形式:ライトノベル
出版社:KADOKAWA
不自由と言えばお互いに距離の縮め方に躊躇があって連絡先を交換しないまましばらく過ごすという、コンビニでだけ会える状態に特別感はありましたが野添がそのことに気づかないのは違和感があるように思えました。公親は先生に目をつけられてるからって関わらないようにするクラスメートがいる学校に通って良い人間ではない。正しすぎて辛かったのか、親の考え方、どうなってるんでしょうね。
価値観が合う、龍之介やセレナも交え特別だとか普通になりたいという目標に向けて進む。てっきりセレナは公親に気があるものだと思っていたのですが変に絡んで来なくて好印象。野添がギャルの格好をすることに焦点が当たっているとは言えもう少し発展しても良いのでは…?次巻が楽しみです。
ていたので、是非そちらにも絡んで欲しい所ではあります。(なんだか怪しい雰囲気も感じますが) ストーリーに関してはとにかく丁寧に話が進む為、今巻が終わった段階では瑞希との関係に大きな進展がある訳でもなく、また公親側に恋の予感を匂わせる描写もありません。その辺りは今後に期待という事ですかね。 さて、今作の最大の持ち味であるのはやはり日頃清楚系美少女として過ごす彼女が実はギャル系ファッションが好きだったという部分でしょうか。そんな中でミソなのがヒロインはあくまでギャル系ファッションが好きなだけで中身は文字通り→
清楚系美少女のままだという事。目新しいとは言いませんが、どちらかというと日頃は猫を被ったヒロインが実は外も中もギャルだった的なラブコメの方が多いイメージなので、この部分は新鮮で読んでいて楽しかったです。ただ、裏を返せば日頃の言動からギャル感を感じる事は殆どないので、ライトノベルという媒体では挿絵以外で本文中にヒロインの姿を視覚的に認識する場面がない事もあってギャップ萌えのような楽しみ方は殆ど出来なかったかなと。ここは残念というより仕方ないのかなと思う部分ではありました。
ブログ書いた https://houchi.work/wordpress/5144/
【追記】九曜さんのラブコメはいつも少し緊張感が漂うので(主人公が理知的で少し尖り気味であるせいか)、くすりと笑ってしまうような「コメディ」に当てはまらないように感じていて、ファニーな作品とベクトルが異なるところが魅力的で好きですね。
ブログ感想→https://yuukimasiro.hatenablog.com/entry/2024/05/13/235123
ただ、主人公を迫害してもいいとするクラス内の雰囲気や、回想にしか登場しないくせに常に影がチラつく老害教師がノイジーだったかな。
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