入門講座と題してあるだけあって、まだまだ自分には読み込む力が不足していたなと気づけた。ミステリーは初読が命だと思っていたけど、ネタバレありの解説を読むと、犯人がわかっているからこそ気づけて楽しめる要素もあるんだなと思った。どんどん次の本を読むことばかりに意識がいっていたが、今後はすぐに再読して1冊をじっくり楽しめるようになりたい。

入門講座と題してあるだけあって、まだまだ自分には読み込む力が不足していたなと気づけた。ミステリーは初読が命だと思っていたけど、ネタバレありの解説を読むと、犯人がわかっているからこそ気づけて楽しめる要素もあるんだなと思った。どんどん次の本を読むことばかりに意識がいっていたが、今後はすぐに再読して1冊をじっくり楽しめるようになりたい。

暴力によって虐待される子供とその友達が逃げようとする話。お金も力も知識もない小学生2人が知恵を絞って逃げようとするが、大人は簡単に追いついて先回りしてしまう。緊迫した場面が続き、作品自体が短いので最後まで一気に読んでしまう

タイトルだけは聞いていたミステリーの古典。何のことだったかと思ったら多重解決のことだった。今では珍しくないけど初めて読んだらいろんな解決を提示されて面白かっただろうな。この時代ならではの論理が面白可笑しくて、それでもみんなが筋が通っていると考えているところに時代を感じた。

物語の終盤に向かって収束していくところは、続編を期待させて物語の広がりを感じて楽しみだった。今回はPart1、2と別れていたが、群集劇になっていることもあってか、なぜこうなったのかがごちゃついてしまってわかりにくかった。物語を進めるための仕掛けというかんじがしてしまい、なぜそれをしたの？っていう説得力が少々薄味なかんじ。シリーズの全体としては1作目からだんだんと知りつぼみになってしまった印象でした。

面白かった。ミステリーってこういうのでいいんだよってくらい必要最低限の構成で満足させられる。最近の作品は緻密に考え抜かれていて面白いけど、面白さの核はこういった単純さにあるのだと思った。

話の店舗が良くて読みやすかったけど、トリック全般はちょっと大雑把かなという印象。六角と直行の出会いから書いているが、関係性の発展が書かれていなくて二次創作のような、唐突な友人関係に違和感を覚えた。

クリスティーを読むを読みたかったため、ネタバレが含まれている今作を先に読んだ。内容としては決して面白い作品とは言えず。短編のアイデアを人間関係の妙でむりやり長編にした感じがして読んでいて苦痛だった。