◆3/16WNまとめ(抄)。◆昭CNA。⑴インド総選挙に。①BJP。多額の政治献金受領問題。㈠選挙債購入。🉂宝くじ販売業者FUTURE GAMEING。1億6500万$。🉁メグハG。1億4300万$。㈣その他。天然資源大手ベダンタ社4800万$。通信第二位バーティG4800万$。②印最高裁。選挙債発行は憲法違反との判断。㈠購入者の匿名性。③FUTURE GAMEING。㈠詐欺と資金洗浄容疑で捜査対象。🉂数年前から。🉁一部の資産差押。④50%を占めるBJPやモディから何の説明なし。⑤野党国民会議派。
以軍の段階的撤退。🉁以軍捕虜1人あたり、50人のハマス指定のパレスチナ人捕虜・政治犯を解放。ここには終身刑判決を受けた30人を含むこと。㈣第2段階。恒常的停戦の公表と実施。これが人質解放の前提となること。㈤第3段階。封鎖解除と復興活動の開始。②以。㈠①は否定。🉂ドーハに交渉団を派遣はする。
◆中国・上海の報道を見る意味。共和中国政府が、今後何をしようとしているのか、どういう点を気にしているのか。このことを知る意味がある。共和中国政府がどういう主張を報道しているのかよりも、彼らが気にしている要素を知ることができ、これは有用。◆香港。林鄭月娥時代に比し、ダメダメ化がどんどん進んでいる。ただし米国を除く海外に関しては共和中国とは少し違う切り口がある。◆韓国はどうか。日本の地上波のテレビ報道より、遥かに政治的。日本のダメダメぶりよりは遥かにマシ。◆インドはモディ=政権与党礼賛が過ぎる。トルコも同様。
違法ドラッグの過剰摂取などが挙げられている。◇要因としては、①変わらない男性役割像とその社会的強要。求めるニーズに対し、社会的にみて女性は認められるのに、男性は認められない法・社会的規範。②ネット環境の発展によるゲーム、ポルノへの耽溺(興奮性依存症)。③膨れ上がる自己愛と現実逃避といったことがあり、これらの相互連関も考えられると。◆いわゆる非モテ男の極北の苦悩を暴き出したということはできる。男女差別は女性が不利益を被るという形で語られるところであり、賃金格差など現実もまだ差別解消には至っていない。
ただ、これに隠れがちであるが、旧来型の男女役割分担において、男性が役割を果たせなかった場合の社会的侮蔑は男性の精神状態を長期に亘って蝕む危険性を多く孕んでいることも見過ごせない現実であろう。本書はその模様を赤裸々に解読している書だと。◆なお、対応策としては、ネット断ちと時間管理(時間割の設定かな)は兎も角、スポーツというのは目から鱗である。
未来への希望を失っているわけでもない。◆とはいえ、一般化することの難しさが伝わるのも確か。ある先進事例が別の場所でも成功するとは限らない。人口数、人口密度、年齢構成、学校や病院など基本的生活インフラの差、どこまで人口減少が進んでいるか、幹線・準幹線ルートとして貨物利用まで念頭に置いて維持せねばならないのか。地域性が色濃く出てくる。となれば、絵を描くのが地方自治体と市民であり、その構想力とこれを保障する権限委譲が必要となる。①駅の役割。②鉄路の機能と意義。③代替交通への変更とその帰結(とりわけ、ワゴンによる
巡回・予約制バス)。④町・村、そして都市のデザイン。⑤自動化と無人化を念頭に置くべきか。◆著者川手は同社シニアコンサルタント(ローカル線の歴史、残る鉄道・消える鉄道)、同稲垣は同社シニアコンサルタント(先進的取組と新しい地域交通像)、同衣松は同社シニアコンサルタント(生活インプラの継承)、同倉林は同社コンサルタント(生活インフラの継承)。
この点は農業(の一部の産品)も同様であろう。ここで、先陣を切るファーストペンギンが必要だ。ODAなり、JICAの出番なのだろう。◇加えて、本書ではファーストペンギンとなる者の有力候補を示している。海外からの留学生である。◆ところで、本書を見ると、逆に、日本の教育・研究開発を含む弱点、企業支援政策の弱点を炙り出している印象も残る。一方で、本書においては、どのようなメカニズムでこの事態、特に生産性低迷という事態が生起したか明確ではない。ただの相関関係、つまり偶然の産物の可能性も残るところではある。また、
グローバル化=規制緩和=競争促進という単純化が顕著に過ぎる。どのような規制をどのように施し、どう展開させていくのか。これをもう少し細かく見ないと本書の調査・分析(他者の研究の引用が多いが)の価値を貶めよう。
エッセイである。◆ちなみに、本書で紹介?される著作は、「三四郎」「悪の華」「韓国からの通信」「日本の思想」「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」である。
上町台地の東西貫通が実現し、その難波乃海(大阪湾)と難波灘とが水路で結ばれることとなった。著者は、この東側の開削は難工事であった(硬い天満層を開削せねばならなかったため)とするも、この水路貫通が難波津と、その東側との結節点を構築した意義を説く。初の人工津の形成であったという点でも無視できない。◆全体で見るに、内容は正直かなり細かい。考古史学という点でも、地質・地理学という点でもだ。また、本書では文献史料の言及も相当ある。文庫と侮るなかれ。密度は濃く量も半端ない。範囲は海外の地質の考古資料の言及もあって、
意義を措定した。元々は自然循環のみの思考であったが、ここに人の営為と物質代謝との関係を措定し、人の営為が往々にして物質代謝連関を擾乱させることに意識が向いた。その端的な例が収奪農法による農地疲弊である。人の営為が環境の悪化を導いた典型例だと。◇他方、物質代謝連関を正常なものにするには、これが正常であった頃の社会システムに目を向ける必要がある。ここでマルクスが想起したのは古代共同体社会。共同体研究に精力を注ぐことになる。これは、若き日の自らとの決別でもあり、前近代共同体への回帰と反グローバニズムという
帰結に辿り着いた。◇ここでマルクスが考えたアソシエーション(組合)とは、生産手段国有化とか、国家的計画経済ということではない。アソシエーションの実現において、経済とその価値を構築する労働のシステム変化が必要になるのであり、それは協同組合が自主的な生産活動を行うものであり、かかる協同組合が複数で協同関係を結びあい、連合することで社会的生産を調整し合う。著者はかように解読している。
◇あと、政策の事後検証と、政策変更に繋げる慣習の確立は必須の大前提だろう。◆参照文献。◇「マネーボール」→ https://bookmeter.com/reviews/31422658◇ ◇「隷従への道-全体主義と自由」→ https://bookmeter.com/reviews/79914757◇ ◇「ファスト&スロー-あなたの意思はどのように決まるか?(ハヤカワ文庫)」上→ https://bookmeter.com/reviews/68181452◇
下→ https://bookmeter.com/reviews/68501400◇ ◇「貧乏人の経済学-もういちど貧困問題を根っこから考える」→ https://bookmeter.com/reviews/60491226◇
◇尤も、通貨のDXはなかなか想像しにくい。決済機構がオンラインというだけなら、クレジットなど現金化されていない決済が既に多く存在していることからして現状と特に変わるとは思えない(ただし銀行業務としては別儀)。価値保持機能についても、①暗号資産の投機商品化状況が続けば、一般通貨を代替するのは不可能であるし、利用されないだろう。また、通貨の信用力の裏付けを想起できない点も利用されない理由だと。◆勿論、イノベーションのジレンマは当然起こり得る領域。◇もう一つ払拭できない点はマネロンのハードルが異様に下がること。
だが、その上で、社内の透明性については、著者は疑問符をつけている。報道機関としても、ネットワークビジネスとしても、発展性に疑義を持ってしまうのは避けがたい。記者の顕名記事を増やしスター記者を生み出そうとしている日経。さらにはネット新聞の方が記事数が多い日経ですらこうなのだから、他は推して知るべし。
同M.S.シェリーはノースウエスタン大学歴史科教授(米国人の愛国文化の変質-愛国から宗教、そして夢想)。同P.ボイアーはウィスコンシン大学マディソン校歴史学教授(原爆使用非正当化論の系譜と現代的意味)。同R.H.コーンはノースカロライナ大学チャペルヒル校歴史及び平和・戦争・国防教育課程講座教授、トライアングル防衛研究所事務局長、元軍事史協会会長(危険な状態-歴史研究の政軍による歪曲)。同M.ウォレスはニューヨーク市立大学ジョン・ジェイ・カレッジ歴史学教授(文化戦争-虚構に塗れた寓話vs.真実追求の歴史)。
かつて何故そこまで必要としたのか、それは共通の心性に基づくものか、それとも地域差があるのかは、タブーであるが故に追求する価値と責任が研究者にはあるのだと思う。◇とまあ色々あるが、動物供犠が農耕儀礼としても歴史的に列島の何処かでも行われていたという事実を知れたこと自体は意味がある。◆参考文献。◇「海上の道(岩波文庫)」→ https://bookmeter.com/reviews/59406899◇ ◇「南からの日本文化 上-新・海上の道(NHKブックス)」
→ https://bookmeter.com/reviews/57887068◇ ◇「南からの日本文化 下-南方農耕の探究(NHKブックス)」→ https://bookmeter.com/reviews/57912384◇
浅海を構成するはずであるが、伊豆半島が列島を北へ押上げることにより関東平野は西側からの隆起圧力があり、結果、関東平野域を海面上まで表出せしめるほどのもの。◆三陸リアス式海岸。⑴川がないか、流域が短い。⑵海水面から高すぎず、低すぎず。高すぎれば波に洗われることがなく、低すぎれば砂州が形成。通常時は隆起していればリアス式が維持されやすい。⑶地層の岩石が固いこと。などである◆参考文献。◇「富士山-大自然への道案内(岩波新書)」→ https://bookmeter.com/reviews/109935544◇
研ぎ澄まされていった「純愛」思想を鍵として昭和30年代精神の形を明らかにしようとした書ということになる。◆確かに、純潔規範は(しかも、女子だけ規範というのが、昭和の時代相と男女偏頗ぶりを雄弁に語る)昭和最後期から平成初期にも、徐々にくずれ始めてはいたが、結婚における価値基準としては基本的には維持されていたことからして意味のない解析とは言いにくい。しかし、本書でアンチテーゼ的に提供される文部省の純潔教育委員会の提示する純潔教育基本要項(マニュアル)の歪さと気持ち悪さ。更に言うと、抑圧的で悪しき上からの啓蒙的
規範提示を見るにつけ、学校教育の気持ち悪さの部分が虫眼鏡で見るかように拡大されて示されていることは明らかである。◇典型が、国語の教科書に漱石の「こころ」を導入したことの意味解読である。これは「こころ」が国語教科書に登載されたことは文部省としては純潔教育の一環。道徳教育の発現であろう。鬱陶しいこと極まりないが、この問題が、学校教育営為の奏効性に対する過大評価、過剰な思い込み・思い入れであり、文部省の上から目線が雄弁に語られる要素とも言える。
◇創傷治癒の過程で作用する血小板第4因子(PF4)というタンパク質が学習・記憶能力の改善を齎したというマウス実験結果が公表。老齢個体に精製PF4を血中投与すると、様々な免疫細胞が活性化し、若年個体のそれに近づいていったと。とりわけ海馬の有害な炎症が軽減していた。◇ドックレースとその開催縮小、レース参加犬の市井拡散が齎した耐性菌蔓延。◇ヒョウとヒトとの共存方法の模索。ヒョウの基本的行動パターンと攻撃衝動発動要因の正確な理解だという。印ムンバイをベースにした研究だが、ここでは市街地・民家近くのトラ出没を報道。
◇寄稿者R.エクレシャルはクィーンズ大学(ベルファスト)政治学教授(政治的に悪用される衰退論)。同M.J.スミスはシェフィールド大学政治学教授(衰退に応答する制度論)。同M=T.フェイは北アイルランド内暴力行為の対一般市民影響力分析プロジェクト研究員、元クィーンズ大学助手(EU統合とイギリス衰退)。同E.ミーハムはクィーンズ大学政治学教授兼ジャン・モネ記念欧州社会政策学講座教授(EU統合とイギリス衰退)。同H.ホーヘンベークはアムステルダム自由大学政治・行政学科教員(グローバリゼーションとイギリス衰退)。
同R.オーヴェンデイルは元ウェールズ大学国際政治学教授(帝国イギリスの終焉)。同R.イングリッシュはクィーンズ大学講師(イギリス衰退論総括)。同M.ケニーはシェフィールド大学政治学講師(イギリス衰退論総括)。
(28年1月)。⑵同年4月北伐再開。北京政府の重鎮かつ奉天軍閥総帥の張作霖の打倒目的。⑦張作霖支援の日本軍。⑴北伐進展に伴い。第二次山東出兵へ。⑵済南にて、北伐軍vs.日本軍の小競り合い。⑶⑵により、北伐軍は迂回して北京入城を目指す。津浦線(南京対岸の浦口・天津感)と京漢線(北京・漢口)の利用。⑷奉天軍敗退。北京落城間近。⑧日本軍、張作霖に要求。⑴北京撤退。⑵満州確保。もし受諾せぬ時は、奉天軍も北伐軍も長城以北への武装進入を許さないと。⑨張作霖vs.関東軍。⑴日本政府と日本軍中央は一応、張作霖支持・支援。
⑵ただし関東軍は中央とは同調せず。⑶⑵の理由。1925年から進んできた満鉄包囲・並行線建設計画とその実施。⑷1927年には具体化。同年10月。満鉄培養5線の敷設権につき、関東軍と満鉄理事による強迫的承認要求により張作霖が受諾。⑸1928年5月に正式妥結。⑹翌6月、河本大作による張作霖爆殺事件発生。
種類の豊富さ、雑誌文化の価値の向上などであって、目を引くところは多くない。また、図書館のオンライン化も本書にあるのはその端緒に過ぎず、現在、有料・無料の動画配信サービスなど、動画すら配信に乗る時代からするといかんせん古い。府県単位で1冊しかないような著作の場合(古い著作)、画像配信のような形で提供した方がより広範かつ高利便性を実現できるはずだが、当然、そのようなことは本書では書かれていない(刊行時からして無理もないが)。◆参考文献。◇「歴史を動かした発明-小さな技術史事典(岩波ジュニア新書)」
→ https://bookmeter.com/reviews/96823900◇ ◇「江戸の本屋(中公新書)」上→ https://bookmeter.com/reviews/110004411 ◇下→ https://bookmeter.com/reviews/110030235◇ ◇「増補版 現代政治の思想と行動」→ https://bookmeter.com/reviews/112196305◇
内容は何ということはないが、後年、超時空要塞マクロスなど超時空シリーズ(マクロスシリーズではない。念の為)や、輪るピングドラム、魔法少女まどか☆マギカなど、放映局は東京のTBS系列だが、製作は大阪の毎日放送が担当した作品が数多く存在している。その萌芽とも言うべきエピソードだからである。◆参考文献。◇「作画汗まみれ(アニメージュ文庫)」→ https://bookmeter.com/reviews/31834862◇ ◇「テレビアニメ魂(講談社現代新書)」
していくことは十分納得できた。著者は次のように言う。一般にはブータンは、長き鎖国国家→近代に乗り遅れた国家→周回遅れが高じ、却って現代社会にてブータンの環境重視・循環型社会を見直すようになったとされている。しかし、それは違うのだと。著者は、ブータンは伝統性と西洋近代性とが人為的に丹念にブレンドされた人工国家である。国民に如何にストレスを与えず、幸福な人生を全うしてもらうかを考え抜いたディズニーランドのような社会であると。その根拠として著者が提起するのは、(充実の)英語教育、経済と分離した環境政策、
行政機構の丁寧なインフォームドコンセントと指導、伝統と近代化の統一(統合・合一)であるが、なるほど感が強い。また、経済成長ではなく、経済一辺倒ではないGNH指標の活用もこの一に加えることができるだろう。◆ところで、あの中尾佐助氏のお弟子さんが、JICA職員としてブータンで生活し、プータンのために尽くし、結局、骨を埋めるまでに至ったのはちょっと驚く。
2018年には民国中国と断交、共和中国との国交を樹立した。さらにFMLN政権を選挙で破った新大統領も、当初は米国(トランプ政権)の意向を踏まえようとしたが、自国の財政的な脆弱さから、逡巡しつつも共和中国との関係を重視する姿勢を隠してはいない。⑥ちなみに、ラウニオン港は、元々は日本がODAにより、円借款で工事費の半額の支援を受けて建設されたものである。アフターケアは勿論、すぐに泥土で埋まってしまうような場所に港湾建設をすることの吟味もせずになされたことは明らかである。◇逆に言うと、共和中国系企業の行動が
経済的合理性に依拠したものではないことの証左とも言える。そしてこの実例は、他の地域、例えばマーシャル諸島など、太平洋島嶼国にも妥当していることが本書で示されている。
要求される(だから、カレーとか肉じゃがのようなものが重宝される)。が、士官は少ないので、手の込んだ専用の料理を用意できる(肉の網焼き)。◇仏に淵源のある料理が少なくない(といっても揚げドーナツの材料として小麦ではなく米を使うなど、日本流アレンジは少なくないが…)のは、海軍のスノピシズムの表出といったら怒られるかな。
モジュールを措定することはできない。ただし、中央集権的に影響を及ぼすモジュール(心の理論がこれに相当するという)も断片的・部分的には存在する。⑤第2言語習得時においても、普遍文法(UG)能力が活用される。ただし、第1言語習得に際してパラメータが既定されていることもあり、その修正に時間を要するというもの。◇なお、著者略歴が訳者あとがきなどにも書かれておらず、難がある。◆参考文献。◇「言語を生み出す本能(NHKブックス)」上→ https://bookmeter.com/reviews/32266533◇
⑴破壊的技術は、顧客がそれを必要とする組織に任せ、中核は資源投入を行うのみ。⑵⑴の組織は小規模・独立的なものとする。⑶失敗は厭わず。初期の努力は学習機会と捉え、データ収集を重視。修正は収集データで適宜。⑷破壊的技術の対象市場は、主流市場とは別のどちらかというと魅力の薄いもの。市場形成とその確立が重要。とある。そして⑸市場形成にあたっては、顧客との対話・顧客訴求に対する嗅覚こそが重要で、性能は二義的でしかない。本書においては、その具体例が提示されているのは言うまでもない。◆なるほどなぁ、と思わされた実例は、
考え方・好悪の情など多義的・多様な方向で行うという点が強調される。その際、やはり本書が指摘するように弁証法的発想で見て、思考するというのが簡明かつ有用なスタイルなのだろう。◇ただバカ正直に質問を考えるというだけではなくて、イジワルな視点で質問を組み立てて見ると、粗が見えてくるというは理解できる(酒井順子氏的な視座かな)。◆これに対して緻密さに関しては、例えば、質問において、⑴5W1Hを考えに組み込む。⑵ファクトの重視と、その根拠を詰めていくことといった点が目に止まった。
それは基準値を大きく上回るものであった。⑸問題は都市化・工業化だけではなかった。農業自体も単収増を狙い、化学肥料などを大量に利用するようになった。これを緑の革命と言えるにしても、土壌汚染は深刻化し、さらに地下水ばかりか河川も汚染するようになった。⑹⑶⑷⑸が相俟って、出来たのが豚の死骸と米の汚染。米のカドミウム含有量が基準値を大幅超過している事実と、上海の川に豚死骸が大量流出していることを見れば、その深刻さは筆舌に尽くし難いことが判ろうもの。◇この点習近平は福建省勤務時代、この事実を公言し、「毒食」危機を
訴えたことで知られている。意外なエピではある。◆さて、食品の安全性検査の点では、実は米中ともどっちもどっちで、あえて言うなら、対外的に欧州基準に合わせようとする共和中国の方が厳格対応とも見える。他方、日本の基準は国産と輸入品とでダブスタだというのが、著者の解読だ。当然、競争条件が違うのは勿論。だからこそ、米国産の長所たる安価につき、その淵源が国の補助金支給にあることを疑い、競争条件が同一かを緻密に調べる必要がある。後者の点は、本書は全く触れないが、逆にこのことの意味を感じさせられた。そういう一書。
英語・仏語・西語はペラペラ。公衆を惹きつける話術も備えている。◇翻って日本の首相経験者。年寄りが多いからかも知れないが、退任後、まともに国際社会で影響力を行使できた人物がいただろうか?。著者自身、東大教授を退官後、国連職員として活動していた。これに比し、日本の首相経験者の体たらくは如何なものか。◆本筋とは関係ないかも知れないが、本書からは、外交・外交史・国際関係と地理・地質学、その変遷たる環境史はセットで理解する要があるなあと。◆参照文献。◇「物語ウクライナの歴史-ヨーロッパ最後の大国(中公新書)」
京へと移る中、将軍御台あるいは前将軍御台としての影響力を行使できたかは難しい。実際、本書の叙述でも、1858年の家定死去から一気に1862年の和宮降嫁の辺りに飛んでいる。つまり日米修好通商条約、安政の大獄、桜田門外の変は全く触れられず(史料に乏しいのかも)、和宮降嫁からさらに幕末鳥羽伏見の戦いに飛んでいる。このことが篤姫輿入れの実の無さを雄弁に語っている。が、篤姫に何ら責任がないことを考えると、酷に過ぎるか。◆なお、あの島津斉彬の死因が毒殺ではなく、病死(赤痢)というのはトリビア(当時、コレラ疑惑も)。
◆参考文献。◇「最後の江戸留守居役(ちくま新書)」→ https://bookmeter.com/reviews/12468070◇ ◇「幕末・維新-シリーズ日本近現代史1(岩波新書)」→ https://bookmeter.com/reviews/12765537◇ ◇「旗本夫人が見た江戸のたそがれ-井関隆子のエスプリ日記(文春新書)」→ https://bookmeter.com/reviews/12735077◇
思えないし、現に収まっていない。アリストテレス(と+αとしてのプラトン)、新約聖書(+αとしての創世記)に絞るという手もあったように思うが…。◆そして後半は近代哲学。理性・認識。社会哲学と正義。実存・生き方に筆が及ぶ。ここになると、元より一読了解というわけにはいかないものの、叙述に対するリアリティを感じ取れるので、宗教や神話、古代哲学とは一線を画したものとして読み進められた。◆本書は大学の学部生で専門科目を一度通した3回生終わりくらいに読むと、各科目の礎を感得しやすくなるのかなと。
他方、算数で躓いている子は、この本をスラスラ読めないといったことが想起される。◇あるいはLDの一種とされる算数障害の人たちにこの本が役に立つのかというのは、正直なんとも言えない。◆それ以上に拙いのは、本書では、分数の割算が、なぜ逆数の積として計算されるのかということの意味。÷という数式の持つ意味が全く説明されておらず、単に計算練習の方法論の解説に留まっている。こういう書であれば、ごちゃごちゃ説明しないで、公文式のようなスモールステップでの練習、端的にスピード上げるための百ます計算(十マス計算)や、
算盤のような計算のイメージング化の方が良いのではないかと思う。◇勿論、こういう書では中学受験の算数の基礎の基礎にすらならない。つまり、割算、その帰結としての分数が、小学校最大の算数のヤマである比(つまり数的関係性の把握)とどのように繋がっていくのか見えてこない。
実施も宜なるかな。◆元の滅亡。⑴1350年頃からの気候変動が中国穀倉地帯を直撃。食糧不足が民衆を暴徒化・難民化に。朱元璋の下への結集・大規模反乱。⑵元朝最後の皇帝・順帝トゴン・テムルはモンゴル高原に退避。その際、彼を迎えるための「パルス・ホト城」をヘルレン河辺りに建設したと。が、ここに入るまでに崩御(1370年)。後継のアユルシリダラ(あの奇皇后との子)はカラコルムを拠点に抗明運動を展開(北元)。が、1380年には明軍がカラコルムを攻撃、そして1388年、北元皇帝トグス・テムルの暗殺の後はカラコルムの
情報は出なくなる。◆補足的な指摘として注意すべき事項。①モンゴルの遺跡分析にはレンガの編年調査・分析が不可欠。核は尺度から見る同時代性と編年である。◆参考文献。◇「遊牧民から見た世界史-民族も国境もこえて」→ https://bookmeter.com/reviews/29045310 ◇
同デフェリペはマドリード工科大学カハール研究所所属(現代神経科学の誕生)。同セインズはハーヴァード大学所属(カハール以後。カラー化の道)。同マートン及び同エリスマンはカリフォルニア大学サンディエゴ校所属(回析の壁を破る)。冒頭用インタビューイ・ゴールドバーグはコロンビア大学所属(脳のなかの電気)。各章冒頭執筆者セイノフスキーはワーク生物学研究所(回路としての脳)。同ハーシュはコロンビア大学(脳の構造から機能へ)。
◆参考文献。◇「妻を帽子とまちがえた男」→ https://bookmeter.com/reviews/23759901◇ ◇「脳のなかの幽霊(角川21世紀叢書)」→ https://bookmeter.com/reviews/20287865◇
これは(山東)龍山文化へと繋がっていく。◇続いて西からの影響を受けたとされる東北(満州)地域。ここで盛んとなった彩陶は、タリム盆地北ルートを経由として満州地域に入ってきたと見ている(このあたりは異論もある)。◆さらに倭との関わりでいうと、重要なのは四川・雲南。著者は雲南史を概観するが、さらに三星堆遺跡を詳述する。4600年前に遡及する該遺跡は龍山文化と同時期に大発展していたと。この独自性は青銅器。確かに、一部は殷・周と共通する製法、鋳造技術によるが、多くは独自製法で鋳造されている。また中国古代語では、
倭=越の音がwoで共通していることから、これらを同一とみて、タイ北部(チェンライ県)とベトナム(南部のメコン川デルタ)にまで、四川・雲南文明の即席が残されているという。◆著者が言うように関連性が皆無とまでは思わないが、各地の文明の独自性はもっと強調されても良いはずだ。特に黄河中流域と下流域とでは差異があるというのは無視できないだろう。
◆参考文献。◇「水戦争-水資源争奪の最終戦争が始まった(角川SSC新書)」→ https://bookmeter.com/reviews/12594630◇ ◇「バナナと日本人-フィリピン農園と食卓のあいだ(岩波新書)」→ https://bookmeter.com/reviews/38943679◇ ◇「地球最後のオイルショック(新潮選書)」→ https://bookmeter.com/reviews/70530868◇ ◇「牛肉のフードシステム-欧米と日本の比較分析」
むしろ、キリスト・ユダヤ・仏教など非イスラム教徒に対し、人頭税を払えば生存も生活も保障するという建前的言動の方が遥かに温和である。しかも、IS以外は真のイスラム教徒はなく、同じスンニ派であるはずのサウジは勿論、シリア反政府行動として同じ立場にあるはずの自由シリア軍にも厳しい目を向けており、非難轟々。まして、神の法ではなく、民の法を優先する西側諸国内のイスラム教徒はスンニ・シーアを問わず、唾棄すべき背教徒だと、口汚く批判する。端的に、彼らの発想は、IS以外は全て異教徒か背教徒で、全て敵だということ。
◇もう一つ。武装闘争を継続しているからか、コーランの規定に従っている(つまり中世的規範を現代にそのまま現出されている)からか、人の死、残虐刑罰の執行に頓着していない点。
飛び級(要は入試に合格すれば年齢は関係ない)の肯定。科目は数学と現代国語と外国語。条件次第では社会人入学の拡充。というような法螺を吹くぐらいになってほしい。◇なお、個人的には(前から思っているが)、文科系学部において数学、理科系学部で現代国語と世界史を必須にすべきだと思う。難易度を上げる必要はない。高校で数学や世界史を放棄することのないようにするだけでも十分。殊に私立大学において、これを遵守しないならば、受験費用と入学金を学生・保護者から徴収禁止くらいにすべき。◇上原正三脚本のゲッターロボを見ながら
朝顔の花の色が、青から赤に変化するのは老化現象。また分厚く固い種は蝉の幼虫戦略と同じ。◇連作困難なゴーヤは病原体などに強いカボチャを台木にして接ぎ木して栽培。◇日の長さの変化で時季を感じるものが意外と多い。◆参考文献。◇「植物はすごい-生き残りをかけたしくみと工夫(中公新書)」→ https://bookmeter.com/reviews/63979718◇
◆ただ、どうにも理解しにくいのは、SIが自己複製、そしてその前提となる自己保存指向(欲求とは言わないが)を措定する点。当然、ここには目標設定指向をも包含される。議論を進めるために、SIにそういう設計仕様を組み込んでいるとか、SIはヒトの性質を継承しているという前提を所与としているけれど…。◇その上でであるが、一番恐ろしいのは、実はこれらを使う人間の方ではないかとの疑念が拭い去れない。欲望や悪意に満ちた存在がどのようにSIを利用していくのかの方が数万倍も恐怖を感じる。独裁スイッチやデス・ノートを想起する
までもないだろう。◆備忘録。生物学的認知エンハンスメント(特に、遺伝的選択技術エンハンスメント。要は遺伝子操作)アプローチと、巨大知形成アプローチとでは、前者の方が成果を挙げられる。この点、後者の場合は、長期的・漸進的ではあるが、人類全体の底上げに繋がる他、早期に分野毎の進展の違いが明瞭になり、社会・科学に重要なインパクトを齎す。ただし数世代のスパンで見れば、生物学的認知エンハンスメントアプローチの方が高い成果を挙げられる。◇複数のSIにおいては間接的倫理規範の提供がよりよき結論・過程を導くことができる。
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英語・仏語・西語はペラペラ。公衆を惹きつける話術も備えている。◇翻って日本の首相経験者。年寄りが多いからかも知れないが、退任後、まともに国際社会で影響力を行使できた人物がいただろうか?。著者自身、東大教授を退官後、国連職員として活動していた。これに比し、日本の首相経験者の体たらくは如何なものか。◆本筋とは関係ないかも知れないが、本書からは、外交・外交史・国際関係と地理・地質学、その変遷たる環境史はセットで理解する要があるなあと。◆参照文献。◇「物語ウクライナの歴史-ヨーロッパ最後の大国(中公新書)」
→ https://bookmeter.com/reviews/81761178◇