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2024年2月の読書メーターまとめ

おたま
読んだ本
5
読んだページ
1731ページ
感想・レビュー
5
ナイス
957ナイス

2024年2月に読んだ本
5

2024年2月のお気に入り登録
8

  • A
  • yutaka
  • アタル
  • ゆーざん
  • 鮒
  • ジャックとジェンニー
  • こばやし
  • ちみる

2024年2月のお気に入られ登録
9

  • A
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  • アタル
  • ゆーざん
  • 鮒
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2024年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

おたま
韓国のノワール小説ということで、興味をもって読んだ。設定が面白い。主人公の爪角(チョガク)は、65歳の女性で、仕事は「殺し屋」!でも、ちゃんとエージェンシーがあり、仕事として請け負い、やっていることは「防疫」だという。依頼された対象を「駆除」すること。しかし、寄る年波には勝てず、物忘れはする、体がいうことをきかない、腰痛は起こる・・・まあしょうがないですけど、仕事が仕事だけに。それでも彼女はその筋では名の通った人物。心身とこもに衰えていく中でも、彼女の活躍はどこか爽快にも感じられる。
おたま
2024/02/06 12:01

あるきっかけから、爪角の「仕事」を邪魔し始めるトゥという若者、そして爪角の指導者であったリュウのこと等、様々な人間模様も絡まって厚みを増している。特にリュウと爪角とは、テレビドラマ『精霊の守り人』の女性用心棒バルサとその師ジグロの関係によく似ているように思う。センテンスの長い文章で、読みにくいが、それもあえて作者はそのようにしているという。少しずつ読み進めると、その行間から爪角の哀感や、業や、それにも増して颯爽とした姿勢が感じ取れる。

が「ナイス!」と言っています。

2024年2月の感想・レビュー一覧
5

おたま
1911年、韓国の釜山近くにある影島(ヨンド)から物語は始まる。キム・フニとヤンジンが結婚し、子どものソンジャが生まれる。物語のテンポは非常に速い。ソンジャの成長と、コ・ハンスとの出会い、そしてソンジャは身ごもる。しかし、ハンスには大阪に妻と子どもがいることが分かる。さらにそこにパク・イサクと名のる牧師が現れ、ソンジャが妊娠していることを承知の上で結婚することを求める。そして、イサクとソンジャは、イサクの兄のヨセプが住む大阪を目指す。この辺りまでが1930年代の話。
ジュン
2024/02/25 21:35

私もこれ読みました。まだ日本語版が出る前に原書で。なので、隅々まで理解できてるか怪しいですけど。洋書仲間と一緒に数人で一斉に読んだんですが、最後の終わり方に賛否がありました。私は良かったですが💦おたまさんはどう読むでしょうか。感想を楽しみにしています。

おたま
2024/02/25 21:56

ジュンさん、コメントありがとうございます。原書で読まれる方は、本当に尊敬します。ミン・ジン・リーさんは韓国出身のようですが、英語でアメリカでの出版のようですね。その辺りの事情も知りたいところではあります。何故、彼女がこれを書くことになったのか?まだ読んだのは上巻だけですので、何とも言えませんが、これまでのところは、とても興味深く(という言い方が適切か分かりませんが)読みました。最後の部分も、ジュンさんのコメントで非常に気になります。下巻もまた心して読みたいと思います。

が「ナイス!」と言っています。
おたま
この物語の前史にあたる『影との戦い』や『こわれた腕環』は、まだ自分なりに解釈することができた。しかし、この『さいはての島へ』は難解だ。今回読むのは二回目だが、以前に読んだときにも、何が書かれているのかよく分からなかった。アースシーと呼ばれるゲドの世界で、魔法(この場合は、手品的なものではなく、世界の真相を知りそのバランスを取り戻す「叡智」のようだ)が効かなくなり、そこかしこで世界のバランスが崩れていく、その原因は何か?そこに人間が望んではならない「生と死の不分明」があるようだ。
おたま
2024/02/18 10:22

その生と死の不分明を正すべく、ゲドはアレンとともに黄泉の国に旅立っていく。生は生として、十分に生きられなければならない。と同時に、死は死として死なれなくてはならない。死んだように生きることも、また死んだ死者を呼びだすことも慎まなくてならない。そのような自然のバランスを正すことによって、真の王による統治もまた成立するのではないか、とル=グウィンは描いているように思う。非常に奥の深い本であり、何度も読んで味わわなくてはならない。

が「ナイス!」と言っています。
おたま
ついに読んだ!「SAIKAWA Sohei’s Last Case」となれば、読まずにいられない。真賀田四季、やはり登場。登場しないわけはない。さらにあのシリーズ、このシリーズと様々なシリーズのエピソードやら登場人物も思い出し、森博嗣のミステリィをずっと読んできた者にはたまらない本。物語の展開も、どことなく『すべてがFになる』を思い起こさせる。詳しくは書かないが、最後の最後まで十分に楽しませてくれる本だった。やはり森ミステリィファン大サービスの、締めくくりの一冊だった。『黒後家蜘蛛の会』を読みたくなった。
が「ナイス!」と言っています。
おたま
小田実の妻(小田は「人生の同行者」と呼ぶ)は神戸生まれの在日朝鮮人。その母(オモニ)は、韓国の済州島からやってきて、父(アボジ)と共に神戸に暮らしていた。そのオモニを巡って、様々に起こってくる日常の出来事(と言っても、例えば西ベルリンでの体験等も含まれる)が描かれる。文字を読むことはできないが、好奇心に溢れ、行動力旺盛なオモニから、小田は様々なことを触発されて考える。それは時に哲学的であったり、国際政治に関わったことであったりして、深い。愛すべきオモニ(とアボジ)について綴った小田実の「私評論」。
が「ナイス!」と言っています。
おたま
韓国のノワール小説ということで、興味をもって読んだ。設定が面白い。主人公の爪角(チョガク)は、65歳の女性で、仕事は「殺し屋」!でも、ちゃんとエージェンシーがあり、仕事として請け負い、やっていることは「防疫」だという。依頼された対象を「駆除」すること。しかし、寄る年波には勝てず、物忘れはする、体がいうことをきかない、腰痛は起こる・・・まあしょうがないですけど、仕事が仕事だけに。それでも彼女はその筋では名の通った人物。心身とこもに衰えていく中でも、彼女の活躍はどこか爽快にも感じられる。
おたま
2024/02/06 12:01

あるきっかけから、爪角の「仕事」を邪魔し始めるトゥという若者、そして爪角の指導者であったリュウのこと等、様々な人間模様も絡まって厚みを増している。特にリュウと爪角とは、テレビドラマ『精霊の守り人』の女性用心棒バルサとその師ジグロの関係によく似ているように思う。センテンスの長い文章で、読みにくいが、それもあえて作者はそのようにしているという。少しずつ読み進めると、その行間から爪角の哀感や、業や、それにも増して颯爽とした姿勢が感じ取れる。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/12/27(1919日経過)
記録初日
2018/12/31(1915日経過)
読んだ本
492冊(1日平均0.26冊)
読んだページ
170549ページ(1日平均89ページ)
感想・レビュー
492件(投稿率100.0%)
本棚
10棚
性別
自己紹介

小学生の時に読んでワクワクしたのが『西遊記』。そこから読書が始まりました。
中学生の時にSFマガジンと出会い、その頃連載されていた小松左京『継ぐのは誰か』にのめり込み、さらに既に刊行されていた『果しなき流れの果に』を読んで人生観が変わるほどの衝撃を受けました。
高校、大学の頃にはSFも読みつつ、当時の時代の流れにのって、サルトル、カミュ、ドストエフスキー、安部公房、大江健三郎、柴田翔、高橋和巳(小松左京と京大での大親友であったことを後に知りさらにのめり込み)、登場したばかりの村上龍等を読んでました。
最近、その頃読んでいたものを読み返すことが多いのですが、「こんなこと書いてたんだ」ということばかり。再読しつつ、やはり時代を超えて残っていく作家の作品は凄いと再認識しています。
と言いつつ、今でもSFやミステリーも大好きですし、人文系や社会科学系の本も関心のある分野(文学評論、心理学、哲学、社会学、現代社会論等)では広く浅く若干乱読気味に読んでます。ただし遅読です。
今現在の若い方がどんな本に興味をもっているのかにも興味津々。いろいろ教えてほしいな、と思っています。

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