喪失をテーマにした7つの短編集。悲しさややるせなさや心の痛みが絶頂になったところで終わる話が多く、心の中がかき乱され、すぐに次の話を読むことができなかった。感情が高まって涙が出るというよりも、心の奥深いところに悲しみがしみ込んでいく感じ。読解力の乏しい私でもこんな気持ちになれる、この作家さんはすごいと思った。

署長さんの顔！表紙に心を奪われた。

このシリーズの中で一番面白かった。住人たちが何かを隠しているところ、クリスティ好きだから余計にはまったのかも。ちゃんと本が出てきたのも嬉しかった。著者の日本人作家の推し作品も読まねば。 今回はホーソーンとの絡みが少ない分ホロヴィッツの自虐ネタも少なめかと思っていたら、かなりのことをやらかしてくれて、次作での二人の関係が気になってしょうがない。

名取佐和子さんの本を読んで、たくさんの心に残る作品に出会ってきた。今回は宮沢賢治特集！ 舞台は高校の図書室。ここで活動するイーハトー部の部員たちのお話。青春真っ只中なところについていけるか不安だったけれど、気付いたらどっぷりはまり、あまり読んでこなかった宮沢賢治作品を今は読んでみたくてたまらない！

手続き必要かな？と思っていたところ出会った本。まずは焦らず、じっくり考えた方がよさそう。

京王線沿線が舞台。行ったことがある場所が多くて興味津々で読み始めた。期待していた怖さとはちょっと違う類のものではあったけれど……最後にはシマくんが刻み込まれた。人混みで探してしまいそう。 カバーを外して現れた表紙が怖かった。

みんな色々あってつらいこともあるけれど、最後にぽっと心に明かりを灯してくれるような話がうれしい。元気が出た。（「冬虫夏草」は怖かったけど）。「心淋し川」「はじめましょ」がよかった。

ちょっとずつ人物が紹介され、その人たちが絡み合って、そしてとうとう起こる殺人事件！そしてまたもポアロがキューピットとなるカップル誕生。映像化されるのが分かる、また映像化しやすそうな展開の面白さだった。伏線もいろいろあったので、分厚い本の中を行ったり来たりしてしまうのも大変だけど楽しかった。