全部が全部ド重厚なのか? と思っていた中でおすすめいただいた作品。文量ではなく、ただ重厚であることがわかった。トルストイよりもロマンチストでキリスト教を色濃く感じる。キリスト教(というかロシア正教?)への理解を試されているような、怒涛の「真なるもの」の表現。そろそろ置いていかれるな……というあたりで現実に引き戻される、絶妙な塩梅だった。
が「ナイス!」と言っています。
みねね
毎度のことながら教育関係の新書を読むと「よく言ってくれた!」と「そんだけ無責任に言えたら気持ちいいだろうな〜」が混在する感覚がある。この矛盾の感が拭えないことにはよく働くのは難しくて、そもそもよく働こうと思っている時点で「今日的には」よくない働き方しかできないのだ。自分がやりたいような授業をして、生徒が勝手に吸収して育っていくのは理想論である。どれだけ楽しく面白い授業でも、生徒の睡眠時間3時間で聞いているだけで教室が暑いのなら、生徒の意識はほとんど保たないだろう。そして何より楽しく面白いを決めるのは生徒。
みねね
2024/10/28 08:10

ボーッとする時間を大事にしよう、とか、どの学校も行事は「生徒の自主性に任せています」と言うとか、学びも深くて非常に面白い内容だった。けれども教育自体にアレルギーが出ているな。僕自身が仕事に対してしばらくボーッとする精神的時間と距離を取るのが大事かもしれない。

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みねね
傑作の条件。人間の普遍的な面を切り出していること。これほどまでに普遍的なテーマを描けている傑作があっただろうか。「善く生きる」とは。/障害を抱えている人に優しくしたいという気持ちは、哀れみなの?/我々も比較にならないほど緩やかなだけで、チャーリィと同じように衰え、同じように分からなくなっていく。/自分が損なわれていく恐怖。あらがい。あまりの急激な変化に、チャーリィは自分が2人いるように感じていたが、我々も少し前の自分とは全然別人で、そういう意味では常に多くの自分がいる。/死ぬから生きていけるのかな。
hon
2024/10/26 22:35

読む人や読む状況によって着目する点が全然違いますね。それもまた傑作の条件なんだろうなと思います。

みねね
2024/10/28 00:06

honさん、おっしゃる通りですね。読む状況も大きいと思います。僕もまた再読した時には違う点から見るのかなと思い、再読のタイミングを待ちます。

が「ナイス!」と言っています。
みねね
非常に辛い読書体験だなぁ。これをうまくマイルドにできたからこその芥川賞だと思った。/数十年前には(数日)風呂に入らないなんて当たり前で、真夏なんかそのにおいどうしていたんだろうと思うことが多いが、きっとそのためのタバコだったのかなあなどとマイルドに考えていられるのは全部過去の他人事だからだ。今作は全部を全部背負い込みすぎていてほんとうにしんどい。結局そんな考え方から逃げられない、救いのない終わり。他人の評価も自己評価も参考意見で、本当の自分なんて近似としてしか捉えられないっていう諦めは大事なんだろうなあ。
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みねね
毎年この季節になると川上未映子を読むのだが、もうそろそろ未読本が減ってきたかな。/社会とか権利とか金銭とか、そういった圧倒的にかたくてこわい現実と、わたしとの境目ってどこにあるんだろうね。それをはっきり意識して、でも登場人物にはそれを忘却させる手法は川上未映子の十八番だ。鉤括弧をこれでもかというほど避け、ちょっとひらがな多めの柔らかいことばたち。少しうつらうつらしてきた頃に投げ込まれる『お花畑自身』と『十三月怪談』はまさに出色の出来。川上未映子を追いかけてきてよかった。この季節のうちにまだまだ読みます。
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みねね
吉田篤弘節だ!!!レトロ静謐オシャレな作風がいかに螺旋プロジェクトに絡んでいくかと思ったが、ずいぶん伊坂リスペクトを感じる群像劇だった。都会のはずれの、忘れ去られたようなにおいを感じる作風が未来という舞台で機能するのかやや心配だったが全くの杞憂。未来でも過去は存在して、当然今の我々がレトロなのである。海族と山族の二つは一つへ。これでめでたしめでたし、と思いきやプロジェクトは第二弾があるらしい。楽しみに待つ。
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みねね
p.50 どの道を選んでいても不安という悪魔にあうの?なんだ、 よかった ヤバ忙しい日々、極限までとっ散らかった部屋の中で、第一歌集を流し込むように読んだのが2年前の春。今はあの頃よりも忙しいし、仕事はクソだし、精神的な余裕もないし、前に進んでいるはずの人生は後ろ向きのベルトコンベアの上、ランニングマシーンに錯覚することもあるが背後には紛れもない奈落だ。それでも、うたと向き合っているときだけはまっさらな自分でいられた気がする。/前作より切れ味の鋭い短歌が増えていて、岡本真帆も戦っているんだなあと思った。
が「ナイス!」と言っています。
みねね
乾くるみ的なトリックから大胆な視座の転換(これは『何者』のころから健在)まで、朝井リョウの挑戦を存分に楽しめる。しかしその分、本筋がぼやけてしまっている。特に核となる第1章では、まさかアキが…!みたいなネタバラシに気を取られ、一番肝心な美知代の心情の変化があまり入ってこない。嫌な後味で終わってしまう。……ここまで書いて気づいたが、これも後続作ではバランス調整がされている。桐島の時にも同じ感想(後の作品では直っている)を書いていた。つまり、これは朝井リョウの幅と成長を感じられる作品、とも言えるかもしれない。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/10/28(2219日経過)
記録初日
2018/09/25(2252日経過)
読んだ本
287冊(1日平均0.13冊)
読んだページ
91561ページ(1日平均40ページ)
感想・レビュー
281件(投稿率97.9%)
本棚
6棚
年齢
31歳
職業
教員
現住所
愛知県
URL/ブログ
http://minebooketc.hatenablog.com
自己紹介

修士(数学)→アーティスト(1年間)→5年目正社員
小説や仕事に関わる新書を読みます。
国内だと森見登美彦/三浦しをん/村上春樹/川上未映子/町田そのこ/朝井リョウ…/国外だとサリンジャーとかモームとか。

2024年の重点目標は
「朝井リョウを追いかける」
「日本の近代文学も読む」
「薦められた本は必ず読む」
「仕事に直結する本を体系的に読む」
「重量級を軽く読む」

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