喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishima (講談社文庫)

喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishima (講談社文庫)
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喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishimaはこんな本です

喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishimaの感想・レビュー(1150)

仕事・人生・生きがい、スパッと割り切れていて読んでいて、幸せになりました。
- コメント(0) - 3月4日

大学における「研究」とは何か。大学というより、学問といったほうが適切かもしれない。どちらにせよ、この本にはそれが詳細に記されている。主人公は理系の学生だ。その幼少期から「研究」にまつわる部分を中心にストーリーは展開され、大学の卒論を機に本格的に学問と正面から対峙し格闘していく。これが文理関係なく「研究」というものであるのだろうか、と私は未だ高校生であるため受け止める他なかった。非常に蠱惑的な世界であり、引き込まれた私は大学進学後には学問に打ち込むと誓ったほどである。
★2 - コメント(0) - 2月27日

「学問には王道しかない」 喜嶋先生カッコ良すぎるでしょ! 研究者というものの凄さ、そして奥深さを少しだけ垣間見ることができて憧れを持たざるを得ない。紙と鉛筆があれば研究なんかどこでもできる、確かに紙と鉛筆があれば結構いろんなことができそう。あとは自分の頭脳、そして創造力か。
★6 - コメント(0) - 2月25日

私は美大だけれど、理系も文系も同じだということに気づけた。美術の世界も常に答えがないという苦しみがついて回るから、答えのあるものは労働だ、という言葉にじんときた。作中のそれも、研究というよりももはや職人に近い何かを感じた。だれか、なにかのためではなくて、ただ直向きに夢中になれるもの。研究、思考以外の煩わしさ、パンの必要ない世界はやはり大人になるたびに減っていくけれど、そんな中で喜嶋先生のように生きていける人も存在することが、救いになっている気がする。
★4 - コメント(0) - 2月17日

素晴らしい。
- コメント(0) - 2月13日

『まどろみ消去』に収録されているダイジェスト版の方が好きだが、こちらもなかなか面白い。学問に対してここまで真摯に向き合う、情熱的な人間がいるのだろうか。「学問には王道しかない」という言葉が響く。 コンピュータを使った研究をかじりはじめた者からすると、大学にある端末を使うために朝早くから人々が並ぶこと、論文の数式部分(もしくは全体)を手で書くこと、執筆時としては当たり前の話だったのだろうが衝撃的であった。喜嶋先生の研究分野の文化も垣間見られて面白い。
★1 - コメント(0) - 2月12日

わたしは芸術系の出だけれど、大学とか研究とかの空気が懐かしくそして愛おしくて、じーんとしつつ読み進めて最後でぞっとした。先生はクリーンでサイレントに見えてそうでもなかったのかしら。/自らの論文の出来を「星」と表した先生も、妻の名を「スピカ」とした森博嗣もどちらもとてもロマンチック。/刃傷沙汰の理由を何故尋ねないの、てくだりとても好き。/良い小説だった。
★1 - コメント(0) - 2月8日

喜嶋先生は、有意義な人生を送ったんだろうなと思う。
- コメント(0) - 2月7日

研究者と関わる部署にいる自分に同期が貸してくれた一冊。為になればいいな、と軽い気持ちで読んだのに驚くほどすごく良かったです。研究に生きる人生がいかに静謐で、かつ情熱的であるかがひしひしと伝わってきます。また論理的な思考や無駄のない言葉に対してもつい上澄みだけを掬って誤解しがちだけど「飾りではなく、内容のある言葉」の意味するところにはっとさせられました。寝食も忘れるほど夢中になれる楽しさ、苦しさ、そんな時期もほんの一時であるという切なさ、、羨ましくもあり悩ましくもある研究者の生き方を詰め込んだ一冊です。
★8 - コメント(0) - 1月30日

中学の友達に勧められていた一冊。研究とはどんなに楽しいものか、ということを教えてくれる。 立場が偉くなるにつれてだんだん純粋な研究から遠ざかってしまう、というのはすごく頷ける。 大学2年の頃准教授の方が言っていらした「研究しているはずだったのにいつの間にか教える側になっていた」という言葉と重なるところがあった。
★6 - コメント(0) - 1月12日

作者の自伝的小説。理系分野がからっきしの私だけど、研究というものがどんなものなのか知ることができた。寝食惜しんで没頭するのなんて私には無理だけど、やりたいことを思いっきりやっている主人公や喜嶋先生がうらやましくなった。また時間を置いて読み返したい。
★7 - コメント(0) - 1月4日

a_
他人から見たら静かだろうけど、きっと本人にとっては全然静かでなんかなくて情熱的で必死な世界なんじゃないかと思う.喜嶋先生が言った「普通の人間は言葉の内容なんかそっちのけで、言葉に表れる感情を読み取ろうとする」「言葉よりも態度を重んじる傾向が強い」という言葉を聞いて、いかにいつも話している言葉が薄っぺらいか、感情にのみ訴えかけようとしているか、、耳がいたい.もう少し「どんな言葉を使うか」を意識しないといけないなと感じた.何も劇的なことは起こらないし淡々と進むだけだけど、すごく素敵な小説でした.
★6 - コメント(0) - 1月3日

【再読】やりたいことをやるということ、そういう風に望んだとしても、この小説の喜嶋先生のように最後までやりきろうとする姿勢はなかなかできるものではない。喜嶋先生の研究に対するスタンスは純粋であり、純粋過ぎて狂気さえ感じる。王道を歩き続けたいと思ってはいたが、いつの間にか王道から外れてしまっていると気づく瞬間がなんとも切ない気持ちになる。
★19 - コメント(0) - 2016年12月28日

森博嗣の自伝的小説。 著者が研究を通して掴んだ悟りや境地が表現されている。 学問には王道しかないは、名言。 主人公からみた先生は“完全な研究者”なのではないかなと。 憧憬とそうはなれない羨望。 “完璧な研究者”は世界から姿を消してしまった。 人の心は本人にしかわからない。 主人公から見た先生は、主人公の憧れの投影だと思う。 実際どうだったかは物語中でも謎のまま。 謎が解け切らないココアの塊のようにそこに沈んでいて、考えざるを得なかった。
★3 - コメント(0) - 2016年12月14日

喜嶋先生の静かな世界に拒絶されて行き場がない
★2 - コメント(0) - 2016年12月13日

8 いいなー、たんたんと進む感じ。自分が学生のころはこんな考え全然なかったが、こういう生き方もありだよなと今では思えてしまう。このまま終わるのかと思っていたら、最後に予想外のオチ。
★2 - コメント(0) - 2016年12月8日

面白かった。主人公や喜嶋先生のように、寝食も忘れて没頭できる何かを見つけられて、実際にそれに没頭できるのはとてもうらやましい。喜嶋先生のように、人の目を気にせずに自分の思うとおりのことを話し、生きていきたいと思う人は多いと思うが、簡単にできるものではない。でも、何でできないのか、考えてみるべきなのかもしれない。
★2 - コメント(0) - 2016年11月23日

本年56冊目、ちょっと前に続き、またまた森さん、読書会頂き本。同じ理系ながらここまで熱心かつ研究に取り組んできた訳ではありませんが、世界観に既視感を含みつつ中々面白く懐かしく読めました。
★43 - コメント(0) - 2016年11月22日

人は老いる。必ず過去を振り返る。この物語のように徹底して何かに取り組んだ訳では無いけれども、やはり私にもかけがえのない青春の物語があり、仲間がいたのだと思い起こす。永遠に続くと思われたものは遠く、想像もしていなかった場所で幸せに暮らしている。確かに過ごした時間なのに、それはもう頭の中に残っているだけだ。それを寂しいと感じてしまう人の心とは何て不器用なものだろう。最後は唐突だという意見もあるが、純粋であり続けようとするからこそ脆くもなるのだと思えば、かえって彼らの純粋さが鮮やかに滲んでくる。記憶に残る本。
★3 - コメント(0) - 2016年11月11日

たぶん周りから見ると、穏やかで静かな生活。しかし本人たちの内面は非常に情熱的で、無駄な時間は無く、無駄な思考もない。基礎分野の研究者の思考について丁寧に書かれていて、自分とは全く違うのに「変わってるなぁ、この人」とは思わなかった。素直に共感できたし羨ましくも思えた。あと、男性ばかりがクローズアップされていますが、この話に出てくる女性も魅力的。清水スピカも櫻居さんも、人間らしい魅力に溢れてるなぁ。読んで良かった。
★7 - コメント(0) - 2016年10月27日

数学と物理にしか興味がなく、理系の大学に進んだ僕。そこで出会った喜嶋先生に強く影響され、僕の人生は大きく変わる。自伝的小説とあるけれど、こんなにピュアな人間が存在するんだろうかと思った。妬みや嫉みといった負の感情が一切ない、そういう人になってみたい。無理だけど…。淡々と研究に没頭する日々を描いていて単調に感じるけど、不思議と引き込まれた。知らない世界の話って面白い。喜嶋先生のマイウェイ、ツボです(= '艸')
★10 - コメント(0) - 2016年10月25日

o_o
文庫版で再読。静かで情熱に溢れた研究の世界を体験できる小説だと思います。喜嶋先生の「学問には王道しかない」という言葉は何度読んでも心に突き刺さります。喜嶋先生、中村さんと主人公の会話が魅力的でした。 大学院で何をするのか、研究とは何か…自身を初心に立ち返らせてくれる本です。
★6 - コメント(0) - 2016年10月22日

大学院生時代を思い出し、懐かしく感じました。ふつうの人間だと思い知らされて、研究者の道は選べなかったな(笑)
★2 - コメント(0) - 2016年9月22日

hr
情熱的な本。「研究する」ことが気になってくる本。最後はぐったりした。高校生に読ませるには危険だ。沢村さん、、、
★2 - コメント(0) - 2016年9月19日

★★★☆☆☆☆ 「理由を聞いても意味がない。その言葉を抽象化できないから」彼女から会社のOLが課長を刺した、という話を聞いて理由を聞かないの?と質問されたときの回答。 なるほど、と思った。人間の記憶は文字ではなく、イメージで理解している。例えば、Aさんは頭がいい、と聞いて、それを認識しているのと、実際にAさんと接して数々の経験からAさんは頭がいい、と考えてるのは雲泥の差がある。後者の事を「理解している」というのだろう。 と、良かった部分を書いたが、評価が悪い理由は、全体的に平坦。また、魅力のある登場人物
★2 - コメント(0) - 2016年9月16日

タイトルと内容がちぐはぐに思える。本人にとっては静かな世界かもしれないけど、そのエキセントリックさは読む者の心をざわつかせる…。高校生の頃に読みたかった。大学ってこういうところだったのか。研究への純粋な情熱と、一歩引いてみたときの恐ろしさが少しだけわかった。学問には王道しかない。
★11 - コメント(1) - 2016年8月6日

理系ミステリの理系部分だけをギュッと濃縮したような青春小説。学生時代を懐かしく思うと同時に、この本にもっと早く出会っていればとも思った。特に大学生に読んで欲しい本だ。ただの小説ではなく、君の世界を変えるかもしれない一冊だと勧めたい。
★3 - コメント(0) - 2016年7月30日

まどろみ消去に収録されていた短編の長編化。「自伝的小説」であって、完全な「自伝」ではない点が気になる所。感想は短編の時とほぼ変わらないが、登場人物1人1人が深く掘り下げられている分、こちらが完全版という位置付けになるだろう。★★★★☆
★2 - コメント(0) - 2016年7月29日

★★★★★静かな世界  S&Mに突入
★2 - コメント(0) - 2016年7月27日

森博嗣の自伝的小説。惚気かテメエ!と思ってしまう部分もしばしばあって笑えます。ただ、科学研究に臨むモノたちの「業」みたいなものを感じさせる小説ではありましたね。読んで良かったです。
★4 - コメント(0) - 2016年7月24日

自伝的な小説なのかな。研究者になるような人は違うなぁといろいろな所で感じた。一般的な感覚からいったら天才の範囲に入るよね。ラストの喜嶋先生の消息に驚いた。でも先生だけはそれでも変わらないのだろうか。
★11 - コメント(0) - 2016年7月21日

この本は、著者の短編の一つを長編小説にしたものだ。そして自伝的な部分が大幅に加筆されて内容が作られてるように思う。この自伝的な部分に面白さを感じた。
★3 - コメント(0) - 2016年7月8日

自分が今一番お世話になっているDの先輩から貸していただきました。小説を読んで「もっと早く読みたかった」という思いもありましたが、たぶんこれをもっと早く読んでいても理解しきれなかったと思います。ある意味で一番いい時期に貸していただきました。研究の世界に足を踏み入れたばかりですが、こういう風な生活、思考、努力は僕にはできないなと「本物」との違いを痛感させられました。しかもそれを小説で語られると悔しさを通り越してもはや畏怖すら感じます。己の才能の無さをうらみつつ僕は今日は今日とて研究室に足を運ぶのです。
★5 - コメント(0) - 2016年7月7日

森博嗣の自伝的な側面もある小説。静かに、でも、かつてそこにあった喜びや感動を綴った内容にひどく胸を打たれた。
★1 - コメント(0) - 2016年6月30日

自伝的小説と書いてある。事実なのか、フィクションなのか…。S&Mシリーズを読み終えた者としては、喜嶋先生から犀川先生を連想する。コンピューターがまだ一般に普及していなかった頃の大学の研究の話。なんちゃって理系の僕にとっては、とても興味深かった。S&Mシリーズを読んでからこの作品を読む方が良いと思う。単行本の刊行が2010年と書いてあるから、割と新しい本なんだね。ラストはちょっと感動した。解説はイマイチだった。85点。コメント欄に、気に入ったフレーズを抜き出しておく。
★9 - コメント(3) - 2016年6月30日

タイトルの通り、全編にわたって静かな世界。時折、武道や禅にも似た雰囲気を感じつつも、内側にある情熱が伝わってくるような作品でした。研究者の心の内なんて、そうそう知る機会はないので、読んでいてドキドキしたし、とても貴重な体験をした気分。過去の自分の卒研を思い出すと笑ってしまう。あれって全然研究じゃなかったし、研究の意味すら解っていなかった(笑)
★7 - コメント(0) - 2016年6月12日

「学問には王道しかない」.そして,その道は勇者が歩くべき道だ.たしかにその通りだと思う.研究をしていて,最も大事なことは,勇気をもって,課題に取り組み,それを論文にまとめ,科学技術ひいては人間の豊かさの発展に貢献することだと思う.研究に取り組む情熱を高めるには,おもしろい本だと思う.でも,研究者が狭い世界に閉じこもるのは,納得できない.博士というのは,より大きな視点で世界を変革できる力を持った人だと思うから.
★10 - コメント(0) - 2016年6月10日

読みやすかったです。「人生にはいろいろな山がある。登らずに遠回りをして迂回をすると、余計にエネルギィを使ったうえ、高いところを見れないことになるかもしれない」そうな風に書かれると困難に立ち向かう事が嫌なことじゃなく、やってやろうじゃないかに変わる。
★2 - コメント(0) - 2016年6月7日

森博嗣さんを読むのは8年ぶりくらいかも。大江健三郎さんの解説に読みやすいと書いてあったので挑戦。どっぷり理系の内容だけど全パラメーター文系に振り切ってる私でも挫折せずに読めるくらい平易な文章でした(笑)。内容は難しいけどユーモアがあって面白い。静かでクリーンな世界、わかる気がする。
★4 - コメント(0) - 2016年6月2日

学部4年から始まる森先生の研究者生活を基にした話だと聞いて、4年になったタイミングで読んでみました。少なくとも僕の研究室と似たような雰囲気が出ていて、研究室というのはこんなものなのかと、共感できました。僕の教授を見ていても、役職が上がるごとに無駄な会議や書類作成に追われて研究ができなくなるのがわかります。社会にとっても無意味なことだと思うのですが、森先生もこれを伝えたいのかな……。卒業するときにもう一回読みたい本です。
★11 - コメント(0) - 2016年5月29日

喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishimaの 評価:70 感想・レビュー:407
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