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2025年1月の読書メーターまとめ

namakemono
読んだ本
6
読んだページ
103ページ
感想・レビュー
6
ナイス
43ナイス

2025年1月に読んだ本
6

2025年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

namakemono
乱歩、初期→前期の過渡期の作品。サーカス在籍の小人症の男が主人公で、「彼へのイジメ→復讐劇(なのか?)」と言う流れの話。初期作『黒手組』にも、同じ障害を持つ人物が金持ちの秘書(脇役)として登場。そこでは、乱歩の描写は酷いが、彼自身は幸せになるラストだった。本作は、前半のイジメも後半の復讐劇も描写が凄惨を極め、乱歩の露悪趣味が開眼したことを感じる。初期作によくあった「真相はどっちだ?」と言う建付けのラストだが、「いや、やってるでしょ」としか思えず、この仕掛けは機能していない気がする。
が「ナイス!」と言っています。

2025年1月の感想・レビュー一覧
6

namakemono
乱歩、初期→前期の過渡期の作品。サーカス在籍の小人症の男が主人公で、「彼へのイジメ→復讐劇(なのか?)」と言う流れの話。初期作『黒手組』にも、同じ障害を持つ人物が金持ちの秘書(脇役)として登場。そこでは、乱歩の描写は酷いが、彼自身は幸せになるラストだった。本作は、前半のイジメも後半の復讐劇も描写が凄惨を極め、乱歩の露悪趣味が開眼したことを感じる。初期作によくあった「真相はどっちだ?」と言う建付けのラストだが、「いや、やってるでしょ」としか思えず、この仕掛けは機能していない気がする。
が「ナイス!」と言っています。
namakemono
若い頃に最初の2・3冊の短編集は読んだ「ブラウン神父もの」。最終巻(第5巻)に収められている本作を青空文庫で…。前期~中期作を読んでから時間がたってる(私の趣味も変わった)ので、正確には比べられないが、切れ味はさほど落ちていない印象、何なら中期作より良い気も(オチは読めたが)。ブラウン神父もの、やはり独特の滋味が有って良いね。
が「ナイス!」と言っています。
namakemono
乱歩の初期(の終わりの方の)作品。前年に書かれた、比較的有名な『赤い部屋』の続編のような話。偉そうに論評してスマンが、発表が女性誌だったせいか、「背徳・アブない趣味」がテーマの作品ながら、その踏み込みが質・量ともに浅い。そういうのを抜きにしても、文章の熱量が『赤いー』からだいぶ下がってると感じる。職業・仕事として小説を書く…と言うことに戸惑ってる時期なのかもしれん(上から目線ですみません)。乱歩の初期短編。おおよそ読み切ったので、そろそろ中・長編か…
が「ナイス!」と言っています。
namakemono
最近、乱歩の初期短編にハマっており、「乱歩と言えば…」の異常心理・変態要素が_概して_控えめであることに驚いていたが、本作は特にこうした要素が皆無。主人公は、貧乏だが善良な小心者で、『生きる』の志村喬から小役人のポジションすら除いた感じの人物。遥かに年下の若い同僚に好意を秘めているが、保護者的に優しく接するだけで、それ以上は望まない。もらい事故的に軽犯罪にはかすりそうだが、大きな「悪」とは関係しない物語。O・ヘンリーに有りそうな、ホワイト乱歩の極致のような作品。哀愁を帯びて良い味出してるけどね。
namakemono
2025/01/18 22:06

ココの感想を読むと、主人公の態度への女性陣(?)からの酷評が目立つな… これくらいの現実逃避は許してあげて!

が「ナイス!」と言っています。
namakemono
乱歩の初期と前期の境目くらいに書かれた、短編倒叙ミステリーのお手本のような作品。乱歩の初期作は、後年トレードマークになる「異常心理・変態」要素が_概して_希薄だが、本編はこれらが皆無。強いて言えば、犯人にとって突発的に起こった殺人なので、直後の狼狽がやや狂気を感じさせる程度。犯人の肝が据わってない所と、名探偵が登場しない所が、似た趣向の有名作『心理試験』との差異か?後年のサービス精神、初期作の気迫と比べると、やや物足りない(偉そうで済みません)。過渡期的作品と思う。
灰神楽
が「ナイス!」と言っています。
namakemono
昨年末から乱歩の初期作にハマり、デビュー作の『二銭銅貨』、『一枚の切符』が堂々の完成度であることに驚いていた。(そこから「あえて品位を落としてでも、プロの作家として読者・編集者の要望に答えよう」という方向にシフトしたように思う。) ところが、本作は発表は遅いが、書かれたのはデビューの10年前、乱歩が19歳の頃。才能の片鱗は随所に表れるものの、作風は若書きそのもの。大学のミステリー・サークルの優秀賞、と言う感じ。トリックも、今見ると単純すぎ。一行だけ、不必要に「狂女」が現れるのは、後年の作風の萌芽か?
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/11/14(2298日経過)
記録初日
2018/11/14(2298日経過)
読んだ本
247冊(1日平均0.11冊)
読んだページ
28804ページ(1日平均12ページ)
感想・レビュー
247件(投稿率100.0%)
本棚
0棚
自己紹介

先日、Youtubeで、R.E.M. の "What's The Frequency, Kenneth? " (1994)のPVを見て、あまりのカッコよさに驚く。リアタイで見た時は、気が付かなかったな。

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