面白く読めたものと入り込めなかったものがある。「王子のきつね」「お神酒徳利」「化けものつかい」「唐茄子屋政談」「お血脈」が特に面白かった。

ある時期のTwitterではこの本のような自身の内面について思考を巡らさせた独白のつぶやきが頻繁に見られた。それに対してゆるい共感が織りなされて、それで各々が生きることへの肯定感を得ていた場面があったように思う。この本が出版されたのは79年らしいが、このような心の内側の葛藤は時代も地理も関係なく普遍的なのだろう。正直、単調で冗長で集中的に読むと途中で退屈した。エピローグと訳者あとがきがよかった。

面白く読めたものと入り込めなかったものがある。「王子のきつね」「お神酒徳利」「化けものつかい」「唐茄子屋政談」「お血脈」が特に面白かった。

テレビや舞台などで落語を見ても分かったような分からないような感想をずっと抱いていたのでこの本を手に取ってみた。「お笑い」のネタ台本というよりもショートショートやとても短い短編小説みたいな感覚で楽しく読むことができた。それぞれ解説があり時代背景や背景情報について説明されており理解を深めながら読めて面白かった。