忘れられた日本人 (岩波文庫)

忘れられた日本人 (岩波文庫)
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忘れられた日本人はこんな本です

忘れられた日本人の感想・レビュー(1115)

上橋菜穂子さんの「物語ること、生きること」でこの本を知り、調べると宮本常一さんは民俗学でとても有名な方でした。歴史や文化などの知識の薄い私だけど、文章はとても読みやすくすんなりと入ってゆけた。辺境の地の古老たちの話を聞き歩き、書き留められたことで、忘れられゆく日本人の暮らしを知ることができた。村の寄り合いや民謡の使われ方、夜這いが盛んに行われていたことなど驚きや興味深い話ばかり。古老たちの会話がそのまま書かれているのも良かった。文字を持つ伝承者も心に残る。他の作品にも触れてみたい。
★11 - コメント(1) - 3月23日

タイトルが魅力的で手に取った一冊。オカタイ理屈は一切なし。著者の文才の賜物か、小説のように流れるストーリーが心地よい。昔の人々のエロ噺が白眉。
★6 - コメント(0) - 3月18日

jun
やっと読み始めたら、止まらなかった。
★1 - コメント(0) - 3月13日

フィールドワークの鬼(と勝手な印象を持っている)である宮本氏の第一の代表作といわれる本書。学生時代に存在を知りつつ中々読めなかったがやっと読むことが出来た。所謂「常民」の生活や風俗を活き活きと描いていて面白い。ただ、本当に面白いんだけど、「民俗学って何なんだ?」という疑問が頭をもたげる。完全にチラシの裏でアレだがそういう印象を深くする…知的好奇心は満たせるがその先に何を見出すのか、まだうまく消化しきれていない…
★5 - コメント(0) - 3月5日

CCC
なんだか小説みたいだと思ったが、逆か。この本に影響を受けている小説が多いのか。「忘れられた日本人」は留めおかれたことで、ある程度忘れられずにすんでいるのかもしれない。
★15 - コメント(0) - 2月13日

☆☆☆☆ 日本の民俗を語り継ぐ名著。夜這いの風習や、早乙女の会話など、昔の日本が性に対しては開放的だったことがうかがわれる。面白かった。ところどころに出てくる「~口説き」という民謡も気になる。
★37 - コメント(0) - 1月30日

宮下奈都が、ご主人に勧められて読んだという絶賛本なので読んで見た。著者の代表作であり、民俗学、伝承文学の中でも一目置かれている作品。何といっても村の寄り合いの日本らしさ。合議が時間とともに作り上げられていくが、そのファジーさが何ともユニーク。また娯楽のない社会において、夜這いの重要性と社会の一面をなしていたことがわかり、人間の本質を垣間見る。未来に読み継がれて欲しい作品。
★36 - コメント(2) - 1月27日

 昔の日本の風習には,このような事があったという事実を 知ることができ本当に面白い内容であった。 時計を持たない生活を送る農民や土佐源氏の話が特に面白かった。
★5 - コメント(0) - 1月11日

日本民俗学史における「旅する巨人」・宮本常一が、文化を伝承してきた各地域の老人たちの語り(ライフヒストリー)を収集した一冊。特に「土佐源氏」と高木誠一氏についての「文字をもつ伝承者⑵」が特に印象深かったが、どの話も実話ということが信じられないほど骨太で起伏に富んでおり、ひとつの物語として見事に成立している。どんな人にもその人の来し方を示す物語があるのだということを実感した。昔の日本人の素朴さ、オプティミズムはある種ファンタジーのようでもある。現代は宮本常一が歩いた時代からはもう遥かに遠い時代なんだな。
★8 - コメント(0) - 1月11日

文字をもつ人(識字能力がある人)は時間を気にする、というのがとても印象的だった。いま自分が無意識にやっていることが、そう遠くない過去に作り上げられた行動様式なのだなぁと。現代は、あからさまなのに観念的で強い縛りのルールにあふれていると感じた。
★1 - コメント(0) - 1月9日

戦前から続く戦後日本の田舎の風俗、特に夜這いの話が面白かった。
★4 - コメント(0) - 2016年12月7日

ボクらが持つ「日本人」や「日本の風習」や「日本の原風景」みたいなイメージはどこで作られたんだろう。この本を読むと記録に残されることがない日本人たちを忘れないように丁寧に記録する宮本常一の真摯な姿勢に心を打たれます。柳田邦男や折口信夫が抽象化して作り上げた民俗学という学問からこぼれ落ちてしまう日本をしっかりと捕まえようとしています。白川静のような一人だけの闘いですな。日本人ならば一度は読んでおきたい一品です。
★20 - コメント(0) - 2016年12月4日

YAP
大学受験の為に必死になって日本史の勉強をしたが、今となってはほとんど覚えてない。その時、この本と出会っていれば、もっと歴史が好きになっていたのかもしれないと思う。いや、この本は、その頃から20年経った今読んだからこそ、読んでおもしろいと感じたのかもしれない。とにかく、おもしろくて一気に最後まで読んでしまった。
★3 - コメント(0) - 2016年11月27日

文字になっていない、時の層の中に埋もれて行こうとする記憶を聞き出し拾い集めた一冊。西日本のひなびた村に生きる人々の日々の暮らしが語られる中に突然歴史上の大事件が語られたり今に名を残す人物が語られたりするのも趣深い。特に「世間師」の項を面白く読んだ。
★3 - コメント(0) - 2016年11月15日

十数年ぶりに再読。以前読んだ時は古老達が語る無名の者達の歴史に、中高と学んだ為政者中心の歴史には感じなかった感動を覚えた。今回も、大政奉還から昭和初めまでの名もなき人々の暮らしぶりに胸打たれつつ読みました。蚕や狸、狐・亀といった動物たちの生き方も尊重して村での生活が成立していたこと、文字を読めない者が大多数だった中、文字を読み書きする古老が少数ながら現れ、彼らはそれまでの伝承者とどういう風に異なっていたのか書かれた下りが今回は印象に残りました。
★8 - コメント(0) - 2016年10月16日

【2】民俗学の名著の誉れ高い書。「邂逅の森」「羆嵐」等を通じ、大正時代あたりの歴史の表舞台ではなく、一般の、特に山間部における人々の生活・文化に興味を持ち本書を手にしたが、本書の内容は主として農村における話で、やや興味対象と違った故か今ひとつ話が頭に入ってこない。読書スピードもいつもの半分ぐらいに。。。本書は私には未だ早かったかもしれない。読後感は良い。序盤の寄り合いについての話と土佐源氏の章が面白かった。
★4 - コメント(0) - 2016年10月8日

全体として見ると論考の寄せ集めだが、切り貼りのようで面白い。この手の生きた知識というのは、文章にするとどうしても味気なく、自伝風に書かれてあるところはその実際が伝わってくるが、作者の手によって操作された箇所は、記録としてはすぐれているのかもしれないが、読んでいる方は張り合いがない。読んで、自分でそういう村や人を訪ねてみる、までで、この本を真に読んだということになるのかもしれない。 あと、「名倉談義」の項、古川弥兵衛についてのエピソード、菊池寛の短編に似たようなものがあった覚えがあるが、気のせいだろうか?
★2 - コメント(0) - 2016年9月28日

Y
農家の家に生まれたのにあまり農業に関心がなかった自分にとって、農業をとりまく村の生活が伝承されるべきものなのだということを知れてすごく良かった。そして名もない人々のたくましく歩んできた軌跡に心打たれた。しみじみと心が澄み渡っていくような感じがした。「私の祖父」「世間師」「文字をもつ伝承者」がものすごく好きだ。「世間師」を読んで明治はじめ頃の日本で各地を旅した人がいたことに驚いた。高木誠一さんの言葉ひとつひとつが際立って心の琴線をくすぐった。宮本さんのような旅は到底できないけれど、旅をしてみたくなった。
★44 - コメント(0) - 2016年9月24日

最後にある「文字をもつ伝承者」が全てを物語っている。文字を扱えなかった者や文字で伝えなかった事は次第に忘れ去られていく。どんなに大切な事でも耳だけでは不十分という事だ。ここで得た知識はこれから生きていく上で物凄く重要なヒントとなるだろう。
★60 - コメント(0) - 2016年9月24日

「進歩のかげに退歩しつつあるものを見定めてゆくことこそ我々に課されている最も重要な課題ではないかと思う」
★3 - コメント(0) - 2016年9月15日

わたしが宮本常一を好きなのは、庶民の生活に寄り添いそれらを拾い上げながら、紋切り型の歴史習俗観に対して「それだけではない」と示してくれるところ、なのかなと。東西など地域での違いや、顧みられることの少なかった海の民、山の民、女性たちにも(或はそれらにこそ)目を向け、学術では忌避されがちな性的な面をも含め。氏に拾い上げられたそれらのなんと多様で猥雑で躍動的なことか。それらは決して消えてしまった過去の記録でなく、今を、これから先を見据える為にかけがえのない礎であると思うのです。
★6 - コメント(0) - 2016年9月13日

民俗学に興味がなくても、するすると読みやすい。ばくろうやメシモライ、天狗の止まり木、男女の契りを賭けた歌合戦、狼の千匹連れ、1年に1度なんでも好きなことをしていい日。気になる事柄がふんだん。ほんの少し前の日本のことなのに、目を見張るような知らないことばかりでカルチャーショック。でもそれだけに実に面白かった。以前の村落は、驚嘆するくらい機能的なコミュニティが形成されていたんだなあと感心する。単純に現代と比較はできないけれど、仕事や生活や幸せのかたちについても考えさせられる、とても濃厚な一冊。おすすめです。
★88 - コメント(0) - 2016年8月25日

村の古老たちの語りに聞き惚れる。もうすでに失われたか、失われつつあるから、尊いようなものだ。生涯を村からほとんど出ることなく過ごす者もあれば、広く世間を渡り歩いた者もある。語る者にとって、すでに過ぎたことになっているから、角がとれて、まるみを帯びた、のびやかで懐かしい昔語りにひたすら耳を傾け、書き留める著者の姿勢もしだいに尊く思われてくる。それにしても、自分には、村の近代化に努めてきたインテリの話よりも、文字を持たない人々の語りの方がずっと魅力的でした。
★15 - コメント(0) - 2016年8月18日

宮本常一が歩いた当時の村々の様子が饒舌な文体で描かれていて、読み物と仕手とて面白い。かの有名な土佐源治も、たとえそれが虚構であったとしても当時の村で聞き書きしたことがもとになっているので、違和感があまりなく読めてしまう。宮本常一の祖父の苦労譚や、世間師などのはなしもよい。世間話の資料にもなる一冊。
★12 - コメント(0) - 2016年7月30日

江戸末期から明治の戦争前まで、特に西日本を中心とした農村の聞き取り調査、それに基づく歴史的な考察を描く著作でした。地元民の生活、伝承の話がとても面白い。老人の役目、村の寄り合いの機能、物事の決め方は、私の子供の頃まで残滓があったように思います。女性の大らかな性の話、嫁虐めより姑虐めが多かったというのも面白い。奔放な旅をした世間師たち、驚くべき勤勉さの伝承者、いずれも優しい人間性が垣間見えました。殺伐とした事件の多い今日この頃、ほっとする読了感は貴重でした。
★4 - コメント(0) - 2016年7月29日

宮本常一『忘れられた日本人』,岩波書店(岩波文庫),1984,334p[388.1]
★3 - コメント(0) - 2016年7月27日

民俗学者宮本常一が西日本の島や村で収集した老人たちの証言。昭和14年頃に80代だから、生きていれば150歳ぐらい、私から見ると曾祖父母の曾祖父母あたりだろうか。現代では考えられない地縁・血縁の強さ、生活の厳しさと百姓の逞しさに驚くばかり。学問がなくとも親がなくとも、誰もがそれなりに道を開いて日々を生きていた。人間文化の幅の広さ、生命の懐の深さを感じた。盲目の乞食となった博労の話「土佐源氏」を一番面白く読んだ。牛の種付けからの高貴な奥方との関係の場面はもはや文学である。度々登場する夜這いへの執念には笑う。
★6 - コメント(0) - 2016年7月18日

明治以前の日本は性に関しておおらかであったことは知っていたが、農村部では明治期くらいまではそのような慣習が残っていたというのは初めて知った。電車の中で読んでいて思わず赤面してしまった。
★5 - コメント(0) - 2016年7月16日

大学の課題で読んだ。夜這いの話が面白かった。ぶっちゃけ、あんま記憶に残ってない。
- コメント(0) - 2016年7月11日

「土佐源氏」など、民俗学であり質の高い文学といえる。
★4 - コメント(0) - 2016年6月26日

主に村での老人の回想録のような。たかだか100年くらい前の話なのに、とても現代とはかけ離れている。生理中の過ごし方や夜這いの話など。子供をもらってくれ、などなど、、、今や実体験として語れる人はいないんじゃないかな。。。
★7 - コメント(0) - 2016年6月22日

再読ですが、何度読んでも興味深い作品です。明治以前の日本の民衆には、今の価値観とは大きくかけ離れた価値観が存在し、浸透していたことを改めて思い知らされます。ハンセン病の患者だけが通る山中の道があった事や、初潮がくる前の少女が遊びとして性交をしていた事など、今の倫理観では理解しがたい事も多いですが、そういった価値観があった事、今の価値観が普遍的ではない事に気づかされます。。そして明治以降の学校教育によって、価値観が大きく、また画一的に変えられていったんだろうなと想像されます。
★8 - コメント(0) - 2016年6月17日

土佐源氏だけでも皆さんに読んで頂きたい
★4 - コメント(0) - 2016年6月4日

石井光太さんの本の本を読んだ時にこの本の事が出てきたので読んでみた。とても面白かった。私の住む地域も宮本常一さんが興味を持たれるような田舎町、私がその時代に生きていたのなら会ってみたかった。今度はイサベラバードの日本奥地紀行を読んでみよう!
★34 - コメント(0) - 2016年6月2日

大学の授業でちょっと読んで以来だったので、10年越しくらいの読了。大学時代に読んでおけばよかったと若干後悔するくらいには興味深い内容だった。民俗学と言うと難しく聞こえるけど、結局は今より少し前に生きていた人たち一人一人の日常や生き様、考え方をまとめたもので、今の時代にも通ずるような話も多い。柳田國男作品のような神秘性はないけど、田舎に住む人たちのエネルギーが凝縮されてる感じがある。読み終わって題名の『忘れられた日本人』の意味もおぼろげながら分かったし、この本の内容の深さを改めて感じた。
★13 - コメント(0) - 2016年5月30日

今の私たちの便利な暮らしがあるのも昔の人々の歴史の積み重ねであることがわかりました。
★6 - コメント(0) - 2016年5月16日

この本は、明治時代の半ばから後半を生き抜いた老人達からの聞き取りを元にしている。彼等の生き方から学ぶ点は多々ある。当時の話し合いは、論理よりも体験が優先され、結論を急がなかったという。それは狭い農村で数少ない人達が争いなく生きるための知恵であった。僕は当時の村に排他的な先入観を持っていたが、村人は寒村の子供を預り育て、見知らぬ夫婦の前歴を問うことなく受け入れたという。娯楽のない中、農作業の合間に歌われた歌は歌い継がれ、民謡となって残ったのだろう。明るさに溢れる性の話。誇るべき市井に生きた先人達である。
★17 - コメント(0) - 2016年5月8日

なるほど人間の生活を大きく変えたのは、道が通る事と、文字を覚える事なんだな つまり情報のスピードと量によってという事か その後、ラジオやテレビによって良くも悪くも現代の日本の姿になったんだろうね
★13 - コメント(0) - 2016年5月7日

社内の読後所感の掲示板で気になった本だったので読んでみました。このような「丁寧な本」は、読んでおくと、いつかためになるような記がしますね。宮本常一氏の本はこれが1冊目。あと何冊かは読んでみたいです。
★4 - コメント(0) - 2016年5月1日

知っている話が多かったけれど、おそらくこの本がネタ元だったのだろう。
★15 - コメント(0) - 2016年4月28日

忘れられた日本人の 評価:74 感想・レビュー:388
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