読書メーター KADOKAWA Group

2024年3月の読書メーターまとめ

ナナ
読んだ本
5
読んだページ
1896ページ
感想・レビュー
5
ナイス
213ナイス

2024年3月に読んだ本
5

2024年3月のお気に入られ登録
1

  • まこと

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ナナ
米澤穂信の、今までとはちょっと違った感じのミステリー、短編集。とにかく余計な情緒の一切ない乾いた葛警部がいい。でも実は優しい一面が時折ちらりと覗くところが人間的。少し、柚月裕子作品の佐方検事を思わせる。これは警察小説というより、一種の孤高のハードボイルドでは。シリーズ化して、長編書いてほしい。
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

ナナ

今日は友だちの命日でした。職場の人間関係が苦手で、常に孤立しがちだった私を、初めて友だち認定して名前で呼んでくれた人。私がいろいろ悩んでた時、彼女はずっと寄り添って味方でいてくれたのに、私はそうじゃなかった。自分のことでいっぱいいっぱいで、彼女に何も返せなかった。あの冬、あなたと一緒に行って臨時休業で振られたお店に、先日他の人と行ってきたよ。もう4年も経つんだね。何もしてあげなくてごめん。謝ることもできなくて、ごめんなさい。

ナナ
2024/03/20 18:23

あなたがいなくて、本当に寂しいよ

が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
5

ナナ
ネタバレ初読み作家さん。ちょうど旅客機に乗るタイミングで、飛行機の中で一気読み。自分のタイミング的に面白く読めたけれど、地上で読んでたら説明がクドすぎて脱落したかも。肝心の事件自体はスカイマーシャルvs国際テロリストみたいな予測を裏切りただの大がかりな依頼殺人。そんな動機、読者が気づくわけもなく、主人公自体、推察の真似事を繰り返しながら結局は犯人に教えてもらうという、何それ?みたいな終わり。主人公の自意識と自信過剰が鼻について、主人公にも惹かれない。更に主人公の年齢設定を考えると違和感が。サブキャラも同じく。
が「ナイス!」と言っています。
ナナ
これって熊文学?そもそもそんなジャンルあるの?という事で、山猟師と山の王のヒグマとの死闘の話かと思いきや、その死闘のシーンは割とあっさり。時代が戦争に向かって舵を切り、生臭い世相になっていく中での、生存のあり方について淡々と問うていくような。全体的に仄暗く生気を感じない作風でいて、その反面山では命がギリギリのところで鮮明に弾けているような、なんとも言えない味わい。読後もモヤっとする。文体に力があって、グイグイと読むことはできた。
が「ナイス!」と言っています。
ナナ
『罪の声』がすごく良かったので、手に取った作品。今作もページを捲る手が止まらないほど圧巻。2作に共通するのは、子どもを犯罪に巻き込んだ時点で社会から希望と未来が失われるということ。しかし今回の作品は、それでもそこにさまざまな愛とプロフェッショナルな男達の矜持が盛り込まれており、いろいろな立場から事件を考察できる点が、物語を先へ先へと導いていくのだろう。実を求める画家の作品が架空であると思えぬぐらいリアリティを持って想像できるのもすごい。関係者の間を巡っていく作品「戻れるなら」うちのリビングにもほしい。
ナナ
2024/03/23 07:26

子どもの抜けた乳歯を、歯形のケースまで作って置いておく親、実親でもなかなかいない。野本夫妻自身が、早晩訪れる別れを常に意識しているからこその、凝縮され密度の濃い日々。一瞬で花開いて散り、その一瞬が胸に残る花火のような。至高の家族愛ではあるけれど、それはこれからもずっと続く日常の家族愛でないことも確か。ある意味、永遠。

ナナ
2024/03/23 07:27

この作品、映像化に向くのではと思う。

が「ナイス!」と言っています。
ナナ
米澤穂信の、今までとはちょっと違った感じのミステリー、短編集。とにかく余計な情緒の一切ない乾いた葛警部がいい。でも実は優しい一面が時折ちらりと覗くところが人間的。少し、柚月裕子作品の佐方検事を思わせる。これは警察小説というより、一種の孤高のハードボイルドでは。シリーズ化して、長編書いてほしい。
が「ナイス!」と言っています。
ナナ
リアリティが圧巻で、ページを繰る手が止まらない。しかも、関西人にとって大変馴染みのある地名が次々出てくる。これはノンフィクションか?著者の実体験に基づいているということで納得。普通の女の子が堕ちていく闇は深いのに、入り口はほの明るく、誰にでも起こりそうな話。承認欲求に振り回されないようにしなきゃ。世の中にうまい話はない事も肝に銘じよう。勉強になりました。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/12/16(1957日経過)
記録初日
2019/01/07(1935日経過)
読んだ本
430冊(1日平均0.22冊)
読んだページ
153807ページ(1日平均79ページ)
感想・レビュー
211件(投稿率49.1%)
本棚
0棚
外部サイト
読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう