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2024年11月の読書メーターまとめ

りんご
読んだ本
6
読んだページ
2086ページ
感想・レビュー
6
ナイス
109ナイス

2024年11月に読んだ本
6

2024年11月のお気に入られ登録
2

  • りょうすけ
  • みー

2024年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

りんご
坂井正人という男の死を巡り、彼の恋人の中田秋子と知り合いの津久見伸介が、それぞれ別々の面を調べていくミステリー。最後に明かされる斬新なアイディアも面白いが、その真相に至るまでの過程の書き方も優れている。2人の主人公がアリバイのある人物を偏執的なまでに疑い、アリバイトリックを崩していく過程も面白い。時代を感じる描写も多く、そもそもトリックやアイディア自体が基本的に現代には通用しないだろう。特に子供の誘拐に関する一連の出来事。そこら辺の大雑把さも含めた大胆な発想が良かった。
が「ナイス!」と言っています。

2024年11月の感想・レビュー一覧
6

りんご
複雑な時刻表トリックは流石古典と言った感じだった。普段全然時刻表なんて見ないもので、時刻表の読み方には苦労したけれど、何度も何度も確認してようやく理解した瞬間は気持ち良かった。また時刻表トリックだけに終わらない用意周到なアリバイトリックを思い付く知性には感心するしかない。最後まで読むとこのタイトルがぴったりだったと納得する。だがここまで計算された展開のトリックを見てしまうと、なにかイレギュラーなことが起きたときは計画の修正が大変だろうなとも思う。
が「ナイス!」と言っています。
りんご
100近く年前の小説かと思えないほど読みやすいが、絶対に現代ではつくれないグロテスクで淫靡な物語だった。時代が違うためにトリックについてはよく分からないが、意外なのに期待通りのスリルと迫力のある展開だった。特に殺人事件が前座かのような孤島での陰謀を暴く怒涛の展開は圧巻。黒幕の邪悪で醜悪な思想はなんだか哀れ。 物語の始まりから分かる通りの勧善懲悪なのに、最後の箕浦と諸戸道雄の歪んだ友情劇の決着は儚い。箕浦が魔性の男過ぎる。
が「ナイス!」と言っています。
りんご
坂井正人という男の死を巡り、彼の恋人の中田秋子と知り合いの津久見伸介が、それぞれ別々の面を調べていくミステリー。最後に明かされる斬新なアイディアも面白いが、その真相に至るまでの過程の書き方も優れている。2人の主人公がアリバイのある人物を偏執的なまでに疑い、アリバイトリックを崩していく過程も面白い。時代を感じる描写も多く、そもそもトリックやアイディア自体が基本的に現代には通用しないだろう。特に子供の誘拐に関する一連の出来事。そこら辺の大雑把さも含めた大胆な発想が良かった。
が「ナイス!」と言っています。
りんご
日本神話に詳しくないため、QEDシリーズより難解に感じた。プロローグやエピローグで語られる櫛や紙の話出雲関係の謎には興味が持てたが、基本明かされないことが多くて、もやもやした。次を読めば分かるのかもしれないけど、この話で明かされると思っていたのでがっかりした。
が「ナイス!」と言っています。
りんご
完全に他人事感覚で無責任に消えたご祝儀代の謎の仮説を論じている『夜空の向こう側』がこのシリーズらしくて好きだった。導かれる仮説も説得力があったし。『招かれざる死者』は事件の表面的な真相だけでなく、裏の裏まで考えていくという思考実験的な要素が面白い。『黒の貴婦人』と『ジャケットの地図』は追い詰められた人間の思考回路は、正直常人には理解できないなという印象を受けた。もちろん風変わりな動機が見所ということは理解しているけれど。全体的にシリーズを追っていると人間関係的にもにやりとできる作品だった。
が「ナイス!」と言っています。
りんご
ホームズが大きな陰謀に巻き込まれる冒険物語としても面白いが、驚きの展開が待ち受ける推理小説としてもひきこまれた。最後になぜこの話が未発表だったのかという謎についても少し触れられて、どこまでも配慮のいきとどいた上質な物語だった。当時の習慣や風俗を蔑ろにせずに、現代にも通用する価値観で描かれているので、語り手のワトソンに共感しながら読めた。私はほとんどホームズを読まないためこの話を気に入ったが、このグロテスクな真相はホームズファンにはどう受け入れられたのだろうと気になった。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/03/23(2085日経過)
記録初日
2019/03/23(2085日経過)
読んだ本
652冊(1日平均0.31冊)
読んだページ
238547ページ(1日平均114ページ)
感想・レビュー
650件(投稿率99.7%)
本棚
0棚
性別
職業
事務系
自己紹介

共感できる感想や鋭いなと思う感想にナイスをさせてもらっています。ミステリー要素がある小説が好きです。

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