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沈黙の町で (朝日文庫)

感想・レビュー
510

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Takahashi
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☆☆☆☆
0255文字
清新
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中学校の部室棟からの名倉の転落死を巡お話。この事件に関わる同級生とその親、名倉の母、叔父、学校関係者、警察、新聞記者、検事橋本などあらゆる目線から事件が深掘りされる。検事の橋本が瑛介に言った「おまえは完全に男らしさをはき違えている。そんなものは身勝手なヒロイズムだぞ」の言葉が心に残った。話の構成、展開、ひとりひとりの心の描写にページをめくる手が止められなかった。とても考えさせる作品でした。
0255文字
たかゆじ@石原プロは永遠だ!!!
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再読本。重い!いじめの問題がよく報道される中でこのラストはありなのかどうなのか・・・名倉君の心境が知りたい。
0255文字
コアラ太郎
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いじめられる側にも何らかの問題があるよね。友人とその家族、教師、警察、検察の立場でそれぞれに、リアリティがあり、これって普通に起きている事象じゃないのと思わせるほどに引き込まれました。中学生の集団での危うさがよく描かれていて、とても面白かったです。
0255文字
極月 華子
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最初の方は話がなかなか進展せずもどかしい思いだったが、新学期の描写あたりからとても面白くなってきた。名倉のいじめは入学式のイスの片付けあたりは、なんてひどいことをするんだと読み進めていたが、名倉の性格が顕になるにつれ、それじゃあいじめられるよねと思ってきた。未完成のままの人間たちの物語。もどかしくもあり、羨ましくもある。
0255文字
TT
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北関東の地方都市で中学生が転落死した。 いじめがあったのか、刑事、検事、教師、被害者や加害者の親、中学生たちのそれぞれの目線で語られる。 最後もなんとも言えない、希望がないような幕引きで、だからこそ、リアルに感じた。エゴの塊のような弁護士や被害者の叔父への嫌悪感や濁った感情の描写が読み手に伝染する小説だった。
0255文字
kaikoma
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学校を舞台とした苛めを扱ったミステリーは多いですが、一番気になっている心情の部分を敢えてフォーカスし過ぎない点に、読み所を置いている気がしました。今の中学生ならいつどこでも起きそうな、自分の居場所を確保する独特の生き難さと息苦しさを痛感させられます。
0255文字
shiggy
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どこにでも起きてしまいそうなある種とてもリアルなお話だった。中学生の息子がいる身としては、どちらの親の立場も読んでて辛い。名倉くんの心の内が一番知りたいと思ったけど、ここが書かれない事が物語の重みを増している気がする。中学生が一番サバイバルというのはその通りだと思う。最後の終わり方はどう感じていいのかグチャグチャになる。
0255文字
あけみん
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奥田英朗作品はいつも面白く読ませていただきますが、本作は・・・。 苛められていた少年の描写が私には違和感ありました。 おかしなやつだから、苛められても仕方ないって言われているみたいで。
0255文字
tomo
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☆☆☆ 3.7 少年事件ともなると、被害者・被疑者・その家族ともに一般人からすると偏った見方になってしまう。元は新聞の連載だったとか。ちょっと冗長に感じたのと無関係ではない気が…結論はそうかなーと思っていた通りだった。残された家族は堪らないね。反論あるだろうし、性格悪いと思われるだろうけど、本作の場合亡くなった本人が一番お気楽だったと思う。
0255文字
Shintaro Mizuno
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#奥田英朗 #読了 ☆4 深い。奥田氏の醍醐味といえば万人の笑いを誘う伊良部の様なコメディものであるが、時にこういうシリアスなヒューマン系を繰り出してくるのも事実で、その二面性がまた良い。ただしかし今作に関しては率直に言って長い。 衝撃的な冒頭から始まり、先が気になって仕方なくさせといてからの中弛み感。分厚くさせようと思えば幾らでも出来る内容だからこそ膨らませ過ぎなのは逆効果。 少年少女の言葉遣いや心境の変化などはリアル感あったし、後半は怒涛の進行具合で善き。
0255文字
きい
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いじめられっ子の中学生男子が校内で転落死。殺人なのか、自殺なのか、事故なのか。捜査が進む中で、遺族やいじめ加害者、その母親たち、捜査関係者、教員、記者などあらゆる立場の人物に視点が変わるのが良かった。この年頃がいちばん不安定で危なっかしいんだよね。格好つけて大人ぶっていても、まだまだ子供で。現実にありそうな話で怖い。
0255文字
にゃんか
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中学生が学校内で死体で発見される。いじめがあったのか?背中につねったような跡も。13歳と14歳の男の子4人がそれぞれ、児童相談所、逮捕される。ここにもやっぱりすごい違和感があるよなあ。誕生日が早いか遅いかだけで同級生なのに逮捕される子とされない子の差。親の視点、同級生の視点、教員の視点、記者の視点。ここには死んだ子の視点はなく、読み進めるといかにも変な子で、KYな子に描かれているが、彼はどう思って生きていたのかな。そこがすごく気になった。
0255文字
アベレージマン
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いじめられっ子の中学生が学校で死んだ。果たして真相は自殺なのか、殺人なのか・・。テーマがテーマだけに、なかなか読み進む気にならず、読了までに時間がかかってしまった。中学生の残酷さや多感さはよく描かれていたが、やはり真相を知ると、やっぱりそうだよね・・という思いがあり、救いがない作品であった。
0255文字
ゆかる
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最近のお気に入り奥田さんの長編小説 今までは短編集しか読んだ事なかったけど初めて長編小説読みました 中学生のいじめにより事件になったストーリー 色々な登場人物の視点から物語りが進んでいくのでこの人誰だっけ?ってわからなくなったりしてちょっと頭が混乱した 同じ息子を持つ親としてどの立場になっても解らなくもない感情を抱いてしまう でも1番辛いのは死んでしまった子の親だよね
0255文字
ちろる
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登場人物が多い&視点がコロコロ変わるのでちょっと忙しない感じがあるかも。確かに中学生って大人からすると1番難しい時期だなあと思う。純粋でもないし、成熟しているわけでもない、不安定な時期。あと、結局は自分の子供最優先になってしまう親の心理もリアルだなと思った。過去に遡って行くにつれて5人の人間性とか関係性が分かってきてどんどん面白くなっていった。事件が起こった日、本当は何があったのか。気になってページをめくる手が止まりませんでした。
0255文字
のねむ
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人を庇うことのできる坂井瑛介くん、目立ちたがり屋の市川健太くん。この2人が居てくれたから、いじめを扱うテーマでも暗くなりすぎずに読むことができた。中学2年生の彼らの同級生、名倉祐一が学校の敷地内で転落死した。事故か事件かー・・。容疑者は同級生の4人。現在と過去を繰り返しながら進むことで、登場人物の性格が徐々に見えてくる。中学生というのは純粋でありながら時に残酷さを併せ持つ。誇張表現であると信じたいが..。楽しい学校生活を夢見れるように小中学生には読んでほしくないとさえ思う。 2024003/★★★★☆
0255文字
相田うえお
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★★★☆☆24011【沈黙の町で (奥田英朗さん)】571ページの紙本は重い!さらに内容も重い!身近で実際にありえそうなことなので先が気になってしまい、分厚いのに中弛みなしで読めました。中学校内で男子生徒の転落死!自殺?事故?犯罪?警察は調査でイジメの事実が発覚。14歳2名を逮捕、13歳2名を児童相談所に送致。親たちは動揺,錯乱!と始まります。とても考えさせられる内容で呻るばかりです。本作品、事の判断が下される手前までとなっていますが、結局どの様な形で折り合いをつけたのかがとても気になります。
相田うえお

◯時間。時間というのは場合によっては薬にもなるし、どうにもならない事が解決できてしまう事だってあります。などなど、時間は万能のアイテムだと思いませんか。◯たにかに中学二年生あたりでは、重要度や優先度を付けながら事の次第を筋道立てて大人にちゃんと説明することは難しいでしょうね。◯人って、集団に所属すれば、必ずその中での世界が出来て、居心地がどうあれ、ぶら下がってなくちゃならないことも。

02/13 23:52
0255文字
mike
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ネタバレ中学校を舞台にした群像劇。中2の男子が転落死した。背中には無数の痣があり虐めを受けていた事が発覚。加害者は同級生の13歳と14歳の4人の男子。彼の死は虐めによるものか?事故死か?自殺か?加害者である少年、同級生、母親、教師、新聞記者、警察の目からこの事件が描かれ次第に真実へと導かれる。憑依作家の奥田さんならではの巧みな筆致は見事でどの立場にも感情移入できる。14歳という年齢による少年法の矛盾を改めて知り釈然としなかった。また、ラストは黒い奴が水面下に隠れたままでモヤッとするがこれも現実なのか…
CABIN

少年法は悩ましいですよね。そもそも人それぞれ考え方が違うから法律で秩序を保っている訳で…誰もが納得する法律って無いと思います🤔

01/15 21:33
mike

同じクラスで同じ事して一人は14歳になったから罪に問われもう一人は誕生日が来てないので児相送り。これって理不尽だなと思った。

01/15 23:04
4件のコメントを全て見る
0255文字
チバ
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現実で起きているこの様な事に対して作者が思っている思いを作品の中に全て描いたような一冊だった。いじめられる側の現実をこんな風に描いた本を読むのも初めてだった。最後、空恐ろしい感じで終わらせる所は流石だなと思った。中学生のいじめは防ぎようがないんじゃないかと思うと語られる所は作者の声でその事が怖くもあり同感する思いもあった。でもやっぱり生きてさえいれば彼だって居場所が出来てきたはずなのだから、だからきっと問題に直面しすぎてはいけないんだとそんな事をぼんやり考えた。
0255文字
凪
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うーん。次か、次かとなんらかの跳躍を期待していたが…読後感としてはうーん…でした。
0255文字
タツ フカガワ
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北関東のある市立中学の校内で中2の少年の転落死体が発見される。事故か事件か、それとも自殺か。やがて少年がイジメを受けていたことが判明、傷害の疑いで同級生の4人が逮捕補導されるが、捜査は殺人も視野に入れていた。イジメという社会問題をテーマに、逮捕補導された生徒とその家族、被害者遺族、学校の教師たち、それに捜査陣という多視点から各々の思惑が交錯するミステリーで一気読み。奥田さんの筆力に圧倒されっぱなしの571ページでした。
mike

面白そうですね。

11/27 19:15
タツ フカガワ

すべてが明らかになる最後のページの余韻がなんとも複雑ですが、面白いです。

11/27 19:32
0255文字
nomu
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ネタバレある夏の日、中2の男子テニス部員が部室のそばで転落死した。遺体の背中には、多数のどす黒い内出血の痕跡。警察は部員2人を傷害容疑で逮捕、2人を補導する。遺品の携帯に残るメールから日常的に飲食物を要求されていたことが判明し、いじめを背景にした殺人容疑での立件を視野に捜査する警察官ら。そして動揺する保護者や教員、取材する新聞記者らの群像劇から、被害者がより弱い者を見つけ加害者化する構図など食物連鎖のような関係性が浮かび上がる。いじめを正当化するわけではないが、善悪二元論で単純に論じられない側面も考えさせられる。
0255文字
ますん
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レビューの雰囲気では、いじめられるほうも悪い、みたいな話なのかな、そうならなんのためにそんな本を書くのかな、と疑問に思いつつ、好きな奥田さんなので恐る恐る読みました。思いのほか興味深く読み進めているうちに、中学生たちのパートが出てくると途端に読むのがつらくなりました。読むのをやめようかとも思いました。なんとか最後まで読んで、この話は創作で名倉くんたちは最初からこの世にいないんだ!と自分に言い聞かせました。でも本の中の名倉くん、私は名倉くんがいじめられても仕方がない子だったなんて思わないからね。
0255文字
まっちょん
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ネタバレ中学時代は楽しいことと同じくらい残酷なことも多い。 自分の時もそうだったし、今も変わらずあると思う。その有様をかなりリアルに描いていた。 いじめのターゲットにされる子はこの物語にも出てきたような子が多いだろうし、周囲の生徒も頭ではしてはいけないとわかっていても自分に火の粉が飛び散るのを恐れて加担してしまう。遊びの延長になっていることもあると思う。誰かをかばうためなら平気で白いものを黒いと言ってしまう。 自分的には女子特有のでしゃばるものへの隠れて行われる仕打ちの方に更にリアリティを感じ胸が痛くなった。
0255文字
dragon
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ネタバレ再読本。テーマは重い。いじめを受けていた中学生が屋上から銀杏の木に飛び移ろうとして亡くなる。登場人物の個性が、読みながら引き込まれる物語にしている。随所に置かれた出来事も読み応えあるものになっており、考えさせられる。
0255文字
jeltong
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徐々にではあるけれど読み慣れてきた気がする当作家氏の群像劇場。中学生の転落死が発端になる。いじめを柱としての展開だが、ネタとしては語り尽くされてしまった感が否めない。興味深かったのが中学生相手の捜査を担当する刑事と検事。心を開かせようとするも被疑者に振り回される件。得体の知れない存在としての中学生像があちこちで強調されていた。長い話だから途中ダレ気味な展開もあったけど、読み終えられたのは、その日に何が起きたのか、だけを知りたかったから。被害者遺族の振り回す対加害者側への正義はどこまで許されるのだろうか?
0255文字
TsucKinsey
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良書 文句ない 中学生が抱えているものを見事に表している
0255文字
イアン
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★★★★★★★★★☆いじめを扱った奥田英朗の長編。閑静な地方都市で男子中学生の転落死体が発見される。背中に残された無数の傷痕により、警察は未必の故意による殺人を疑うが…。遺族や加害者家族だけでなく、警察・教師・記者など総勢9名の視点から「その日何があったのか」を浮かび上がらせていく。いじめ問題や少年法にも切り込んだ社会派としての側面もあり、600ページ弱の長編ながら読み終えるのが勿体ないと思わせるほど惹き込まれた。最初は平衡を保っていた心の天秤が徐々に加害少年側へ傾いていく。その筆力はただただ圧巻だった。
もと  (旧リエさん)

イアンさん、こんにちは!私も読みたい本に登録しました!!!

07/27 08:08
イアン

リエさん、参考にしていただき光栄です!またレビュー楽しみにしています^0^

07/27 20:24
4件のコメントを全て見る
0255文字
まつ
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ネタバレ運動神経が絶望的に悪い子の親としてはものすごく辛い話でした…。客観的に読めない。(最後は)助けてあげたかった。
0255文字
ハシモ
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ネタバレいじめられていた少年が死んだ。前半は警察、マスコミ、学校、保護者の視点から話が進みますが、中盤から生徒たち目線での話も加わり校内で何が起こっていたのか明らかになってくると何とも重苦しい気分になってきます。中学生にとってほぼ世界の全てである学校生活で周りに流されたり見栄を張ったりという点もリアルですが、いじめられっこのキャラクターが最もリアルさを感じました。空気が読めなくて鈍くさいのに小狡さもあって苛つかされる。いじめられる子にこういう性質が多いというのも事実であると思います。
0255文字
TAKA
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ネタバレ奥田さん巧いなあ。事件か事故か我が子を失った方は絶望し、真相を知りたがる癖に知ればまた絶望するという。加害者側の親は自分の子供が一番可愛いがあまりつい本心がでてしまう。正解というものがないに等しいのかな。中学生の心なんてまだ未熟であり人の感情なんてくそくらえみたいなもんなんだからね、こういっちゃなんだがいじめやすい奴ほど標的になるのが中学生なんだよな。そこんとこまで巧みに描かれている。いけ好かない弁護士だけど一番的を得ているとは思う。学生が集団で結束すると半端ない行動を起こすからな。
0255文字
マツさん
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子を持つ親として読んでて辛かったなぁ… 奥田作品は因果関係や動機が複雑に絡み合う過程などを丁寧に描かれるところが好きです。ゆえに登場人物の心がよく伝わって苦しいっ!んですけどね(((^^;)
0255文字
のびのび
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★★★★★
0255文字
ねこぱん
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⭐️⭐️⭐️⭐️
0255文字
りんご
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これは辛い…。とにかく中学生男子の残酷さとバカさと、いじめる側はダメだけれど、どうしてもいじめられる挙動となってしまうという現実も描き、また地方の全てが繋がっている感じもリアル。
0255文字
shincha
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中学生が死んだ。部室の屋根から落ちた。自殺か他殺か、事故か…。500頁を越える長編だが、全く長さを感じない。自分の中学生の頃を思い起こしても、不安定で、理不尽で、周りの目が1番大切で…短絡的で、暴力的で。SNSとかは無かったけど、それでも仲間からの評価が大切で、自分のやりたい事と違っていてもやらないとハブられるとかは、あって。思い返すと反省ばかり。奥田さんは、結論を描いて一件落着などで終わらせない。親の気持ち、学校側の立場、警察の内部事情、検察官の気持ち。など、多面的に描きながら、読者に結論を考えさせる。
いこ

shinchaさん、レビューを拝読しただけでも、自分の中学生時代を思い出しました。本当に不安定だった…。著者さんの「読者に結論を考えさせる」というところが良いですね。探してみます。

03/27 16:20
0255文字
tengen
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中学2年生の名倉祐一が学校で亡くなった。部室棟の屋根から側の木へ飛び移り転落し、頭部損傷で死亡。小柄でおとなしいその生徒は以前から学校でからかわれたり金銭をたかられたりのいじめを受けていた。背中には20か所以上のつねられた内出血の跡が残っている。これは事件か事故か。いじめ仲間とされるテニス部の市川健太、坂井瑛介、藤田一輝、金子修斗4名とその親たち、亡くなった名倉の母親。振り回される校長達。繊細な中学生の心を開こうと苦悩する担任・飯島浩志、刑事・豊川康平、検事・橋本英樹ら。子供達の中で何があったのか。
0255文字
🌙 🈷 が き れ い
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Ⓑ物語は、北関東のある中学校で生徒が転落死したことから始まる。果たしてそれは事故か、自殺か、それとも……?教職員、警察、新聞記者、保護者、検事、生徒など、それぞれの視点で書かれている、中学生のいじめ問題を扱った群像劇である。いじめに遭っていた名倉祐一が転落死した当日の真実が、最後の数ページでようやく明らかになったが、終わっているような、終わっていないような結末である。子供の中に潜む些細な悪意は、なんとも恐ろしい。また、舞台となる中学校の構内に、監視カメラが設置されていないとは、どうしても不自然な気がする。
🌙 🈷 が き れ い

「人は自分に累が及ばないことに関しては、一貫して野次馬なのだ」「法律はどうしてこのような不公平を生んで平気でいるのか。きっと国家というものは、個々の事情を切り捨てるところで成り立っているのだ。だから弱者の側に回ると、話も聞いてもらえない」「どうして学校に規則や決まり事があるかわかるか。それは君らが大人になったとき、社会には法律というものが待ち構えているからだ。それが守れないものは、法律で裁かれ、刑罰が科せられる。自分勝手は許されないということだ。だから、そのための訓練として、学校にも規則がある」

02/10 03:34
🌙 🈷 が き れ い

「この小説のいちばんの手柄は、未完成な人間としての中学生たちの肖像を鮮やかに捉えている点だろう。〝命の尊さも、人生の意義も、人の気持ちさえも、ちゃんとわかってはいない〟子供たち。人間の未熟さが引き起こす悪意や中傷や暴力といったものを、逃げずに正面からしっかりと描ききっていて、真摯で誠実だ」——池上冬樹(解説より)

02/10 03:35
4件のコメントを全て見る
0255文字
comsan2
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ネタバレある中学2年生の少年が学校内で死んでいるのが発見され、同級生4人がいじめていた傷害容疑で逮捕され… 死んだ名倉君側の話が出てくるかと思いきや、一度も出てこず、結局彼はなんだったんだとモヤモヤ… 空気を読めない子って実際いるし、それにイラつくのもわかる。かといって虐めていいかというと別問題。 とはいえ自分が中学生だった時に残虐だった自負もあるので、子供の気持ちも親の気持ちもわかり、最後は一気読み。 でもやっぱり名倉くんて、なんだかなぁな子だよね
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