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2024年3月の読書メーターまとめ

野里子
読んだ本
6
読んだページ
2767ページ
感想・レビュー
6
ナイス
29ナイス

2024年3月に読んだ本
6

2024年3月のお気に入られ登録
1

  • ちや

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

野里子
小畑健の装画に惹かれて手に取った、文壇を舞台にした「バクマン。」という趣の一冊。完全なるジャケ読みだったが、登役に長瀬智也、一真役に神木隆之介を配したドラマが突如脳内に流れるくらいには夢中になっていたらしい。一真と登の小説愛はどこまでも真摯であり、編集者の二ノ宮いわく「売れる小説がいい小説」だとしても、絶対にインチキをしない姿勢には好感が持てる。終盤、連載を中止した「神様がいた頃」の結末を一真が独自に閃くのかと思いきやそんなことはなく、恋愛さえ不完全燃焼だけれども、本作が熱い友情物語であるのは間違いない。
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
6

野里子
「源氏物語五十四瓶」という華道の伝書を当世風に復活させ、それに源氏物語の大まかなあらすじを付記した一冊。平安朝貴族が血縁関係の近しい人物とばかり交配するさま、身内か愛人以上の関係性の広がりを他人と持てぬさまは、さながら器に活けられた花の如くである。いつかは「源氏物語」を通読してみたいと思っているが、改めて概要を俯瞰すると、男は出世レース、女は出家レースを行っているように映るし、多情な源氏の恋愛模様には辟易してしまう。現代がバブル時代ではなく、恋愛以外の娯楽が増えたことも、食指の動かぬ要因かもしれない。
が「ナイス!」と言っています。
野里子
全54帖から抜粋された27帖を読むことで、世界最古の長編小説である源氏物語を気軽に学べる一冊。華やかな平安絵巻を紐解いてみたところ、交わされる和歌や四季折々の草花の彩るロマンティックなストーリーは欠片もなく、そこにあるのはいつの世でも変わらぬ男女関係の生々しさだけだった。帝に寵愛された桐壺更衣から始まり、出家して世俗を断った浮舟で終わる構成は、源氏物語は光源氏をトリックスターにしつつ女を描いた物語であるとの解説に頷かさせる。個人的には近江の君が気になるので、どこかにスピンオフ作品はないものだろうかと思う。
が「ナイス!」と言っています。
野里子
小畑健の装画に惹かれて手に取った、文壇を舞台にした「バクマン。」という趣の一冊。完全なるジャケ読みだったが、登役に長瀬智也、一真役に神木隆之介を配したドラマが突如脳内に流れるくらいには夢中になっていたらしい。一真と登の小説愛はどこまでも真摯であり、編集者の二ノ宮いわく「売れる小説がいい小説」だとしても、絶対にインチキをしない姿勢には好感が持てる。終盤、連載を中止した「神様がいた頃」の結末を一真が独自に閃くのかと思いきやそんなことはなく、恋愛さえ不完全燃焼だけれども、本作が熱い友情物語であるのは間違いない。
が「ナイス!」と言っています。
野里子
上巻を読み終えてもなかなか手が伸びず、突如思い立って数年越しにようやく読了。ご都合主義を否めぬ伏線回収や展開はいくつかあったものの、個人的なハリポタ最大の謎は「なぜリリーはジェームズを選んだのか」だ。どこかにきちんと書かれていた描写を、うっかり見落としたのだろうか。それに関連して、スネイプがリリーに脳を焼かれて永遠に愛するようになった経緯も不明である。児童書は、読者の想像力に依存した余白が多い。私がまだ子どもだったなら、些末な事柄に捕らわれず十二分に楽しめただろうに。大人になるって、やっぱり悲しいことだ。
が「ナイス!」と言っています。
野里子
おもちゃの銃とおもちゃの剣を縦横無尽に振り回し、学校内外に蔓延る悪意に満ちた存在と戦う養護教諭が主人公。設定だけ見れば大層突拍子もない物語だが、彼女は常に現実世界の抱える問題と対峙している。その職業柄、教育絡みの問題に比重が置かれがちだが、時折愛や経済の問題にも焦点が当てられ、それらを解決する彼女の態度は親切そのものだ。主人公がバディ的な立ち位置の漢文教師との恋愛エンドに収束したのは些か残念であるけれども、全体として作者の注ぐ眼差しはやさしく、特段引っかかりを感じることなくスムーズに読むことが出来た。
が「ナイス!」と言っています。
野里子
訳文があまりにも悪文すぎて読み辛く、他の翻訳家のものを手に取れば良かったかもしれないと後悔しながらなんとか読了。家父長制の強固な時代において自立した女性を描いた本作が世間に一石を投じる内容であるということは分かるものの、個人的にはジェインが寄宿学校で知り合ったヘレン・バーンスと親交を結び、「おやすみなさい」と最期の挨拶を交わした場面が作中屈指のハイライトであり、その後彼女がロチェスターと育んだ愛よりも深い愛を感じるエピソードであった。ひたすらページを捲りたいから本を読むという感覚を、初めて理解出来た一冊。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/12/16(1959日経過)
記録初日
2013/08/08(3915日経過)
読んだ本
341冊(1日平均0.09冊)
読んだページ
101558ページ(1日平均25ページ)
感想・レビュー
202件(投稿率59.2%)
本棚
1棚
自己紹介

読むスピードが遅く、読書量を増やしたい/積ん読を消化したいため、速読を身につけたい。

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